あきひろさんの作文は、イギリスと日本の犬のしつけの違い(ちがい)について、とてもわかりやすく書かれています。
まず、国ごとの考え方の違い(ちがい)をしっかり説明しているので、読み手に内容(ないよう)が伝わりやすいです。
また、母の知り合いの犬「クルミ」の話や、カナダ人の友達の話を入れることで、文章が立体的になり、具体的なイメージがわきやすくなっています。
特に「クルミはまるで犬の形に変装(へんそう)した人間のように見える」というたとえがとても上手で、読んでいて楽しくなりました。
自分の考えもきちんとまとめていて、どちらの考え方も一方的に良い悪いを決めるものではないという視点(してん)が大人っぽく感じられます。
最後に、「犬と人が仲よくくらすことが大切」という結びも、文章全体をしっかりまとめていて、読み終わった後に温かい気持ちになりました。
あきひろさんの作文は、具体例やたとえを使いながら、自分の考えをわかりやすく伝える力がしっかり育っていることがよくわかります。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
・たとえがうまく使われています
・前の話聞いた話がよく書けています
・わかったことがよく書けています
・書き出しの結びがよく書けています

 構成(こうせい)◎ 題材◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準(きじゅん)字数:977字/800字
思考点:74点
知識(ちしき)点:63点
表現(ひょうげん)点:68点
経験(けいけん)点:88点
総合(そうごう)点:74点
均衡(きんこう)点:1点

 


■思考語彙 19種 24個 (種類率79%) 74点
。たとえば,あるから,いるらしい,すれば,それに対して,だから,だろう,として考える,と思う,と考える,ならば,に思える,のかも,のちがい,も一方,人によって,出会うと,国によって,環境によって,

■知識語彙 38種 51個 (種類率75%) 63点
一員,上手,人間,仕方,仕草,仲間,信頼,公共,前足,動物,印象,友情,友達,変装,大切,好奇,存在,安心,実感,家族,家畜,必要,感覚,支配,文化,日本,普通,椅子,状況,環境,生物,脱走,自分,苦労,行動,言葉,迷惑,長年,

■表現語彙 88種 164個 (種類率54%) 68点
いっしょ,いろいろ,ここ,こと,さ,しっぽ,そう,それ,つけ,どちら,のちがい,まま,もの,よう,イギリス,カナダ,クルミ,ユニーク,一員,上,上手,人,人間,仕方,仕草,付き合い,仲間,例,信頼,僕,公共,前足,動物,印象,友,友情,友達,国,場,声,変装,大切,大好き,好奇,姿,子ども,存在,安心,実感,家,家族,家畜,幸せ,庭,形,心,必要,感覚,支配,文化,方,日本,普通,机,椅子,母,犬,状況,環境,生物,的,知り合い,考え,考え方,脱走,自分,苦労,行動,観,言葉,話,躾,迷惑,道,違い,長年,間,飼い主,

■経験語彙 46種 59個 (種類率78%) 88点
いける,かける,くらす,ける,しつける,しまう,しれる,せる,たげる,つながる,として考える,とびかかる,と思う,と考える,に思える,ほえる,れる,わかる,与える,出す,出会う,変わる,応える,愛する,振る,接す,暮らせる,決める,生きる,笑う,築く,置く,聞く,腰掛ける,落ち着く,見える,見せる,見つめる,話す,読む,走り出す,超える,違う,重ねる,飼う,騒ぐ,

■総合点 74点

■均衡点 1点
 

家族として犬を愛する
   小5 あきひろ(asiguru)  2025年9月4日

 イギリス人は、犬を躾けることが上手で、不必要にほえたり騒いだりすることはないのだ。日本の犬は、躾が悪くとびかかったり、ほえたりと飼い主が苦労してしまう。こんな違いがあるのは、日本では、犬や家畜を「人といっしょにくらす仲間」として考えることが多い。それに対してイギリスでは、犬や家畜を「人がしっかりと支配して、言うことを聞かせるもの」と考えることが多い。こうした考え方のちがいが、しつけのちがいにつながっているのだ。

 母の知り合いの家で飼われている犬は可愛いトイプードル「クルミ」である。クルミは自分を犬ではなく人間だと思っているらしく、どんなに庭に出しても脱走することはない。普通の犬ならば好奇心のままに走り出してしまいそうだが、クルミは「自分は人間だから」とでも言いたげに落ち着いている。行動や仕草もユニークで、まるで犬の形に変装した人間のように見えることさえある。たとえば、椅子にちょこんと腰掛けて前足を机の上に置き、話す人の方をじっと見つめる姿は、本当に人間の子どものようで、思わず笑ってしまったほどだ。犬という存在にここまで人間らしさを重ねてしまうのは、日本的な「家族として犬を愛する」感覚に近いのかもしれない。

 犬との付き合いは国によっても人によってもいろいろだ。その例が母の友達であるカナダ人だ。この人の話も印象的でその人はとにかく犬が大好きで、道で犬に出会うと必ず声をかけ、まるで長年の友のように接している。犬もまた心が落ち着き、しっぽを振って応える姿を見せるようだ。人間と犬の間に言葉を超えた信頼や友情が築かれているように思え、文化の違いを超えて犬という存在が人に与える温かさを実感した。

この話を読んで、イギリスと日本でしつけの仕方が違うのは、動物観や生物観の違いがあるからだということがわかった。僕は、どちらの考えも一方的に良い悪いを決めるものではなく、状況や環境によって変わると思う。もし僕が犬を飼うなら、きちんとしつけをして公共の場で迷惑をかけないようにしつつ、同時に家族の一員として大切にしたい。そのようにすれば、人間も犬も心地よく暮らせると思う。やっぱり大切なのは、犬と人が仲よくくらすことだと思う。そうすれば、どんな国でも人と犬は安心して幸せに生きていけるのではないだろうか。