ゆうゆさんの作文は、思いやりの気持ちを大切にしながら、いろいろな人と親交を深めるための具体的な方法を丁寧(ていねい)に説明している点がとてもよくできています。
まず、双方向(そうほうこう)型授業の説明や、歴史の授業での議論の例を挙げているところは、具体的でわかりやすく、授業の良さが伝わってきます。
また、小集団学習の紹介(しょうかい)も、協力し合うことの重要性を実感できる内容で、思いやりの気持ちと結びつけているのが素晴らしいです。
さらに、いろいろなコミュニティの中で自分を確立することの意味を考え、多様な人との関わりから新しい視点を得ることの価値を述べている点も深い考察が感じられます。
最後に、「世界全体が幸福にならない限りは、個人の幸福はありえない」という名言を引用し、他者との関わりの大切さを強調しているところは、文章に説得力を与え(あたえ)ています。
全体として、ゆうゆさんの考えがしっかりと伝わり、方法や生き方の主題がよく書けている作文です。

項目(こうもく)評価】
方法がよく書けています。
生き方の主題がよく書けています。
名言がよく書けています。
 

森リン評価 思いやりの極意 ru 10月2週 ゆうゆ
字数/基準字数:
1019字/1000字
思考点:77点
知識点:89点
表現点:81点
経験点:77点
総合点:86点
均衡点:5点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:86点
知識点:98点
表現点:91点
経験点:86点
総合点:90点
均衡点:5点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙20種24個83%77点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙74種112個66%89点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙117種193個61%81点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙39種51個76%77点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1019字
 77点
 89点
 81点
 77点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 20種 24個 (種類率83%) 77点
 例えば, 確か,、第,。しかし,。例えば,あれば,いくべき,いるかも,が一方,これにより,せざる,そのため,だろう,つながるので,と思う,と考える,なると,は第,を思う,共に考える,

■知識語彙 74種 112個 (種類率66%) 89点
一方,一番,世界,主体性,事件,交流,人物,人間,他人,会社,伝達,個人,全体,利用,勉強,協力,協調,友人,双方向,収集,同士,名言,国語,地域,大人,大切,姿勢,学校,学習,家族,小中学校,年齢,幸福,必要,思考,悪意,成立,成績,授業,提示,教員,教師,数学,方法,時間,暗記,本当,歴史,理科,理解,生徒,生活,疑問,知識,確立,社交,社会,積極,自分,致命,視点,親交,解決,言葉,議論,趣味,身近,近年,部活,重要,関係,集団,顕著,高校,

■表現語彙 117種 193個 (種類率61%) 81点
 確か,いろいろ,お互い,こと,これ,さまざま,そのため,それ,ただ,たち,つながり,とき,ところ,まま,もの,よう,コミュニケーション,コミュニティ,タイプ,リアルタイム,一,一方,一番,下,世界,中,主体性,事件,二,交流,人,人物,人間,他人,会社,伝達,何,個人,全体,利用,力,勉強,協力,協調,友人,双方向,収集,同士,名,名言,周り,国語,地域,型,大人,大切,姿勢,学校,学習,家族,小中学校,年齢,幸福,必要,思いやり,思考,性,悪意,成立,成績,授業,提示,教員,教師,数学,方法,時間,暗記,本当,歴史,気,気持ち,理科,理解,生徒,生活,疑問,的,知識,確立,社交,社会,私,積極,考え方,自分,致命,色々,視点,親交,解決,言葉,議論,趣味,身,身近,近年,部活,重き,重要,間,関係,限り,集団,顕著,馬,高校,

■経験語彙 39種 51個 (種類率76%) 77点
あう,ありえる,しれる,つながる,できる,と思う,と考える,なれる,られる,れる,を思う,伝える,伸ばす,共に考える,分かる,加える,合う,向ける,増える,属する,得る,思いやる,持つ,教える,楽しむ,求める,深める,生かせる,生きる,発す,着ける,置く,聞く,覚える,起きる,違う,関わる,養う,高める,

■総合点 86点

■均衡点 5点
 

思いやりの極意
   中3 ゆうゆ(auyuyu)  2025年10月2日

 いろいろな人と親交を深め、思いやりの気持ちを大切にして生きていきたい。

 そのための方法は第一に、自分の周りの人と積極的に関わることだ。近年、小中学校・高校などで、双方向型の授業が増えていると聞く。双方向型の授業とは、教員が一方的に生徒に知識を伝達するのではなく、疑問を提示したり、共に考え、解決していくという教師・生徒間のリアルタイムのコミュニケーションに重きを置いた授業方法だ。これにより、生徒の主体性や思考力が養われるという。例えば、歴史の授業で「この事件が起きたときにこの人物が発したと伝えられている言葉は本当か」のような議論はとても面白かったことを覚えている。歴史の勉強をただの知識の収集にせず、自分たちの生活に生かせるような考え方を身に着けるのに、このような方法はとても良いと思う。

 また、私の学校ではそれに加えて、生徒間の交流も大切にされている。「小集団学習」という名の下、3~4人の小集団で分からないところを教え合うというものだ。特に、暗記よりも理解が重要とされる数学や国語、理科の授業でそれが顕著だ。生徒同士で協力し、お互いを高めあうという姿勢は、思いやりの気持ちを大切にするのにとても良いと思う。成立する関係の小集団であれば、学校全体の成績を伸ばすことにもつながるので、上手く利用していくべきだと考える。

 また、第二の方法として、いろいろなコミュニティの中で自分を確立することだ。

 私たちは、さまざまな社会集団の中で生きている。一番身近なところでは家族や、学校や部活。大人になると会社、地域社会などでのつながりも大切になってくる。大きな社会集団に属する年齢になるほど、ある程度の社交性や協調性が求められる。

 例えば学校には、色々な人がいる。とても気が合う人がいるかもしれない一方、何もしていないのに悪意を向けてくるなど致命的に馬の合わない人もいるだろう。そのような人とは友人関係になれないとしても、色々な集団の中の、自分とは違うタイプだと思っていた人と積極的に関わってみることで、自分になかった新しい視点を得ることができると思う。

 確かに、人間には一人で趣味を楽しむなど、自分のしたいことを思うままにする時間も必要だ。しかし、「世界全体が幸福にならない限りは、個人の幸福はありえない」という名言もあるように、他人と積極的に関わり、思いやる気持ちを持つことは大切だと思う。