みさとさんの作文は、ラップランドの森での体験を通して自然とのつながりを深く感じ取り、その感覚を生き方に結びつけている点がとても素晴らしいです。
特に、
蚊やブヨの存在も森のシンフォニーの一部として
捉え、自然の
摂理を受け入れる姿勢がよく表現されています。
また、「すべてのものが助け合って生きている」という食物
連鎖の話を通じて、自然界のつながりの美しさに感動した経験を具体的に述べているところも印象的です。
環境問題に関する社会の授業の内容を
踏まえ、資源の有限性や再生可能エネルギーの重要性について考えを深めている点も評価できます。
さらに、「ガイア理論」について調べ、自分の考えに取り入れていることから、主体的に学びを広げている姿勢がうかがえます。
ラブロック氏の言葉を引用し、地球の美しさを感じて生きることの大切さをまとめた結びも力強く、文章全体の説得力を高めています。
みさとさんの自然観や
環境問題への関心がよく伝わる、内容豊かな作文でした。
項目評価
体験実例がよく書けています。
方法がよく書けています。
生き方の主題がよく書けています。
名言がよく書けています。
森リン評価 地球という生命を ri 09月4週 みさと字数/基準字数: 1547字/800字 思考点:90点 知識点:86点 表現点:90点 経験点:71点 総合点:86点 均衡点:2点
| ●語彙学年表
| 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
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思考点 | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
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1200字換算: 思考点:点 知識点:点 表現点:点 経験点:点 総合点:点 均衡点:2点
| ●換算語彙学年表
| 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
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思考点 | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
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●語彙の説明語彙 | 種類 | 個数 | 種類率 | 点数 | 説明 |
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思考語彙 | 25種 | 27個 | 93% | 90点 | 考える言葉です。 理由、方法、原因などの説明の語彙。 多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
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知識語彙 | 70種 | 101個 | 69% | 86点 | 難しい言葉です。 社会的な例や調べた例の語彙。 多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
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表現語彙 | 138種 | 215個 | 64% | 90点 | 豊かな言葉です。 話題の幅が広い語彙。 多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
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経験語彙 | 35種 | 51個 | 69% | 71点 | 詳しい言葉です。 身近な例や経験した例の語彙。 多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
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種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。 |
1547字
 | | 90点
 | | 86点
 | | 90点
 | | 71点
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字数 | | 思考語彙 | | 知識語彙 | | 表現語彙 | | 経験語彙 |
■思考語彙 25種 27個 (種類率93%) 90点
、たしかに,、第,。だから,。つまり,いうと,すると,そのため,たため,だから,でしょう,で考える,と思う,はなぜ,は第,ものらしい,も考える,をなぜ,を考える,人間にとって,再生可能,守ろう,考えるべき,表すらしい,限らざる,驚くべき,
■知識語彙 70種 101個 (種類率69%) 86点
上限,世界中,両者,二酸化炭素,交響,人間,以外,使用,例外,便利,再生,再生可能,冷却,削減,効率,危険,原子力,吸収,問題,地球,地球交響曲,基本,変化,大切,大地,女神,学者,小学,小学生,年代,年生,年齢,幸運,建設,当時,意味,意見,感動,授業,排出,提唱,方法,施設,映画,最近,材料,死骸,温暖,状態,現在,理科,理解,理論,環境,生命,生態,生物,発電,社会,純粋,視点,言葉,資源,連鎖,進化,適応,長期,関係,食物,養分,
■表現語彙 138種 215個 (種類率64%) 90点
うえ,ここ,こと,この世,これ,これら,さ,すべて,そのため,それ,たため,たち,どこ,ひとつ,まま,もの,イギリス,インターネット,ウラン,エネルギー,ガイア,ギリシャ,シンフォニー,ジェームズ,テクノロジー,ディベート,プラスチック,ラブ,ロック,一,一つ,上限,世界中,両者,事,二,二酸化炭素,交響,人間,今,他,以外,体,使用,例外,便利,元,再生,再生可能,冷却,削減,前,効率,化,危険,原子力,取り組み,吸収,命,問題,土,地球,地球交響曲,基本,変化,大切,大地,女神,姿,学者,家,小学,小学生,年代,年生,年齢,幸運,建設,当時,性,意味,意見,感動,授業,排出,提唱,方法,施設,映画,時,曲,最近,木,材料,森,死骸,氏,気,水,温暖,物,状態,現在,理科,理解,理論,環境,生き物,生命,生態,生物,発電,的,社会,私,純粋,考え方,虫,視点,言葉,語,説,読み方,豊か,費,資源,通り,連鎖,進化,達,適応,量,長期,関係,限り,際,食物,養分,
■経験語彙 35種 51個 (種類率69%) 71点
せる,できる,で考える,と思う,も考える,やる,られる,れる,を考える,住む,働きかける,分かる,助け合う,取り入れる,学ぶ,守る,感じる,抑える,探す,気づく,求める,生きる,知る,続ける,繋がる,習う,行う,表す,見える,見つめる,覚える,調べる,遺す,限る,驚く,
■総合点 86点
■均衡点 2点
地球という生命を
中3 みさと(aetami)
2025年9月4日
映画「地球交響曲」のシナリオハンティングのため、フィンランド北部ラップランドの森を歩いた。ラップランドの夏の森に一歩足を踏み入れると、最初に出迎えてくれるのは、美しい若葉の緑でもなく、おびただしい数の蚊やブヨの大群なのだ。だから森に入る旅人は、長袖、長ズボン、そして蚊よけ帽子が必須となる。しかし、このようなバリヤーを自分の体の周囲に築いてしまうと、森と対話する最も重要な回路を自ら閉じてしまうことになる。短いラップランドの森の中で、蚊たちが必死に血を吸い取ろうとするのは森の自然の摂理そのものだ。私が感じるかゆさも森が奏でるシンフォニーの楽音の1つだと思えば、風や匂いや音に感覚を研ぎ澄ます余裕も生まれた。
私は、自然の中の一員であるという感覚をもって生きていきたいと思う。
そのための方法としては第一に、すべてのものが助け合って生きているということに気づくことだ。
小学6年生の理科で習う「食物連鎖」。私は当時これを学んだ時に、純粋に感動したことを覚えている。例外がないかといくら探しても、たしかにすべて繋がっている。そんな美しさに感動した。では、これをなぜ小学6年生で習うのかというと、とても基本的なことだから小学生で学ぶことになっているが、きちんと理解できる年齢になってから学ぶという視点が取り入れられていると感じた。また、それは食物連鎖に限らず、この世のすべてのものに関係する。今住んでいる家の材料だって、元は森で生きていた木であった。そしてその木は水や養分を土から吸収していて、その養分は他の生き物の死骸を虫などが…と、どこまでもどこまでも考えることができるのである。
また、第二の方法としては、地球もひとつの命として大切に守ろうとすることだ。地球の資源には限りがある。
最近、世界中で問題とされているのが「地球温暖化」などの環境問題である。どうやって二酸化炭素排出量を抑えるか、どうやってプラスチックを削減していくか…など、これらは私達人間にとっての便利さを求めたうえで考えていることなのである。私は社会の授業で発電方法について学んだが、再生可能エネルギー以外、ほぼすべての発電方法において、資源の上限という問題が見えてきた。原子力発電が効率的かというディベートを授業で行った際には、両者の意見を考える際に、危険性の前に施設建設費と冷却水問題、そしてウランの資源上限問題があるという事を知った。だから私たちは、現在を豊かにすることよりも、長期的に続けられる取り組みを考えるべきだと思った。
映画「地球交響曲」は「ガイアシンフォニー」という読み方もある。交響曲が「シンフォニー」なのは分かるが、地球がジ・アースではなくガイアなのはなぜか。気になったため、インターネットで調べてみた。すると、ガイアとは、ギリシャ語で「大地の女神」や「大地」より「地球」という意味を表すらしい。そして気になったのが「ガイア理論」というもの。これは、イギリスの生態学者ジェームズ・ラブロック氏が1960年代に提唱したもので、生物は地球環境に適応するだけでなく、環境に働きかけて変化させるという説を表したものらしい。つまり、地球をまるで一つの大きな生命体であるとする考え方のことである。ラブロック氏が遺した「私たちがここまで生きてこられて、地球をあるがままに見ることができるというだけで、驚くべき幸運ではないでしょうか?」という言葉の通り、私たちは進化やテクノロジーという、私たちが使用する状態の物の姿を見つめるのではなく、その元の状態を、その美しさをいつも感じて生きることが大切だと思った。