こたつさんの作文は、現代技術と豊かさについての考えを
しっかりと整理して書けています。
特に、物を所有することから使うこと、そして共有することへの
価値観の変化を具体的な例を交えて説明している点がとても良いです。
中学2年生のときのモバイルバッテリーの体験を通じて、
物を「使う」ことの価値に気づいたことがよく伝わってきます。
この体験実例があることで、説得力が増し、読者に共感を
呼びやすくなっています。
また、ニコラ・テスラの思想を引用し、技術は万人のためにあるべきだ
という考えを紹介(しょうかい)していることも、文章に深みを与え(あたえ)ています。
名言や引用をうまく活用して、自分の意見を支えているのが素晴らしいです。
最後に、「脱皮(だっぴ)できない(へび)滅びる(ほろびる)」という言葉を使って、時代に合わせて
価値観を変える重要性を示したところも印象的でした。
こたつさんの生き方の主題がよく書けていて、これからの社会に対する
前向きな姿勢が伝わってきます。
全体として、論理の流れが明確で、具体例や引用を効果的に使いながら、
自分の考えをしっかりと表現できている良い作文です。

項目(こうもく)評価】
体験実例がよく書けています。
名言がよく書けています。
方法がよく書けています。
生き方の主題がよく書けています。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1035字/800字
思考点:74点
知識点:80点
表現点:80点
経験点:64点
総合点:77点
均衡(きんこう)点:3点

 


■思考語彙 19種 29個 (種類率66%) 74点
 確か,。しかし,。例えば,あるべき,あろう,ことによって,これこそ,しよう,すると,すれば,そのため,だろう,と思う,ないと,ならば,なるはず,人間にとって,増えれば,技術によって,

■知識語彙 62種 94個 (種類率66%) 80点
中学,人間,価値,便利,個人,充電,先進,入手,共有,品質,問題,場所,外出,大切,大金,安価,安心,実現,容易,工業,年生,後世,必要,思想,所有,技術,抽出,指摘,方法,時代,更新,最大限,最近,有効,有用,条件,構築,氾濫,活用,煩雑,現代,生活,生産,発明,目標,社会,経験,美術館,脱皮,自然,自転車,製品,言葉,設定,話題,豊富,象徴,資源,途上,限界,電池,非常,

■表現語彙 114種 202個 (種類率56%) 80点
 確か,こと,これ,さ,そのため,ただ,たち,とき,ところ,どこ,なるはず,よう,エネルギー,キック,ギリギリ,コスト,シェア,スポット,スマート,バッテリー,フォン,ボード,メンテナンス,モバイル,レンタル,一つ,万,中,中学,二つ,人,人間,何,価値,便利,個人,元,充電,先進,入手,共有,円,品質,問題,国,場所,外出,大切,大金,安価,安心,実現,家,容易,工業,年生,彼,後世,必要,思想,性,所有,技術,抽出,指摘,方法,時代,更新,最大限,最近,有効,有用,条件,構築,様,様々,気,氾濫,活用,為,煩雑,物,現代,生活,生産,発明,百,目,目標,社会,私,等,経験,美術館,脱皮,自然,自転車,蛇,製品,観,言葉,設定,話題,豊か,豊富,象徴,資源,車,近く,途上,限界,電池,非常,頃,

■経験語彙 30種 43個 (種類率70%) 64点
いける,かかる,かける,できる,と思う,られる,れる,乗れる,作りだす,使う,使える,切れる,助かる,困る,増える,得る,感じる,持つ,支える,残す,済む,滅びる,特徴付ける,目立つ,置く,裏づける,見出す,買う,近づく,間に合う,

■総合点 77点

■均衡点 3点
 

所有からシェアへ
   中3 こたつ(akiriyo)  2025年9月4日

 何といっても、現代技術を特徴付けるのは豊富な工業製品の氾濫であろう。少なくとも先進工業国においては、高い生産性に裏づけられた安価で高品質の工業製品を容易に入手できる。このことが豊かさの象徴である。そして途上国においても、そのような豊かさが目標として設定されている。現代技術は、とりあえず人間にとって有用でない自然資源を抽出している。豊かさは、このような生産技術によって支えられる。ところが、このような技術の持つ問題が、最近しばしば話題になる。豊富な工業製品を作りだす為の条件としての資源エネルギーについては、限界が指摘されて久しい。

 私は、人と共有することによって豊かさを感じられる様な人間になりたい。そのためには二つの方法がある。

 一つ目は、物を持つことではなく、使えることに価値を見出すことだ。例えば、どこかに行きたいと思ったとしよう。そのとき、もし車を買うとするならば何百万円もの大金を使わないといけない。しかし、ライドシェアなどをうまく活用すれば安く、便利に車に乗れるだろう。中学2年生の頃に美術館へ行ったとき、私は、外出中にスマートフォンの電池が切れかけていて、困ったことがあった。しかし、近くにモバイルバッテリーのシェアスポットがあり、ギリギリのところで充電が間に合い、非常に助かった。この経験から、私は物を使えることに価値を見出したい。

 二つ目は、様々な物をシェアできるような社会を構築することだ。現代社会では、キックボードや自転車等のレンタルが目立つようになってきている。個人で所有すると、コストがかかるだけでなく、置き場所やメンテナンスも必要だ。しかし、レンタルならばそのような煩雑さを気にしなくて済む。発明家ニコラ・テスラは、技術は万人の為にあるべきだ。という思想の元に様々な物を発明し、後世に残した。これこそ、人間がシェアすることによって豊かになったということの象徴だろう。彼の様な人間が増えれば、様々な物をシェアできるような社会に近づくだろう。

 確かに、人間は物を所有することによって安心して生活できるようになった。しかし、「脱皮できない蛇は滅びる。」という言葉があるように、時代と共に価値観を更新していくことも大切だ。これからは、ただ物を持つのではなく、人と共有することによって得られる安心や楽しさを大切にしたい。そして、そうした社会が実現すれば、資源を最大限有効活用でき、私たちの生活はより豊かになるはずだ。