高齢化社会の解決策

   高1 あえたき(aetaki)  2025年9月4日

 ニュース、新聞では毎日のように高齢化社会の問題について議論し合っている。こうしていると、高齢化社会にはデメリットしかないように見えてくるが、果たしてそうだろうか。私は高齢化によって生まれるプラス面を生かしていくべきだと思う。

 第一の方法として、高齢者の知恵を生かしていくことだ。中学生の頃、戦争体験を実際に体験したから聞くと言う講演があった。教科書では感じ取ることのできない、話し方の抑揚や表情などは、私が戦争体験について学ぶためには必要不可欠だった。特に思い出に残っているのは、疎開先での体験や、空爆についてのことだ。1日のご飯は今の給食などとは考えられないくらい少なく、みんないつもお腹を空かせていたのだという。公演をしてくださった方も同じように、どんどん痩せていって一番辛かったのは食べ物がなかったことだといっていた。その体験を聞いたおかげで自分が今満足にご飯が食べられていることに感謝した。さらに、空爆によって、どんどん建物が壊れていく姿を見たとも語ってくださり、空爆の時の音を再現したものを私たちに聞かせてくださった。体験を聞くだけでなく実際に似た音を聞いたことは自分なりの戦争に対する危機感につながった。こうした、高齢者の方たちしか語ることのできないことは非常に重要だ。他にも、私は知恵を生かす場として、Yahoo!知恵袋のような、質問に対して高齢者しか回答することのできないウェブサイトを作ることが良いのではないかと考えた。このように高齢者の知恵を生かすことは高齢化社会のプラス面を生かしていくためにはなくてはならない。

 第二の方法として若い世代と高齢者が協力することができるような社会づくりをしていくことだ。高齢化社会の利点といえば、たくさんの経験を培った大人がたくさんいることだと思う。現在では定年制度があるが、定年制度の廃止によって高齢者自身が望む限りいつまでも正規雇用で働き続けることができるようにしてはどうだろうか。そうすれば、高齢者は年金だけでは賄うことのできない生活に対して一定の安心感を覚えることができるだろう。また、退職後には高齢者が転職しやすいような社会づくりをしていけば、少子化に伴う働き手不足を少しだが改善することができるかもしれない。さらに、学校などの教育現場における高齢者の再雇用はどうだろうか。国語や算数は難しくとも、家庭科や図工、美術、音楽などはこれまで培ってきた高齢者の経験によって面白い授業ができると思う。他にも、子育て経験のある高齢者のベビーシッターや、若い人たちへの技術支援、夏季休業や冬季休業におけるラジオ体操の実施など、高齢者が若い世代と協力して子供たちを大切にし、育てていく社会にすることが高齢化社会において大切なことだと私は思う。このように、若い世代と、高齢者が協力していくことは高齢化社会におけるプラス面を生かしていくために必要だ。

 確かに、社会の高齢化の緩和も高齢者が増加し少子化の進む社会においては大切なことの一つだ。しかし、「より良い社会とは、他者を恨むことではなく、他者を愛することだ」という言葉のように、高齢者と若い世代の違いを恨んで社会を悪い方向へ歩みを進めていくのではなく、自分たちとは違う時間を積み重ねてきた高齢者と協力して、高齢者の知恵と若者の想像力、それぞれが輝いていけるような社会を作り出していくことが大切だと思う。私たち若者はこうした社会を作り出していくために、積極的に高齢者との関係を持つことや、自分の社会的立場を生かした企画を立てていくことができるだろう。私も積極的にそうした取り組みに参加し、高齢化社会におけるプラス面を生かしていくようにしたい。