あきらほさんの作文は、日本の手仕事の良さをしっかりと伝えています。
日本の手仕事が持つ歴史や美しさについて、具体的に考えを述べ(のべ)ているところがとても立派(りっぱ)です。
また、自分の体験や家族の話を交えているので、文章に深みが出ています。
たとえば、図工の授業(じゅぎょう)で作った恐竜(きょうりゅう)の話や、お父さんが作ってくれた本棚(ほんだな)の話は、手仕事の温かさや思い出の大切さをよく表しています。
「まるで本物の恐竜(きょうりゅう)みたいだ」というたとえも使われていて、表現(ひょうげん)豊か(ゆたか)です。
ことわざ「山高きが故に(ゆえに)貴から(とうとから)ず」を上手に使って、手仕事の価値(かち)を考える文章の締めくくり(しめくくり)素晴らしい(すばらしい)です。
手仕事の良さだけでなく、(すんで)製品(せいひん)の良い面にも触れ(ふれ)ているので、バランスの取れた考え方が伝わってきます。
全体を通して、あきらほさんの思いがよく伝わる文章になっています。
これからも自分の経験(けいけん)や周りの話を取り入れて、さらに豊か(ゆたか)な文章を書いてください。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
・たとえがうまく使われています
・前の話聞いた話がよく書けています
・ことわざがよく書けています

内容(ないよう)◎ 構成(こうせい)◎ 題材◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題  表記○

字数/基準(きじゅん)字数:756字/800字
思考点:69点
知識(ちしき)点:64点
表現(ひょうげん)点:67点
経験(けいけん)点:74点
総合(そうごう)点:74点
均衡(きんこう)点:6点

 


■思考語彙 17種 21個 (種類率81%) 69点
。何故,いるので,しまうから,しまうと,たから,たので,できるので,と思う,ないかも,なければ,みると,守るため,残そう,育てるべき,補うため,見ると,貴からざる,

■知識語彙 39種 59個 (種類率66%) 64点
丹精,作品,図工,図鑑,固有,国民,大切,威嚇,完成,山高,年生,当時,恐竜,恰好,意味,愛情,愛着,手仕事,授業,既製,日本,本棚,本物,様子,機械,機能,欠点,歴史,特色,粘土,絵本,美術家,職人,自分,表現,西洋,部分,部屋,風習,

■表現語彙 85種 128個 (種類率66%) 67点
きが,こと,この世,これら,さ,そう,そば,たち,でこぼこ,みたい,もの,よう,タイプ,一,一つ,丹精,今,作品,僕,動き,口,名,品,図工,図鑑,固有,国,国民,大切,威嚇,子,守るため,完成,山高,年生,度,当時,彼ら,心,思い出,恐竜,恰好,意味,愛情,愛着,感じ,手,手仕事,手作り,授業,方,既製,日本,時,本,本棚,本物,様子,横並び,機械,機能,欠点,歴史,父,片付け,物,特色,的,盛ん,粘土,絵本,美術家,職人,背,自分,表現,補うため,西洋,赤ちゃん,赤ん坊,部分,部屋,面,頃,風習,

■経験語彙 37種 54個 (種類率69%) 74点
いける,くれる,しまう,しれる,すぎる,できる,と思う,はまる,れる,作る,使う,偏る,入る,出来上がる,取り出す,取り出せる,受ける,守る,宿る,尊ぶ,拡げる,残す,気に入る,湧く,生きる,生む,置く,育つ,育てる,蘇る,衰える,補う,褒める,買う,込める,開ける,頑張る,

■総合点 74点

■均衡点 6点
 

あなたがたはとくと(感)
   小5 あきらほ(akiraho)  2025年10月3日

 日本は手仕事の国である。西洋では機械の動きが盛んで手仕事の方は衰えてしまった。機械に偏りすぎてしまうと国民的な特色があるものが乏しくなってしまうからだ。これらの欠点を補うためには手仕事を守らなければいけない。日本の固有な美しさを守るために手仕事の歴史をさらに育てるべきだと思う。美術家の作るものは名を残し尊ぶ風習を生んだが、職人たちが残したものには、名を残そうとしない彼らがこの世に生きていた意味が宿る。

 僕が一年生の時、図工の授業で粘土の恐竜を作った。何故ならその当時、僕は恐竜にはまっていたので図鑑でみたティラノサウルスの口を大きく開けて威嚇している様子を粘土で表現したかったからだ。出来上がった作品を見たクラスメイトが「まるで本物の恐竜みたいだ」と褒めてくれたので僕は頑張って作って良かったと思った。父が買ってくれた既製品の恐竜も気に入っていたが、自分で作った恐竜は、でこぼこしていて恰好は悪いが、丹精込めて作った恐竜の作品を見ると自分のことを誇らしくなるものだ。

 僕が赤ちゃんの頃、父は赤ん坊の僕でも取り出しやすいように、背が低くて横並びで本が取り出せるタイプの本棚を作ってくれたそうだ。小さい子でも自分ですぐに本が取り出せて片付けもできるので、僕もその本棚のそばで良く絵本を拡げていたそうだ。今は父の部屋に置かれているその本棚をみると、僕は父の愛情を受けていたことを改めて感じ嬉しくなった。

 既製品は機械で作られているので、機能的で使いやすく、すぐに手に入りやすいという面が良い部分だ。手作りの品は完成度は高くないかもしれないがこの世に一つしかなく手作り品を見るとその当時の思い出が蘇り愛着が湧く。思い出と愛着は物を大切にする心が育つと思う。まさに「山高きが故に貴からず」だ。