思いやりの極意
中3 ゆうゆ(auyuyu)
2025年10月2日
いろいろな人と親交を深め、思いやりの気持ちを大切にして生きていきたい。
そのための方法は第一に、自分の周りの人と積極的に関わることだ。近年、小中学校・高校などで、双方向型の授業が増えていると聞く。双方向型の授業とは、教員が一方的に生徒に知識を伝達するのではなく、疑問を提示したり、共に考え、解決していくという教師・生徒間のリアルタイムのコミュニケーションに重きを置いた授業方法だ。これにより、生徒の主体性や思考力が養われるという。例えば、歴史の授業で「この事件が起きたときにこの人物が発したと伝えられている言葉は本当か」のような議論はとても面白かったことを覚えている。歴史の勉強をただの知識の収集にせず、自分たちの生活に生かせるような考え方を身に着けるのに、このような方法はとても良いと思う。
また、私の学校ではそれに加えて、生徒間の交流も大切にされている。「小集団学習」という名の下、3~4人の小集団で分からないところを教え合うというものだ。特に、暗記よりも理解が重要とされる数学や国語、理科の授業でそれが顕著だ。生徒同士で協力し、お互いを高めあうという姿勢は、思いやりの気持ちを大切にするのにとても良いと思う。成立する関係の小集団であれば、学校全体の成績を伸ばすことにもつながるので、上手く利用していくべきだと考える。
また、第二の方法として、いろいろなコミュニティの中で自分を確立することだ。
私たちは、さまざまな社会集団の中で生きている。一番身近なところでは家族や、学校や部活。大人になると会社、地域社会などでのつながりも大切になってくる。大きな社会集団に属する年齢になるほど、ある程度の社交性や協調性が求められる。
例えば学校には、色々な人がいる。とても気が合う人がいるかもしれない一方、何もしていないのに悪意を向けてくるなど致命的に馬の合わない人もいるだろう。そのような人とは友人関係になれないとしても、色々な集団の中の、自分とは違うタイプだと思っていた人と積極的に関わってみることで、自分になかった新しい視点を得ることができると思う。
確かに、人間には一人で趣味を楽しむなど、自分のしたいことを思うままにする時間も必要だ。しかし、「世界全体が幸福にならない限りは、個人の幸福はありえない」という名言もあるように、他人と積極的に関わり、思いやる気持ちを持つことは大切だと思う。