あきえよさんの作文は、日本の園芸における外来語の流行をきっかけに、自分の生き方や文化への向き合い方を深く考えた点がとてもよく表れています。
特に、身近な自然を楽しむことが心の余裕を生むという体験実例が具体的で、読者に共感を呼びます。
また、松尾芭蕉の『おくのほそ道』を学ぶことで日本文化に親しみを感じたことを通じて、自分のアイデンティティを再認識した部分は説得力があります。
自分の体験と学びを結びつけて意見を述べているため、文章に説得力と温かみが感じられました。
さらに、「健康らしい外見ではなく、健康自身である」という言葉を引用し、自分の考えを深めている点も評価できます。
全体として、日本文化の重要性を自分の生き方に結びつけて考える姿勢がしっかりと伝わってきました。
これからも、身近なことから感じたことを大切にしながら、さらに自分の考えを深めていってください。
【項目評価】
体験実例がよく書けています。
生き方の主題がよく書けています。
名言がよく書けています。
構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1537字/1000字
思考点:69点
知識点:83点
表現点:86点
経験点:88点
総合点:84点
均衡点:3点
■思考語彙 17種 19個 (種類率89%) 69点
確か,。しかし,そのため,たから,だろう,で考える,と思う,にこそ,に思う,また第,られる可能,健康らしい,広げるため,思うかも,持とう,見ざる,違えば,
■知識語彙 66種 104個 (種類率63%) 83点
一句,一番,作品,価値,俳句,健康,公園,共通,内容,印象,古典,固有,国語,基礎,外見,大切,実感,巧妙,建物,必要,情報,意識,感動,感性,抵抗,授業,支柱,教育,文化,方法,日本,日本人,日頃,景色,最近,松尾,検証,様式,次世代,比較,注視,海外,特有,現代,理解,短歌,確信,精神,経験,背景,自分,自国,自然,自身,興味,芭蕉,表現,視野,言葉,認識,課題,身近,近頃,重要,青空,魅力,
■表現語彙 128種 195個 (種類率66%) 86点
確か,うち,こと,これ,ころり,さ,そのため,たくさん,たち,はる代,め,もの,よう,られる可能,アイデンティティ,ネット,バックボーン,一,一つ,一句,一番,中,久しぶり,二,人,人々,今,作り方,作品,価値,俳句,健康,公園,共通,内容,初め,前,力,印象,古典,句,周り,固有,国,国語,基礎,外見,多く,大げさ,大切,実感,家,巧妙,広げるため,建物,後々,心,必要,性,情報,意識,感動,感性,戸,抵抗,授業,支柱,教育,数,文,文化,方法,日,日本,日本人,日頃,時,景色,最近,朝,松尾,検証,楽しみ,様式,横,次世代,比較,気,注視,海外,特有,現代,理解,目,短歌,確信,私,精神,素通り,経験,考え方,肉,背景,自分,自国,自然,自身,興味,芭蕉,草,血,表現,視野,観,言葉,認識,課題,身近,近く,近頃,道,遣い,重要,間,雛,青空,頃,魅力,
■経験語彙 46種 63個 (種類率73%) 88点
おく,しれる,すぎる,できる,で考える,と思う,に思う,ゆるぐ,られる,れる,わく,住み替る,働く,出会う,勇気づける,受ける,受け入れる,受け取る,合わせる,向ける,変える,変わる,学ぶ,広げる,得る,忘れる,愛す,感じる,持つ,有る,残る,気づく,照らす,異なる,知る,磨く,継ぐ,繋ぐ,考えつく,行き詰る,親しむ,触れる,詠む,読む,通る,違う,
■総合点 84点
■均衡点 3点
このところ日本では園芸が(感)
中3 あきえよ(akieyo)
2025年9月4日
このところ日本では園芸が大はやりであるが、花木や草花の名称が大変な勢いで外来語に置き換えられている。このような現象の背後に、絶えず新しさを求め続ける日本人の積極性を認める人がいるかもしれない。この精神は私も評価すべきだと思っている。しかし、この新奇さを求める心が、行き過ぎた外来語の流行を引き起こすのはやめてほしいとおもう。私はこの文章を読んで、日本的なよいものを見つめなおす生き方をしたいと感じた。
そのための方法としては第一に、身近な自然を楽しむ気持ちを持つことだ。そうすれば、物事に追われ焦る気持ちの中でも、自分を客観的に見ることができるような余裕な気持ちを持てるだろう。これは私の体験であるが、自分はいつもなにかに悩んでいるせいか上を向く機会が少なくなった気がする。特に、近くにある公園の横を通る時にも、景色を見ず素通りをすることが多くなった。しかし、だんだんと涼しくなってきた数日前の朝、久しぶりに青空を見た。その景色は、周りの建物と相まってか近頃見た中で一番美しいものであったように感じた。また、少しではあるが今行き詰っている課題についても少し忘れられたように思う。この経験から、身近にある自然を感じることはとても自分の心を軽くする力があると感じた。また、自然だけでなく日頃注視してみていないものにこそ、その魅力に気づいたり、自分が勇気づけられる可能性があることを知ることができた。そして、後々この景色を美しいと感じるのは私の日本人特有の感性が働いたのではないか、と気づき自分がれっきとした日本人であるということを再認識した。
また第二の方法としては、自国の文化を理解することを教育の基礎におくことだ。そうすることで、より日本について興味を持とうとする精神がわいてくるだろう。私は、今国語の授業で、松尾芭蕉の『おくのほそ道』の内容を現代文と比較して学んでいる。まだ学び初めであった頃は、言葉遣いが難しすぎたこともあり、少し授業を受けることに抵抗があった。それでも、学んでいくうちにだんだんと「草の戸も 住み替はる代ぞ 雛の家」といった現代では見られないような、また自分で考えても到底考えつかないような真新しい表現方法で詠まれた句にたくさん出会った。これだけで気がころりと変わるのは大げさと思うかもしれないが、それほどに松尾芭蕉の一句一句の作り方が巧妙であり、私もとても感動した。これからも国語の授業が楽しみである。この日本の文化に触れた経験から、最近ネットで海外の情報ばかり受け取る自分と照らし合わせて、改めて日本固有のものに親しみ、次世代に繋いでいくことが大切であると強く実感した。また同時に、現代に短歌や俳句といった古典が今でも残っているのは、人々の印象に残り、愛された素晴らしい作品であったからであると確信し、その素晴らしさを自分も感じられていることに、長い間にわたって読み継いできた人たちとの共通意識を感じ、とても嬉しかった。
確かに、多くの情報を知ることは、自分の視野を広げるためにも重要な方法の一つである。特に海外については全く新しい様式やものの考え方を受け入れることで、自分の価値観をガラッと変えることもあるだろう。しかし、国が違えば文化背景は異なる。自分自身のバックボーンについても、ゆるぎない支柱が有るかどうかあたらめて検証が必要だ。「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。」という言葉もあるように、これからは、日本人の私が血となり肉となったしっかりとしたアイデンティティを得られることに目を向けていきたい。そのためには日本文化に触れ、日本人としての感性を磨いていくことが大切だ。