みきひささん、作文を読んでとても感心しました。
お母さんの仕事について、専門(せんもん)(てき)なことをわかりやすく説明(せつめい)できていて、とてもよかったです。
「生化学」という難しい(むずかしい)言葉も、みきひささんの言葉でしっかり伝わっ(つたわっ)てきました。

お母さんのやりがいや大変(たいへん)なところを、自分の気持ちと重ねて考えているところも素敵(すてき)です。
「まるで草原の羊の大群(たいぐん)のようだった」というたとえがとてもわかりやすく、場面が頭に浮かび(うかび)ました。
たとえがうまく使われているので、読んでいて楽しくなりました。

また、お母さんの話だけでなく、みきひささん自身の思いもたくさん書かれていて、文章が生き生きしています。
「心の中で思ったことがよく書けています」。
最後(さいご)に「不撓(ふとう)不屈(ふくつ)」という四字熟語(じゅくご)を使って、自分の目標(もくひょう)をはっきり伝え(つたえ)ているのもとても立派(りっぱ)です。

全体を通して、みきひささんの気持ちがよく伝わっ(つたわっ)てきて、読んでいて楽しい作文でした。
これからも、感じたことや考えたことを大切にして、たくさん書いてくださいね。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
内容(ないよう)豊か(ゆたか)さ:とてもよく書けています。
・たとえの使い方:たとえがうまく使われています。
・自分の思いの表現(ひょうげん):心の中で思ったことがよく書けています。
・文章の説明(せつめい)描写(びょうしゃ):ですますがよく書けています。
・文章のまとまり:全体がよくまとまっています。
結び(むすび)表現(ひょうげん):動作情景(じょうけい)結び(むすび)がよく書けています。
 

森リン評価 仕事とは tu 10月1週 みきひさ
字数/基準字数:
1229字/700字
思考点:69点
知識点:60点
表現点:62点
経験点:66点
総合点:71点
均衡点:7点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:7点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙17種22個77%69点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙33種54個61%60点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙74種140個53%62点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙31種34個91%66点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1229字
 69点
 60点
 62点
 66点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 17種 22個 (種類率77%) 69点
 一方,。だから,。なぜ,あるらしい,いうと,たいから,たらしい,できるから,と思う,ないから,ないと,なければ,人間にとって,僕にとって,思うから,続けるため,負けざる,

■知識語彙 33種 54個 (種類率61%) 60点
一番,不安,不屈,不撓,予想,人間,今日,仕事,勉強,四月,困難,大事,大変,大学,大群,学生,学部,安心,年生,廊下,必要,授業,教員,教室,様子,熟語,研究,聴講,自分,興味,草原,選択,階段,

■表現語彙 74種 140個 (種類率53%) 62点
お金,こと,さん,たくさん,ところ,もの,やりがい,やる気,よう,クラス,パーセント,一,一つ,一番,三,不安,不屈,不撓,中,予想,二,二つ,五,人,人間,今,今日,仕事,他,僕,八,前,力,勉強,十,四,四月,困難,大事,大変,大学,大群,字,学生,学部,安心,家,年,年生,廊下,心,必要,急,授業,教員,教室,方,時,様子,母,熟語,百,目,研究,続けるため,羊,聴講,自分,興味,草原,話,通り,選択,階段,

■経験語彙 31種 34個 (種類率91%) 66点
いける,きれる,しまう,できる,と思う,なくなる,やり遂げる,やる,られる,乗り越える,使う,入る,叫ぶ,寝る,張り切る,持つ,残る,笑う,続く,続ける,聞く,表す,負ける,起きる,起こる,輝く,違う,頑張る,頑張れる,食べる,驚く,

■総合点 71点

■均衡点 7点
 

仕事とは
   小4 みきひさ(mikimiki)  2025年10月1日

 「これから授業を始めます。」

母の仕事は、医療系大学の教員だ。母の専門は、生化学である。生化学とは、人の体を化学的に見る学問だ。母は、人の体を構成する物質がどのような役割を持っているか、それらの物質は人の体の中でどのように作られるのか教えている。なぜ母は生化学の教員になったかというと、生きている中で、病気になった時に人の体を詳しく知っていたほうが誰かの役に立てると思ったからだそうだ。

 医療や科学は日々進歩するので、常に新しいことを知ることができるところに母はやりがいを感じている。そして、そのことを学生さんに伝えることができるのだ。しかも、授業中の発言から学生さんからも学ぶことができる。このようなやりがいがあるからこそ、母はたぶん大学の教員を続けているのだろう。僕は、毎日が学びだと知り、楽しく、面白そうだと思った。もし、僕が母だったら、生化学が大好きになるだろう。なぜかというと、常に新しいことが知れるし、学生さんから学ぶこともできるからだ。

 一方、大学教員の大変なところは、常に予想していないことが急に起こるところだ。授業も研究も予想通りになることはないのだ。その時の乗り越え方は、母は持っている百二十パーセントの力を使うことだと張り切って言っていた。話をする母の目はキラリと輝いていた。

 母の話を聞いて、一番強く心の中に残ったことは、大変なところが常に予想していないことになることだ。なぜかというと、母は、

「八年前の四月、自分の選択授業で、学部の一年生五百人中四百三十人が自分のクラスに来てしまった。教員は他に十人もいたのに。」

と笑いながら言っていた。そして、学生さんが教室に入りきれなくて、教室だけでなく、廊下と廊下に続く階段も人でいっぱいになったことがあるらしい。僕は、

「えーっ、すごい!」

と叫んだ。まるで、草原の羊の大群のようだったらしい。母の家の様子と大学の様子がとても違っていて驚いた。家での母は寝ているか食べているかしかない。母は大学でちゃんとやっているか不安だったが、話を聞いて安心した。

 

 人間にとって、仕事とはお金のようなものだ。お金は必要なものを表している。だから、人間にとって、仕事は必要であり、なくなってはいけないものだ。仕事を続けるために大事なことが二つある。一つ目は、やりがいだ。なぜかというと、やりがいがなければ、やる気が起きないからだ。二つ目は、興味である。なぜかというと、興味がないと、やりたくないと思うからだ。今、僕にとっての仕事は、勉強だ。なぜなら、勉強することで難しいことをやり遂げられるようになりたいからだ。これから、「不撓不屈」という四字熟語のように勉強を頑張って難しいことをやり遂げることで、どんな困難にも負けずに頑張れる人になりたい。

 今日もたくさんの学生さんが母の授業を聴講している。