<<え2019/114jみ>>
 この清書はとてもいいね。

 自分の体験談をもとに書いているので説得力がある。

 ただ、どんな意見にもその裏付け(うらづけ)としては正しい考えがあるので、反対意見への理解(りかい)として「確か(たしか)に、こういう考え方もあるが……」とひとこと書いておくといいよ。
 これは、中学生の意見文で主にやることだけどね。

 犬でも人間でも、命のあるかぎりは生きてがんばっていきたいと思っているから、それを助けてあげることが大事なのだろうね。

あえひのさんの作文は、日本とイギリスの犬に対する考え方の違い(ちがい)をわかりやすく説明しています。
自分の経験(けいけん)であるペットのエースの話を入れて、文章がとても立体的になっているのが素晴らしい(すばらしい)です。
また、樺太犬の話を取り入れて、実際(じっさい)の出来事をもとに自分の考えをしっかりと述べ(のべ)ている点もよくできています。
「もし(ぼく)が犬だったら」という視点(してん)を使って、自分の気持ちを想像(そうぞう)しながら書いているので、読んでいる人に伝わりやすいです。
文章全体に自分の意見がはっきりしていて、考えがまとまっているところも良いですね。
特に、犬の立場や命について深く考えていることが伝わってきて、あえひのさんの思いやりの心が感じられます。
ただ、難しい(むずかしい)テーマに挑戦(ちょうせん)しているので、これからも自分の考えをもっと具体的な例や言葉で説明すると、さらに説得力が増し(まし)ます。
これからも自分の経験(けいけん)や調べたことを活かして、考えを深めていってください。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
・自分の経験(けいけん)や聞いた話がよく書けています
・たとえがうまく使われています(「もし(ぼく)が犬だったら」など)
・文章の論旨(ろんし)一貫(いっかん)しています
・自分の考えや感想がはっきりと書けています

内容(ないよう)◎ 構成(こうせい)◎ 題材◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準(きじゅん)字数:970字/800字
思考点:79点
知識(ちしき)点:67点
表現(ひょうげん)点:68点
経験(けいけん)点:66点
総合(そうごう)点:75点
均衡(きんこう)点:5点

 


■思考語彙 21種 30個 (種類率70%) 79点
。なぜ,。一方,あるから,いいから,すべき,せるべき,たいから,たから,たらしい,だから,だろう,と思う,と考える,なので,に思う,のため,の場合,嬉しいから,楽しむため,見ると,言うと,

■知識語彙 43種 76個 (種類率57%) 67点
一切,一員,一番,事実,人間,位置,全力,利用,南極,友達,名前,大正,夫人,存在,孤独,安楽,完全,家族,家畜,対等,寿命,小型,平然,従属,支配,料理,方法,日本,日本人,時間,最初,樺太,残酷,注射,熱湯,理由,立場,自律,自身,視点,調査,責任,面倒,

■表現語彙 89種 182個 (種類率49%) 68点
こと,それ,たち,のため,の場合,まま,もの,よう,イギリス,エビ,エース,カジキ,スポーツ,フレンドリー,ペット,マグロ,一,一切,一員,一番,上,下,事実,人,人間,位置,何,僕,兄ちゃん,先ほど,全力,利用,前,南極,友達,可哀そう,名前,大正,夫人,存在,孤独,安楽,完全,家,家族,家畜,対等,寿命,小型,平然,年,後,従属,性,支配,料理,方,方法,日本,日本人,時,時間,最初,楽しむため,樺太,死,残酷,注射,海,熱湯,犬,猫,理由,白,的,立場,自律,自身,視点,話,調査,責任,逆,長生き,隊,面倒,馬,魚,黒,

■経験語彙 31種 46個 (種類率67%) 66点
くれる,せる,できる,と思う,と考える,に思う,やる,られる,会う,問う,尽くす,悲しむ,戦う,戻る,扱う,投げ込む,持つ,捨てる,書く,楽しむ,死ぬ,決める,生きる,生まれる,縮まる,置く,苦しむ,見なす,釣る,食べる,飼う,

■総合点 75点

■均衡点 5点
 

日本対イギリス(清書)
   小5 あえひの(aehino)  2025年9月4日

 日本人は、犬、猫そして馬のような家畜を人間の完全な支配下に位置するもの、人間に従属する存在とは見なしていない。一方イギリス人は家畜とは人間が完全に支配すべき、それ自身は自律性を持たない存在と考えている。犬は人間が人間のために利用する従属的な存在であるから、逆に一切面倒を見る責任が人間にある。なので、日本では犬が捨てられると言って、犬のために悲しむイギリスの夫人も、大正エビは生きたまま熱湯に投げ込んで料理をするのが一番良いと言って平然としている。また食べるだけでなく、楽しむために魚を釣るのも残酷ではないのだ。大きなカジキマグロと何時間も海の上で全力を尽くして戦うことはスポーツなのであって、魚が苦しむだろうと考えていないのも同じ理由である。

僕が前にペットを飼っていた時、僕はその犬を人間の従属ではなく、家族の一員詳しく言うとお兄ちゃんのように思っていた。僕の家にいた犬の名前はエースだ。エースというのは僕の家で飼っている黒と白の小型犬だ。なぜ家族のように思っていたかと言うと、僕の場合は、生まれた時からずっとエースがいたからだ。

 最初の話に戻るけど、もし僕が犬だったら、日本人の方が良い。理由は、完全に人間の従属よりも、フレンドリーで、友達や家族として扱ってくれる方が嬉しいからだ。だが、捨て犬捨て猫が日本に多いのは事実だから、その視点から見るとイギリスの方が良い。でも僕はやっぱり日本の方が良い。だって、実際に会った話で、日本の調査隊の人たちがもう生きられないと思っていた樺太犬を南極に置いてきて、また一年後に行ったら生きていたのだ。さらに、イギリスの人たちは置いてきて孤独に死ぬのは可哀そうだから注射をして安楽死させるべきだと言っていたらしい。もしイギリスの人たちの方法でやっていたら、樺太犬たちは、凄く寿命が縮まることになっていたからだ。もし僕がその樺太犬だったら、苦しくてもいいから、一年でも長生きをしたいからだ。

 僕は先ほども書いたけど、注射で犬を安楽死させることはできない。なぜなら、人間と犬の立場は対等だし、安楽死させるかは人間が決めることではなく、犬自身が決めることだからだ。僕はイギリス人に問いたい本当にその時に樺太犬たちは安楽死させてほしいと思っていたと思うのかを。