あおなちさんの作文は、日本人のコミュニケーションの特徴(とくちょう)について、具体的な体験を交えながらわかりやすく書けています。
まず、「見る」という行為(こうい)が日本人の社交の基本であるという主題がはっきりしていて、意見の是非(ぜひ)がよく示されています。
また、サッカー合宿や大会のエピソードを通して、同じ経験を共有することや信頼(しんらい)関係がコミュニケーションの大切な要素であることが伝わってきます。
これらの体験実例がとても生き生きとしていて、読者に共感を呼びます。
さらに、「言葉は考えを隠す(かくす)ためにある」という名言を引用し、言葉に頼ら(たよら)ないコミュニケーションの良さを説いている点も印象的です。
理由が具体的で説得力があり、反対意見にも触れ(ふれ)ているため、論理のバランスがとれています。
文章全体に一貫(いっかん)した主張があり、読みやすくまとまっているのも素晴らしいです。
これからも、自分の体験を活かして意見を深めていってください。

項目(こうもく)評価】
是非(ぜひ)の主題がよく書けています。
理由がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
名言がよく書けています。
反対意見の理解がよく書けています。

 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1320字/800字
思考点:69点
知識点:66点
表現点:80点
経験点:101点
総合点:74点
均衡(きんこう)点:-4点

 


■思考語彙 17種 18個 (種類率94%) 69点
 確か,。しかし,。だから,あえるから,おけば,だと,だろう,できるから,と思う,と考える,は考える,も考える,れざる,伝わるかも,考えるざる,避けるため,隠すため,

■知識語彙 42種 64個 (種類率66%) 66点
一斉,一生,両手,中学,人間,今回,以上,信頼,全員,共通,前半,合宿,名言,大会,対象,年生,庶民,後半,意思,意見,日本,最後,決勝,爆発,爆笑,物理,理由,理解,相手,社交,終了,経験,結局,絶対,緊張,花見,言葉,試合,話題,誤解,関係,風呂,

■表現語彙 114種 200個 (種類率57%) 80点
 確か,うれし泣き,おしゃべり,お互い,お湯,かた,こと,これ,これら,さん,たち,たわい,とき,ところ,とり,みんな,よう,ら,ん,コミュニケーション,サッカー,シャワー,ゼロ,タイム,チーム,マス,レジャー,一,一つ,一斉,一生,両手,中,中学,二,二つ,人,人間,今回,以上,体,何,信頼,俺,僕,全員,共通,分,前半,十,合宿,名言,向かい,唾,嘘,四,回,声,多く,大会,対,対象,年生,庶民,後半,思い,思い出,急,意思,意見,感,感じ,戦,方,日本,時,最後,月,本,気持ち,水,決勝,点,爆発,爆笑,物,物理,理由,理解,的,目,相手,社交,空,終了,経験,結局,絶対,緊張,肩,花見,見合い,言葉,試合,話題,誤解,誰,避けるため,関係,隠すため,静か,音,顔,風呂,

■経験語彙 55種 75個 (種類率73%) 101点
あえる,おく,かける,かけ合う,しまう,しれる,つく,できる,とる,とれる,と思う,と考える,なくなる,は考える,ぶつける,も考える,やる,ゆう,られる,れる,上げる,与える,伝わる,入る,勝つ,含む,固まる,忘れる,怒る,思いやる,感じる,成り立つ,持つ,残る,泣く,洗う,潜る,疲れる,立てる,終わる,組む,置く,聞こえる,見上げる,負ける,述べる,逃げる,途切れる,通じる,違う,避ける,隠す,頼る,飲む,騒ぐ,

■総合点 74点

■均衡点 -4点
 

言葉に頼らない
   中1 あおなち(aonati)  2025年9月4日

 自然の有為転変をながめては、人の生命のはかなさだけでなく、社会もつねに移り変わってゆくのだという気持ちが、日本人の心のどこかに絶えず潜んでいる。日本人は「見る」ということに重要な意味を与える。日本人の社交の基本は「見る」ことで成立する。「いいお月さんですね」二人でじっと空を見上げるだけで、意思は十分通じるのだ。日本では、言葉でなく、物理対象物をともに見ることで、社交が成り立つのだ。おしゃべり一本だと、話題が途切れたときに、白々しい感じが残る。共通の「見る」対象物を一つ置いておけばそうゆう緊張感は、なくなる。花見が最も庶民的なマス・レジャーであるのも故なしとしない。言葉に頼らない、日本的なコミュニケーションのとりかたはよい。

 理由一つ目は、同じことを経験して、同じことを理解しあえるからだ。サッカー合宿中のお風呂の時、チームみんなで一斉に入った。

「ドッボーーーン」

と、音を立てて入り、すぐさまお風呂だとも考えずにお湯をかけ合う。そして、シャワーで体を洗っている人は、シャワーのお湯を冷たい水にしてお風呂に入っている人たちにかける。お風呂に入っている人たちは、冷たい水を避けるためお湯に潜る。騒いでいるのが聞こえてコーチが入ってきた。全員固まった。チームの誰もが

「ヤバい、終わった」

と思った。しかし、コーチは静かにシャワーの方へ向かいシャワーを両手に持ちニヤリとした。チームのみんなが唾を飲む。その時、コーチは急に冷たい水を大爆笑しながらチームのみんなにかけた。

「うわーー」

と声を上げ、みんなでコーチにお湯をかけた。コーチはすぐに逃げてしまい。結局、怒られずにお風呂タイムは終わった。サッカーで疲れた体はもっと疲れた体になってしまったが、みんなで経験したこと、みんなで理解してコーチに水をかけたこと。これらは、一生忘れることのできない思い出になっていることだろう。こんなたわいもないことでもコミュニケーションはできてしまうのだ。

 理由二つ目は、お互いに相手を信頼して思いやって、優しい関係ができるからだ。6年生最後のサッカー大会。決勝戦まできた僕たちは、みんなで顔を見合い肩を組んだ。その思いはみんな共通していた。「絶対に勝ってやる」そんな思いを決勝戦にぶつけた。前半、二対ゼロ。後半二対一。試合終了。初めてのうれし泣きだった。初めてみんなで泣いた。

「これまで四点以上とられて負けてきた俺らが勝ったんだ」

そんな気持ちが爆発して何回もうれし泣きをしてしまった。中学になったらみんな違うところへ行ってしまうが今回の大会で気持ちが一つになり最後の最後でいい経験をすることができた。

 確かに、意見を述べた方が相手に誤解がなく伝わるかもしれない。しかし「言葉が人間に与えられたのは考えていることを隠すためである」という名言があるように、言葉には多くの嘘が含まれる。目は嘘をつかない。だから、同じ物を見て感じて相手の目を見るだけで良いコミュニケーションをとれるのだ。言葉に頼らない、日本的なコミュニケーションのとりかたはよいと考える。