はななはさんの作文は、「言葉だけに頼ら(たよら)ない日本のコミュニケーションのよさ」について、自分の考えをしっかりと述べている点がとてもよいです。
まず、意見の主題がはっきりしていて、「言葉だけでは伝わらないことがある」ということを中心に話を進めているので、読み手に伝わりやすい文章になっています。
理由も二つに分けて具体的に説明しているため、説得力が増しています。
一つ目の理由では、年齢(ねんれい)や性別を超え(こえ)て同じものを見て共感できることを、自分の推し活の体験を交えて説明しているので、身近でわかりやすい例になっています。体験実例がよく書けています。
二つ目の理由では、言葉にしないコミュニケーションの大切さを、友達の親戚(しんせき)喪失(そうしつ)を例にして丁寧(ていねい)に説明しているため、感情の理解が深まります。
さらに、ピーター・ドラッカーの名言を引用していることで、文章に説得力と深みが加わっています。名言がよく書けています。
最後に、自分の意見をまとめて、思いやりのある社会を目指したいという前向きな気持ちが伝わってきて、とても心に残る作文でした。
これからも、自分の体験や名言を上手に使いながら、わかりやすく伝える力を伸ばし(のばし)ていってください。

項目(こうもく)評価】
是非(ぜひ)の主題がよく書けています。
・理由がよく書けています。
・体験実例がよく書けています。
・名言がよく書けています。
 

森リン評価 何ごとぞ花見る人の長刀(清書) mi 09月4週 はななは
字数/基準字数:
1316字/800字
思考点:97点
知識点:63点
表現点:73点
経験点:92点
総合点:76点
均衡点:-4点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:-4点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙28種39個72%97点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙38種56個68%63点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙100種175個57%73点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙49種80個61%92点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1316字
 97点
 63点
 73点
 92点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 28種 39個 (種類率72%) 97点
 確か,。しかし,。だから,。どうして,。例えば,あるから,いると,いる可能,がいえ,しまうかも,だろう,できるから,と思う,と考える,ないから,なるかも,なるはず,のかも,のため,もらえると,人によって,会うと,大げさかも,思うかも,感じるはず,挙げると,目指すため,良い可能,

■知識語彙 38種 56個 (種類率68%) 63点
一番,世界,中核,以心伝心,元気,共同,共感,友達,名言,喪失,大体,大切,女性,安心,年齢,心地,必要,意味,意見,意識,感情,日本,日本人,民族,沈黙,無理,現実,理由,生活,男性,相手,背中,自分,花見,親戚,言葉,誤解,重要,

■表現語彙 100種 175個 (種類率57%) 73点
 確か,いる可能,きれい,こと,これら,さ,そこ,それ,たくさん,たち,つれ,とき,ところ,とり方,なるはず,のため,ほう,もの,よう,カッコ,グループ,コミュニケーション,シンボル,テレビ,ドラッカー,ピーター,ファン,一,一つ,一番,世の中,世界,中核,二つ,人,代,以心伝心,体,何,例,側,元気,共同,共感,前,友達,口,名言,喪失,声,大げさ,大体,大切,女性,子,安心,年,年齢,心地,必要,思いやり,性,意味,意見,意識,感,感じるはず,感情,方,日本,日本人,月,桜,楽,民族,気持ち,沈黙,活,無理,現実,理由,生活,男性,目,目指すため,相手,私,背中,自分,良い可能,花,花見,親戚,言葉,話,誤解,誰,近く,重要,間,

■経験語彙 49種 80個 (種類率61%) 92点
あげる,かける,がいえ,きる,くれる,さする,しまう,しれる,すぎる,せる,できる,とる,と思う,と考える,もつ,もらえる,れる,わかる,与える,亡くなる,会う,伝える,伝わる,出かける,出す,出る,分かつ,取る,受け取る,合う,合える,悟る,感じる,挙げる,推す,溢れる,異なる,盛り上がる,目指す,置く,聞く,聴く,至る,言い合う,話す,語る,読み取る,違う,頼る,

■総合点 76点

■均衡点 -4点
 

何ごとぞ花見る人の長刀(清書)
   中1 はななは(hananaha)  2025年9月4日

 花見に平素の身分や階層をもちこむのは野暮というものだ。花見に行って武士の権威を振り回すような輩は、「えらそうにするな」と町人どもから反発を食らうことになる。花見に喧嘩はつきものである。花見には、町内や職域といった小共同体の仲間が、つれだって出かけることが多い。桜の花は日本民族のシンボルとして、大共同体意識の中核に置かれたが、現実の花見はついにそこまで至っていない。大体日本人は、「見る」ということに重要な意味を与える。私はこれらのことから、言葉だけに頼らない日本のコミュニケーションのとり方は良いと思う。その理由は二つある。

 一つ目の理由は、年や年齢が違っても同じものを見ていたら同じことを分かち合うことができるからである。月を見ているとき、誰が見ても美しい、きれいだと思うだろう。それは10代でも、70代でも同じことを感じるはずだ。男性でも女性でも同じことを感じると思う。さらに私は、推し活でも同じことがいえると考えた。ファンたちで分かち合えるカッコよさ、かわいさ、尊さがあると思う。例えば、一つのグループにたくさんのファンがいたとする。そのファンたちは推しがテレビに出ているところを見て、ファンたちの間で「かわいかった~」などと言い合い、共感する。実際私も、推し活をしている。友達に同じ推しの子がいて、会うと「この前の○○可愛すぎた‼」などという話をし盛り上がる。そのときに、共感してくれる子がいると嬉しくなる。

 二つ目の理由は、言葉だけでは伝わらないことがあるからだ。一例挙げると、友達の親戚が亡くなってしまったときに「元気出して」と声をかけたほうが良いと思うかもしれない。しかし、言わない方が良い可能性もある。それは、聞いた側からは軽くとられてしまうかもしれないからである。人によって受け取り方は異なるが、深い喪失感をもっている人などは感情がよくわからなくなっている可能性もある。だから、こういうときは言葉に出さないで、近くに行って背中をさすってあげるだけで良いのだ。この沈黙が一番心地良いのかもしれない。何も声に出さないだけで安心することもある。

 確かに、はっきり自分の意見を口にした方が誤解は少ない。どうして言わないのと思うこともないだろう。しかし、「コミュニケーションにおいて最も大切なことは、語られていないことを聴き取ることだ」というピーター・ドラッカーの名言もあるように、言葉にならないことを自分で悟ることも大切なのだ。言葉だけでは伝わらないこともあるし、伝えきることができないこともある。だから、以心伝心のように相手の気持ち、感情を聴き取ることが必要だ。それを意識して生活するだけで、人の感情を読み取りやすくなるかもしれない。言葉に出したくないことを、読み取ってもらえると話す方も楽になるはずだ。だから、話す側のためにもなって、その人の言葉にできないことを読み取るようにしていきたい。大げさかもしれないがそれをするだけで、この世の中が思いやりに溢れた世界になっていくと思う。このような世界を目指すためにも、相手に無理をして話させることのないようにしたいと思う。