あいらうさんの作文は、戦後の科学技術の発展とその問題点について、自分の考えをしっかりと述べている点がとてもよいです。
特に、目先の利益にとらわれることの問題を、自身のテニス経験を通して具体的に説明しているところは説得力があり、読者にわかりやすく伝わります。
体験実例を用いて抽象的なテーマを具体化している点は高く評価できます。
また、鹿鳴館の例を挙げて、歴史的な背景から社会の成熟度の問題を考察しているところも、深い視点が感じられます。
このように、複数の原因を挙げて問題の本質に迫ろうとしている点も優れています。
文章全体を通して、科学技術の発展が人々の生活の質向上にどう結びつくべきかという主題が一貫しており、論旨が明確です。
最後に「社会の発展だけを目指すのではなく、人々の福利厚生を一番に考えて科学技術の研究をしていくべきだ」という結論も力強く、説得力があります。
あいらうさんの考えがしっかりと伝わる、よく練られた作文でした。
【項目評価】
原因がよく書けています。
社会問題の主題がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
書き出しの結びがよく書けています。
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題○ 表記◎
字数/基準字数:1066字/1000字
思考点:90点
知識点:85点
表現点:80点
経験点:74点
総合点:86点
均衡点:4点
■思考語彙 25種 39個 （種類率64%） 90点
確か,、単に,。しかし,いうと,いくべき,いると,いれば,しまうと,しよう,するべき,せざる,そのため,たから,たため,だから,だろう,と思う,と思える,と考える,ないので,に考える,のため,は第,残すため,見せつけるため,
■知識語彙 68種 111個 （種類率61%） 85点
一番,不利益,不平等,人間,信頼,健康,傾注,全体,列強,初期,利益,努力,厚生,原因,問題,国家,国政,国民,地球,大切,安全,安心,小学,小学生,年生,建設,当時,後悔,想像,成熟,成長,戦後,打開,技術,撤廃,文明,新聞,日本,明治,時代,本格,条約,現代,発展,発想,発達,目先,直接,相手,研究,社会,福利,科学,結果,練習,能力,表面,試合,豪華,貢献,近代,進歩,選択,重要,関連,雑誌,風刺,高校,
■表現語彙 114種 189個 （種類率60%） 80点
確か,うち,お金,がち,こと,これ,しのぎ,そのため,それ,たため,とき,のため,ぶり,よう,アピール,スポーツ,テニス,パワー,一,一番,万,不利益,不平等,二,人々,人間,今,体,信頼,健康,傾注,億,全体,円,列強,初期,利益,力,努力,十,厚生,原因,問題,国,国家,国政,国民,地球,場,大切,安全,安心,小学,小学生,年生,度,建設,当時,後悔,急,想像,成熟,成長,戦後,打開,技術,撤廃,数,文明,新聞,日本,明治,時,時代,本格,条約,残すため,為,現代,生,発展,発想,発達,的,皆,目,目先,直接,相手,研究,社会,福利,私,科学,結果,練習,肩,能力,表面,見せつけるため,試合,豪華,負け,貢献,近代,進歩,選択,重要,関連,雑誌,風刺,館,高校,鹿,
■経験語彙 37種 52個 （種類率71%） 74点
かける,くらます,しまう,できる,と思う,と思える,と考える,に考える,られる,れる,上げる,並べる,使う,入る,出る,動かす,勝つ,勝てる,始める,守る,慣れる,支える,攻める,残す,求める,消える,生まれる,目指す,磨く,苦しむ,被る,見せつける,見せる,認める,負ける,超える,鳴る,
■総合点 86点
■均衡点 4点
そうした中で、「戦後史」の（感）
高2 あいらう（airau）
2025年9月2日
戦後の科学技術の成長ぶりは、想像を超えている。しかし、苦しんでいる人々の「生」を支えるような科学、生まれて良かったと思える地球を残すための科学に努力を傾注するべきだ。人々の福利厚生に貢献できる科学があまり発達していないのは問題だ。
その原因としては第一に、人間は、目先の利益に動かされがちだからだ。目先の利益だけを求めてしまうと、長い目で見た時に不利益を被ることが多い。それはスポーツにも関連すると思う。私は小学２年生からテニスを始め、５年生から本格的に試合に出るようになった。小学生のうちは皆体ができていないので、攻めなくても守っていれば勝つことができた。そのため、私はほとんど攻める練習をせず、試合でもずっと守っていた。その結果、多少は試合に勝つことができていたが、高校に入ってから体ができ始め、パワー負けすることがかなり多くなった。そうして、急に攻める練習をするようになり、当然まだ慣れていない為、今まで勝てていた相手にも負けるようになってしまった。そのため私は、小さい時から攻める練習をしていればよかったと後悔している。このように目先の利益だけを求め、その場しのぎで表面的な能力だけを磨いていると、そのうちボロが出る。科学も同じように、国の力を見せつけるためだけに研究するのではなく、もっと社会全体のためになるような研究をしていくべきだろう。
その原因としては第二に、これまでの日本では、社会の成熟度があまり高くなく、安心・安全にお金を使う、という発想はあまりなかったからだ。日本は明治時代初期に鹿鳴館を建設した。当時の日本は列強と肩を並べる近代国家に見せることが重要だと考えていたため、約２０万円、現代でいうと数十億円かけてアピールしようとした。また、不平等条約は撤廃されていなかったため、その打開のためでもあったのだろう。しかし結果として、日本が文明国として認められることはなく、不平等条約の撤廃とはならなかった。さらに、新聞や雑誌も豪華な鹿鳴館を風刺し、国民からの信頼も消えていった。このように、国政においてだけではなく、目先の利益に目をくらますのではなく、長い目で見たときに良い選択をするべきだ。科学においても、単に技術を上げるだけでなく、直接人々のためになる科学を研究するべきだ。
確かに、社会の進歩のための科学技術も大切だ。しかし、一番大切なのは、社会の発展ではなく、人々の健康と安全だ。社会の発展だけを目指すのではなく、人々の福利厚生を一番に考えて科学技術の研究をしていくべきだろう。