作るって楽しいね
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年月日
「やったぁ。できた。」
私は、工作係でくじ引きを作っています。学校では、好きな係の案を出して係を作っています。そこで、友達が、
「工作係。」
と、案を出しました。係が決まって、誰がどの係に入るか決める時間です。私は、自分の名前のマグネットをいち早く工作係の枠の中に移しました。係決めが終わった後、女の子だけで、
「どの係にした。」
と話していました。すると、友達のひなのちゃんが、
「るなちゃんは何係?」
と尋ねてきました。私は、咄嗟に、
「工作係。」
と、勢いよく言いました。そのことを聞いた瞬間、ひなのちゃんがにこっとしました。
「本当。同じだね。」
私もひなのちゃんと同じでにこっとしました。それから数日経ち、工作係で係活動の時間に、リーダーの洋介君が、
「くじ引きを作ろう。」
と、張り切った声で言いました。私を含め、他の工作係のみんなも賛成しました。そうして、早速作り始めると、工作係のりんこちゃんが箱を持ってきてくれました。早速みんなでくじ引きのくじを取るための穴の形を箱に書いていました。
「よし。できた。」
ひなのちゃんが満足げな顔で言いました。書き終わって、鉛筆で書いた線を先生にカッターで切ってもらおうと、先生の机に箱をみんなで運びました。みんなで先生に、
「切ってください。」
とお願いすると、
「いいよ。」
と、優しく言ってくれました。先生が切ってくれた後、パステルカラーの画用紙を何枚か持って机に置きました。」
「これで全部。」
と、りんこちゃんが洋介君に聞きました。洋介くんは、りんこちゃんに向かって、
「うん。」
と頷きました。会話が終わった後、すぐに画用紙を段ボール箱に貼り付けました。仕上げに、ひなのちゃんが持ってきてくれたシールを貼り、作っておいたくじを中に入れて完成です。私は、もし、くじを作っているときに手が疲れていたらくじ引きは完成しなかっただろうなと思いました。私は、工作はまるで魔法みたいだなと思いました。
おばあちゃんの思い出の作品の話です。おばあちゃんは、小学生の頃、夏休みの宿題で、卵の殻を砕いて木の上に貼り、その上に絵の具で絵を描いたそうです。おばあちゃんの叔父さんが作った作品が残っていて、それを参考にして作ったそうです。普通に画用紙に絵を描くよりも立体的で味のある作品になったと言っていました。私は、立体の物に絵を描いたことがなく、あるとしても箱の平らな部分だけです。私もいつかおばあちゃんのようにやってみたいなと思いました。
私は、みんなで力を合わせるとより良い作品ができるんだなと思いました。