役に立たないような音楽とカード
小6 たくみ(nomutaku)
2025年9月4日
都市住民は、すべてが役に立つという環境にならされているから、目の前に突如として何の役にも立たないものが出現すると、それだけ文化的衝撃を受け、深く困惑する。ドイツのミュンヘンの街角に、コイン投入口のない自動販売機が出現したのは、まだ記憶に新しいところであろう。前述したように、噴水の水というのは同じものが循環しているだけなのであるから、どんなに水不足の場合でも、停める必要はない。
僕は、自分で持っているものの中で、役に立たないけどあるといい物はたくさんある。例えば、自分がコレクションしているプロ野球選手のカードがある。これは、父がよく野球チップスを買ってくる。これについてくる野球カードが一袋に必ず二枚入っている。これをたくさん集めて、今は片方のリーグを数えるだけでも60枚を超える枚数になっている。たまに、暇な時に必要なものだ。また、もう一つ、役に立たないけどあるといいと思ったものがある。それは、今流行ってる曲だ。なぜかというと、みんな好きでも、それでお金が入ってきたり、食べ物が手に入ったり、就職したりすることができるわけではない。だが悲しい時やイライラしたとき、さらには落ち込んでしまった時や前向きになれないときなどにラジオをつけて音楽を聞くと不思議とそれだけでも自然と気分がよくなる。また、カードを見ていると、なぜか野球を見ているような気分になって自分はそう考えると、野球カードもはやりの曲も、いざとなったときには必要となってくるものだということになる。そう考えると、いらないものも必要不可欠なものだと気が付く。それはまるで、いつもはあまりかかわってくれないけれども、自分が悲しみのどん底にいるような気分のときに励ましてくれるような存在がいるみたいだと思った。でも、いくらカードでも角で悲しんでいたら使いようがないし、曲でも極度に悲しんでいたらさすがに使い物にならないとも思った。
もう一つ、そのように思ったものがある。これはおばあちゃんに聞いた話だが、音楽もそうみたいだ。ちなみにおばあちゃんは、クラシックが好きなのだそうだ。音楽も聴いているだけで何もいいことが起こったり、役に立てるようになるわけではない。だが、音楽を聴いていると心が落ち着くそうだ。さらに、イライラしているときや悲しい時などに音楽を聴くと、なぜか感情が落ち着いてくるともおばあちゃんに聞いたことがある。多分、それはゆったりした曲や音程が優しい曲のようなおちついた曲を聞くと、ここらまで落ち着くのだと思う。おばあちゃんは、ヘンデルやシューベルト、ベートーヴェンなどが好きなのかもしれない。もし僕が、音楽を聴いていたら、多分あまり実感がわかなかったりして、すぐに投げ出してしまったり、やっぱり役に立たないと思ってしまうことが多いかもしれない。また、極端に気に入る曲もあまりないとも思った。でも、これも必要不可欠なものだ。
僕は、役に立たなくても実はいざというときにひつような物は、前述のほかにも数えきれないほどあると考えた。また、役に立たないけどあるといい物は人間にとって、気分をよくするための重要度が意外と高い物だ。さらに、そのようなものは縁の下の力持ちとして働いてくれている物だともいうことができる。でも、だからこそ役目が普段から目立つわけでもないということになる。僕は、野球カードを眺めているとき、選手の名前を読み上げそうになった。