自分で調べたことや家族の話を取り入れていて、とても読みごたえのある感想文でした。

<<え2010/87み>>

総評(そうひょう)
 長文の内容(ないよう)をていねいに読み取り、自分の体験(たいけん)や家族の話をまじえて感想が書けていました。田んぼの観察(かんさつ)や調べ学習も入っていて、話題が広がっています。最後(さいご)のまとめでは、「ありがたく食べたい」「水を大切にしよう」と、自分の気持ちがしっかり書かれていてすばらしいです。

段落(だんらく)ごとの講評(こうひょう)
第1段落(だんらく):長文の内容(ないよう)詳しく(くわしく)まとめられていて、よく読んだことが伝わっ(つたわっ)てきます。配給(はいきゅう)(せい)にびっくりしたという感想も、しっかり書かれていてよいです。

第2段落(だんらく):おばあちゃんの家の田んぼのようすに注目し、「なぜ?」と疑問(ぎもん)に思ったことを、自分で調べて答えを見つけている点がすばらしいです。観察(かんさつ)力と探究(たんきゅう)心が感じられます。

第3段落(だんらく):お父さんから聞いた話を取り入れて、自分なりに想像(そうぞう)をふくらませながら表現(ひょうげん)できています。「宝物(ほうもつ)みたい」とたとえを使ってお米や水の大切さを伝え(つたえ)ているところも印象(いんしょう)(てき)です。

第4段落(だんらく):戦争(せんそう)自然(しぜん)について考えたことをもとに、「ありがたく感じながら食べたい」「水を大切にしたい」という自分の思いがよく伝わり(つたわり)ます。心の中で思ったことを、素直(すなお)に書けています。

特に(とくに)優れ(すぐれ)ていた点】
・長文を丁寧(ていねい)に読み取り、正しくまとめている
・田んぼの観察(かんさつ)から疑問(ぎもん)を持ち、自分で調べて答えを見つけている
・家族の話を取り入れて話題を広げている
・たとえ表現(ひょうげん)を使って、気持ちを豊か(ゆたか)表現(ひょうげん)できている
・心の中の思いを自分の言葉でしっかり書けている

【考えを深めるための質問(しつもん)
 あなたはこれから、水やお米を大切にするために、自分にできることをどんなふうに行動にうつしていけそうですか?

△四つの段落(だんらく)がそれぞれ同じくらいの字数になるように意識(いしき)するとバランスがよくなります。

内容(ないよう)◎ 構成(こうせい)◎ 題材(だいざい)◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準(きじゅん)字数:943字/700字
思考点:67点
知識(ちしき)点:59点
表現(ひょうげん)点:65点
経験(けいけん)点:83点
総合(そうごう)点:69点
均衡(きんこう)点:1点

 


■思考語彙 16種 19個 (種類率84%) 67点
しまうから,しよう,すぎると,するため,たから,でしょう,となぜ,と思う,なると,に思う,みると,もきっと,られるから,優しいから,招くため,見ると,

■知識語彙 31種 36個 (種類率86%) 59点
下水,下流,不足,予想,同士,地下,大切,宝物,家族,悪化,感心,戦争,提供,政府,斜面,日光,昭和,栄養,森林,植物,毎日,水田,消費,生産,生育,疑問,病害虫,発生,確保,配給,長文,

■表現語彙 81種 123個 (種類率66%) 65点
あなた,いちど,おじいちゃん,お父さん,がまん,こと,すき間,すべて,するため,そう,そこ,たくさん,たち,つまり,とき,ところ,ばあちゃん,びっくり,ふだん,みたい,よう,わき水,サツマイモ,スペース,ダム,下水,下流,不足,中,予想,人,今,制,同士,周り,地,地下,大切,宝物,家,家族,山,川,悪化,感心,戦争,招くため,掘り,提供,政府,斜面,日光,昔,昭和,栄養,森林,植物,段々畑,毎日,水,水田,消費,生産,生育,田んぼ,田植え,畑,疑問,病害虫,発生,確保,私,秋,米,緑,者,話,配給,量,長文,風通し,

■経験語彙 43種 63個 (種類率68%) 83点
あげる,く,くださる,くれる,しまう,しみこむ,しらべる,すぎる,すく,たたえる,できる,と思う,どく,なえる,ながれる,に思う,はりつく,はる,ぶつかる,られる,れる,亡くなる,作る,使う,光る,出る,取る,合う,困る,感じる,招く,植える,決める,生まれる,禁じる,聞く,育つ,育てる,読む,買う,開ける,食べる,飲む,

■総合点 69点

■均衡点 1点
 

昔のお米
   小4 あこゆい(akoyui)  2025年10月3日

  武士や足軽の給料も、「五人扶持」「十人扶持」というように、お米で計算されました。五人扶持とは、五人のけらいがやしなえるだけのお米です。ひとりいちにち五合として計算されました。昭和になって戦争中、

 日本には食糧がなくなり、お米は配給制になりました。生産者も消費者も、かってに売ったり買ったりすることは禁じられ、生産されたお米はすべて政府がいちど買いあげ、消費者は決められた量だけを、そこから買うようになりました。わき水のあつまりがふだんながれている川の水なのです。「森林は緑のダムだ。」と、よくいわれます。おなじように水田も、ダムなのです。田植えどき、水をはった段々畑を見てください。「なるほど小さなダムたちが、山の斜面にはりついているなあ。」と、あなたもきっと、感心するでしょう。水田にたたえられたその水は、地下ににしみこみ地下水になり、やがて下流にながれ出て川に水を提供してくれます。私がこの長文を読んでびっくりしたことは昭和になって戦争中お米が配給制になったことです。

 私のおばあちゃんの家の周りには田んぼがたくさんあってなえを植えているところを見るとなぜすきまを開けて植えているのか疑問に思いました。私の予想は育つときにぶつかり合ってよく育たなくなってしまうからだと思います。しらべてみると植物同士の生育スペースを確保するためです。すき間が狭すぎると、日光不足、栄養の不足、風通しの悪化、病害虫の発生などを招くためなのだそうです。ちなみにおばあちゃんは畑を作っていて秋になるとサツマイモ掘りをしたりします。

 もし、私がお米に困るほどのときに生まれていたらがまんできないと思います。まるでお米も水もキラキラと光っている宝物みたいです。お父さんに聞いた話ではお父さんのおじいちゃんが昔お米を育てていてお父さんの家族は毎日家で取ったお米を食べていたそうです。

 私はお米は昔あまり食べられなくなったりしていてたくさんの人が亡くなってしまったから今は困らなくても食べられるから毎日お米を食べるときに大切にありがたく感じながら食べたいなと思いました。水の話は森林は「緑のダム」と言われていてとても優しいから水を飲むときや使うときに大切にしようと思いました。