あかねさん、作文を読んで、とてもよく考えられていることに感心しました。
まず、挨拶(あいさつ)の意味や種類について、動物と人間の違い(ちがい)まで含め(ふくめ)て説明しているところがすばらしいです。
自分の体験を通して、友達との再会(さいかい)の喜びや、挨拶(あいさつ)が人間関係に与える(あたえる)影響(えいきょう)を具体的に書けているので、文章に説得力があります。
「まるで長い間家を空けた後にあった犬のように」というたとえがうまく使われていて、友達のはしゃぐ様子がよく伝わってきました。
また、お母さんのアメリカでの体験を取り入れて、挨拶(あいさつ)の文化の違い(ちがい)紹介(しょうかい)しているところも、文章を立体的にしています。
前の話や聞いた話がよく書けていて、あかねさんの視野(しや)の広さが感じられました。
最後に、挨拶(あいさつ)が人と人との絆を深めることに気づき、これからの自分の行動につなげている点も素敵(すてき)です。
書き出しの挨拶(あいさつ)の話題から、結びの「笑顔で親しみやすく挨拶(あいさつ)をしよう」というところまでつながっていて、書き出しの結びがよく書けています。
これからも、自分の体験や周りの話をうまく取り入れて、わかりやすく伝える練習を続けてくださいね。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
・たとえの使い方:たとえがうまく使われています。
・前の話や聞いた話:前の話聞いた話がよく書けています。
・わかったこと:わかったことがよく書けています。
・書き出しの結び:書き出しの結びがよく書けています。
 

森リン評価 挨拶と絆 ni 09月4週 あかね
字数/基準字数:
829字/700字
思考点:64点
知識点:63点
表現点:67点
経験点:66点
総合点:73点
均衡点:8点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:83点
知識点:82点
表現点:87点
経験点:84点
総合点:84点
均衡点:8点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙15種19個79%64点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙37種56個66%63点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙85種141個60%67点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙31種38個82%66点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
829字
 64点
 63点
 67点
 66点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 15種 19個 (種類率79%) 64点
、第,。だから,いるから,ことによって,しよう,たらしい,だから,と思う,ないから,なると,に考える,のかも,の場合,ません,行くと,

■知識語彙 37種 56個 (種類率66%) 63点
一緒,人間,今年,以後,仲間,個体,入念,再会,別離,前後,動物,友達,地域,学校,広義,挨拶,敵意,旅行,日本,普段,毎日,水疱瘡,無意識,物的,相手,確認,笑顔,行動,補強,複雑,身元,近所,週間,違和感,長期間,関係,餞別,

■表現語彙 85種 141個 (種類率60%) 67点
あいさつ,おみやげ,お母さん,きっかけ,こと,ごと,さ,さん,しるし,そう,その後,たち,とき,の場合,びっくり,みんな,もの,よう,ん,アメリカ,ゴールデンウィーク,チャンス,ボランティア,ランドセル,一,一緒,上,久しぶり,人,人間,今,今年,以後,仲良し,仲間,個体,入念,再会,出会い,別れ,別離,前,前後,動物,友達,国,地域,声,子,学校,家,山登り,広義,後,挨拶,数,敵意,旅行,日本,明け,時,普段,毎日,気持ち,水疱瘡,無意識,物的,犬,相手,確認,私,笑顔,絆,行動,補強,複雑,身元,近所,週間,違和感,長期間,間,関係,際,餞別,

■経験語彙 31種 38個 (種類率82%) 66点
かける,くれる,しゃべる,しれる,すれ違う,つながる,と思う,に考える,はしゃぐ,られる,れる,交わす,休む,伝える,作る,出会う,分かる,受ける,感じる,持つ,掛ける,深まる,片付ける,異なる,知る,空ける,行ける,親しむ,贈る,起こる,進む,

■総合点 73点

■均衡点 8点
 

挨拶と絆
   小5 あかね(akaneya)  2025年9月4日

 人間および動物を通して、広義の挨拶行動で、第一に考えられるのは、個体と個体との出会いである。人間の場合、出会いのあいさつ行動は相手が以後仲良くともに行動して行ける仲間かどうかの、身元確認にもつながっている。人間でも動物でも、短い別れの後の際の挨拶と、長い別離の後に起こった再会時の挨拶とでは、その入念さ、強さが異なるのである。長期間の別れの前後のあいさつは、長く複雑なものとなる上に、餞別とかおみやげといった物的なしるしを贈ることによって、さらなる補強を受けることも多い。

 私は今年のゴールデンウィーク明けに、水疱瘡で学校を数週間休んでいた。久しぶりに学校に行くと、仲良しだった友達がまるで長い間家を空けた後にあった犬のようにはしゃがれた。その後、ランドセルを片付けていたら、普段あまり一緒にしゃべらない子も私に挨拶をしてくれて、とてもうれしい気持ちになった。私はこのことについて、ほぼ毎日あっていた人が突然いなくなると、違和感を感じるのかもしれないなと思った。その子が私に声を掛けてくれたことをきっかけに、今はその子と前よりも仲良しになった。

 お母さんは、アメリカに旅行に行ったときに、人とすれ違うごとに挨拶を交わしたそうだ。全然知らない人から挨拶されてとてもびっくりしたらしい。お母さんはそのことを

「アメリカ人はいろんな国の人がいるから、みんな無意識に敵意を持っていませんって伝えているんだと思う。」

と言っていた。日本では、友達やご近所さん、山登りをしたときくらいしか挨拶をしないから、アメリカは知らない人にも声をかけていて、笑顔が多い国なのかなと思った。

 挨拶は、人と人との関係が深まるきっかけになることが分かった。だから私は、地域の人や、ボランティアの人たちにも、進んで挨拶をしたいなと思った。そして、これから新しい人に出会ったとき、挨拶は人と絆を作るチャンスだから、笑顔で親しみやすく挨拶をしようと思った。