のぶひこ君、こんにちは。
今回の作文は、科学の理解の深まりを動物園の子どもの観察にたとえるなど、身近な例を用いてわかりやすく説明している点がとても優れています。
科学の発展過程を段階的に整理し、現象の背後にある原理を探求する重要性を丁寧に述べているため、論旨が明確で説得力があります。
また、授業での友達への説明や理科の実験、国語の登場人物の気持ちの理解など、具体的な体験を交えているので、読者にとって理解しやすく親しみやすい内容になっています。
疑問を持ったら調べたり質問したりする姿勢の大切さも説いており、実生活に結びついた意見がよく書けています。
さらに、物事の本質を見抜くための努力や時間が必要であることを正直に認めつつ、それを乗り越える意欲を示している点も立派です。
全体を通して、科学的な探究心と学ぶ姿勢がしっかりと伝わってきて、のぶひこ君の成長への意欲が感じられます。
これからも自分の言葉で考え、説明する力を大切にしていってください。
【項目評価】
体験実例がよく書けています。
方法がよく書けています。
生き方の主題がよく書けています。
内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1320字/1000字
思考点:74点
知識点:93点
表現点:81点
経験点:94点
総合点:87点
均衡点:2点
■思考語彙 19種 30個 (種類率63%) 74点
n確か,。しかし,。たとえば,。考える,「どうして,「なぜ,おくと,すぎざる,すると,すれば,せざる,そのため,て考える,と思う,と考える,なら単なる,を考える,積み重ねこそ,通れば,
■知識語彙 80種 122個 (種類率66%) 93点
不十分,事実,人物,人間,作用,先生,内容,出来事,分類,博物学,原因,原理,友達,台風,問題,図書館,国語,地球,場面,大切,姿勢,学校,学習,実験,必要,情報,意味,意見,成因,成績,成長,授業,探求,探究,放課後,整理,日常,時間,暗記,本当,本質,構造,段階,法則,温暖,満足,物事,物語,現象,理科,理解,環境,疑問,発展,発生,登場,知識,科学,第一歩,簡単,経験,結果,習慣,背後,背景,自分,自然,行動,表現,表面,裏側,規則,観察,言葉,記述,説明,質問,追究,部分,重要,
■表現語彙 118種 185個 (種類率64%) 81点
n確か,あやふや,きっかけ,こと,そこ,そのため,それ,つもり,とき,まま,もと,よう,わけ,インターネット,エネルギー,ノート,不十分,中,事実,人,人物,人間,仕組み,何,作用,先生,内容,出来事,分類,力,化,博物学,原因,原理,友達,台風,問い,問題,図書館,国語,地球,場面,大切,姿勢,学校,学習,実験,形,必要,性,情報,意味,意見,成因,成績,成長,授業,探求,探究,放課後,整理,日常,時間,暗記,本当,本質,構造,次,段階,気,気持ち,法則,温暖,満足,物事,物語,現象,理科,理解,環境,疑問,発展,発生,登場,的,目,真,知識,科学,積み重ね,第一歩,答え,簡単,経験,結果,習慣,者,背後,背景,自分,自然,行動,表現,表面,裏側,規則,観察,言葉,記述,説明,調べ,質問,追究,道,部分,重要,際,頭,
■経験語彙 50種 72個 (種類率69%) 94点
。考える,おく,かかる,しまう,すぎる,せる,つく,つながる,て考える,できる,とどまる,と思う,と考える,なくす,なぞる,まとめる,もつ,れる,わかる,を考える,上がる,並べる,休む,伝える,出る,向き合う,変わる,学ぶ,心がける,持つ,気づく,生まれる,立てる,終わる,聞く,育てる,行う,見える,見出す,見抜く,言い換える,話す,調べる,起こる,近づく,通る,進む,進める,避ける,集める,
■総合点 87点
■均衡点 2点
真の理解
中3 のんの(aohita)
2025年10月3日
子どもが動物園で動物を見てまず関心を持つのは、形や色、大きさなどの外見的な特徴であり、生態や環境に興味を持つのはもっと成長してからのこと。科学の発展もこれと同じ道筋をたどる。研究の初期段階では、対象の形態や振る舞いといった現象的側面に注目し、分類や観察が行われる。そこから経験的な規則性が見出され、「ケプラーの法則」などの経験法則が生まれた。しかし、その段階にとどまるなら単なる博物学にすぎず、自然の本質を理解するには不十分である。現象の背後にある原理を探求することが、より深い理解につながる。たとえば台風についても、形や構造を記述するだけでなく、「なぜ発生するのか」「どのようにエネルギーが生まれるのか」といった成因や作用を考えることが重要である。こうして現象から成因、そして作用へと探究を進めることが、科学の真の発展につながる。表面だけでなく、物事の本質を見抜いていきたい。
そのためにまず心がけたいのは、観察したことを自分の言葉で説明する習慣をもつことだと思う。授業で学んだ内容を休んでいた友達に説明すると、理解していたつもりの部分が意外とあやふやだったことに気づく。言葉にして伝えることで、頭の中が整理され、表面的な暗記ではなく「なぜそうなるのか」を考える力がつく。たとえば理科の実験でも、結果を見て「こうなった」で終わらせず、「なぜこの現象が起こったのか」を自分の言葉でノートにまとめるようにし、理解をしやすくなった。国語でも同じで、登場人物の気持ちや行動を説明する際に「悲しいと思っている」だけでなく、「どうして悲しいのか」「何がきっかけだったのか」を自分の表現で言い換えることで、物語の本当の意味が見えてくる。
次に大切にしたいのは、疑問を持ったらすぐに調べる、あるいは人に聞く姿勢である。わからないことをそのままにしておくと、表面だけをなぞった理解のまま終わってしまう。たとえば授業中に先生が話した言葉の意味が気になったとき、すぐに質問することや、放課後に図書館やインターネットで調べることは、本質に近づく第一歩だ。学校で行われる探求学習では、調べた内容をもとに自分なりの意見をまとめる場面が多い。その際に、ただ情報を集めるだけでなく、「なぜこの情報が必要なのか」「どんな背景があるのか」と考えるようにすれば、より深い探求につながり、成績が上がった。たとえば環境問題を調べるときに、「地球温暖化が進んでいる」ではなく、「なぜ進んでいるのか」「その原因をなくすには何ができるのか」と問いを立てることで、知識が行動に変わっていく。
確かに、物事の本質を見抜くことは簡単ではない。考えることは時間もかかり、答えがすぐに出るわけでもない。しかし、そこを避けて通れば、ただ事実を並べて満足するだけの「博物学的な理解」にとどまってしまう。疑問を持ち、それを言葉にして考え、調べ、そして説明する。この積み重ねこそが、物事の本質を見抜く力を育てる道だと思う。科学者のように現象の裏側にある仕組みを追究するような目で、日常の小さな出来事にも向き合いながら、真に理解できる人間として成長していきたい。