教えて!ドラえもん(清書)
中1 すりりんご(akimano)
2025年10月4日
現代の生活は、科学文明を過信するあまり、科学に対する基本的な姿勢を忘れてしまっている。現代人は便利という言葉から出来合いの科学を大量に買い込み、多くの失敗を繰り返しても実に平気である。「ドラえもん」の真の面白さは、我々の日常の痛烈な風刺にあった。半世紀前までは「マンガ=笑い」だったが、今は、決して笑ってはすまされない現代の深刻な問題の警鐘だ。科学文明を過信しすぎないことが大切だ。
第一の理由は、科学文明を過信しない方が人間らしく生きることができるからだ。現代では、公共交通機関が発達し、バス、タクシー、地下鉄などの乗り物で移動する。そのうえ、今年は例年以上の気温上昇に伴い、多くの人々が公共交通機関を使ったのではなかろうか。これらの乗り物類は、科学の発展からできたものの一つである。江戸時代の移動手段である人力車と比べれば、速く、遠くに行けるというメリットばかりだ。しかし、科学の発展から生まれたものはメリットだらけではない。そこには、メリットはデメリットいうように、大気汚染という世界的規模の深刻な問題を生み出すものでもあるのだ。そして一番のデメリットは健康被害だ。バス、電車を使えば、涼しく体温調節もできるのにどこにデメリットがあるのかと疑問を持つ人が大多数だと思う。しかし、実際に身近で起きている健康被害なのだ。移動手段から、椅子に座って移動することが現代人には多い。その影響で太ももの筋肉がおとろえ足の骨折が多くなるという事が起きている。これは、保健体育の先生が言っていたのだが、昔の人は、茶の間で正座をしてご飯を食べていたことで自然と太ももを伸ばすストレッチができていたから足の骨が折れにくかったそうだが、今の子どもたちは、椅子に座っている時間が長く、足が折れやすいという事だった。私は、正座で座っていることが多いからか足の骨を一回も折ったことがない。また、長時間座ることで寿命を短命にしてしまうという事も言われている。このように、科学の文明を過信しすぎると、いつかは、自分に取り返しのつかない被害が出る。
第二の理由は、科学を過信しすぎると、重大なしっぺ返しが来るかもしれないからだ。世界では、今もたくさんの科学文明が発達している。2015年に開かれたCOPでは、パリ協定が設定されたが、10年あまり経った今も温室効果ガスはあまり削減されていない。科学文明の発達が進み過ぎにより、二酸化炭素が排出されている。科学の発達国と聞いて思い浮かぶ国は、中国やアメリカなどの大都市が思い浮かぶ2007年の世界の二酸化炭素排出量の割合によると、一位中国20.7%、二位アメリカ20.1%、三位、ロシア5.3%という結果が出ている。どの国も、科学を発展させている有名な国だが、それと同時に二酸化炭素の割合も多い。この二酸化炭素排出量はいつになったら目標値まで達するのだろうか。科学を過信しすぎると、次は、私たち人間が困るのである。
確かに、科学の発達は、人類の生活を快適にした。しかし、家の批評ができるのは、建築家ではなく、そこに住む人である。という名言があるように、科学を過信せずに、本来の人間らしい生き方をしていくべきである。ドラえもんは、かわいさだけでなく、秘密道具の代わりに私たちに教訓を教えてくれている。まさに、「教えて!ドラえもん」である。