正解がない学習(清書)

   小4 はるまき(akoruka)  2025年9月4日

 正解がない学習(清書)

はるまき

「はい、ネコちゃん」

今日も、音楽検定カードにスタンプを押してもらう。

「今日は検定終わり!ちゃあんと、毎日手ぇあげてくれる人見てるからね〜!では、ルィコォダー

を出してくださ〜い」

そう、今習っているのは、音楽の授業。リコーダーをルィコォダーと言うのは、音楽教師、成田先

生のクセだ。

「ルィコォダーも検定やりまぁ〜す!どんどん来ないと一生できなくなっちゃうよぉ〜っ!!」

やっぱり、音楽の授業は楽しい。余った時間に音楽に関するユーチューブを見たり、琴や三味線

などの珍しい楽器で遊んだり、今のように、歌や鍵盤ハーモニカ、リコーダーの音楽検定をして、

ランクごとにスタンプを押してもらうのは毎日のことだ。しかも、審査員はクラスメイト全員。

「ん〜、後十分かぁ〜⋯じゃ、宝探しゲームでもする?」

「やったー!!」

音楽の授業は、児童が楽しめるような工夫がたくさんほどこされている、自由な授業なのである。

私も、成田先生のように、たくさんの人を楽しませられる人になりたい。

そんな音楽の授業には、不定期で大きなイベントがある。「音楽免許試験」だ。これは、成田先

生に声をかけられないと受けることができない、音楽検定のランクアップ版である。審査員はクラ

スメイト、それに加えて成田先生が審査員長。半音でもずれたら、一発でアウトだ。でも、この最

難関試験に合格できたら、プレゼントが待っている。自分の顔写真が入った、音楽免許カードが

頂けるのだ。実は、私も音楽免許試験を受けたことがある。

「耳を澄ませて聞いててねぇ、いち、にい、さん!」

「ラ〜ソ〜ファ〜ミ〜⋯」

私がリコーダーに息を吹き込んだ瞬間、クラスメイトの視線が私に集まった。音が震えてしまいそ

うになったが、緊張しすぎて一瞬に感じられる演奏だった。

「合格でいいですか!?」

「はーい!」

なんと、合格。自分の演奏がみんなに認められたということがとっても嬉しかったし、一瞬だった

のが残念な気もした。

私は、自由な授業や学習が好きなんだろう。こんなに音楽が好きな私には、お稽古でバレエな

どを習っていた母の血が入っているのだろうか。

「私はね、算数が好きかな。国語、音楽、図工とかの授業は正解がないけど、算数って正解があ

るでしょ?国語とか、テストで答え書くときに迷っちゃうんだよね〜」

笑いながら話してくれた母が好きな授業は、私とは正反対だったらしい。私は、算数はあまり好き

ではない。自由にあれこれ考えたいタイプだ。

やっぱり私は、正解がない授業、学習が好きなのだろう。決まりに縛られるのが苦手で、自由に

生きたいのかもしれない。だから、色々な学習を通して、自由な発想をどんどん生み出していきた

いと心の中で思った。