あおかちゃん、こんにちは。100点を超えるすばらしい作品です。
どのようなことでも、その奥にあるものを考えることは大切です。現象面にとらわれて留まってはいけません。深くひろく考える人になりたいですね。博物学のような勉強をしていたのでは、博物館のような人間にしかなれないわけです。
あおかちゃんは、このテーマにおいて「原理や理由を考えられる物事を多角的にみて楽し」むことを知っているのですね。星を見て、地学が好きになって行ったお話は、まさにそこです。「受験への勉強で忙しく地学のことを勉強できる時間は減ってしまった。それでも気が向いたら星を見ている」というのは探求の楽しさを物語っています。
第二には、そういう探求の楽しさを育む教育にすることです。ライト兄弟のように幼い頃の夢や憧れが研究開発に結びつくような場がほしいですね。
★今の教育に何をプラスするとよいでしょうか。
幅広く知ることも大切ですが、ふとしたことを深く掘り下げていくことで発見する新しい世界を見つけたいですね。
<<え2016/95pみ>>
あおらはさんの作文は、子供の興味関心が科学の発展段階と重なるという独自の視点から始まり、とても論理的に展開されています。
特に、自分の体験を通して星への興味が深まった過程を具体的に描写しているところが素晴らしいです。
幼い頃の夜空の観察や家族との思い出が、単なる事実の羅列ではなく、あおらはさんの感情や考えと結びついているため、読み手に強く伝わります。
また、ライト兄弟の例を挙げて、興味関心を大切にすることの重要性を説いている点も効果的です。
このように、歴史的な実例を用いることで説得力が増し、文章に深みが出ています。
さらに、最後に孔子の名言を引用し、興味を持ち続けることの意義を締めくくっているのも印象的です。
全体を通して、興味関心を持つことの価値を自分の体験や歴史的事例、名言を交えて多角的に表現できている点がとても良いです。
これからも、身近な出来事に疑問を持ち、多角的に考える姿勢を大切にしてください。
項目評価
体験実例がよく書けています
方法がよく書けています
昔話の実例がよく書けています(ライト兄弟の話)
名言がよく書けています
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1133字/1000字
思考点:92点
知識点:89点
表現点:85点
経験点:86点
総合点:95点
均衡点:7点
■思考語彙 26種 32個 (種類率81%) 92点
確か, 第,、どうして,、場合,。しかし,あろう,しよう,し考える,すぎざる,するべき,すれば,たから,と思う,なるため,を考える,事柄に対して,場合によって,変えるかも,如かざる,星に対して,流さざる,物事に対して,知ろう,絶えず考える,見ざる,見過ごさざる,
■知識語彙 74種 111個 (種類率67%) 89点
世界,事柄,事物,人類,側面,兄弟,分野,勉強,動力,動物,単元,原因,原理,受験,名言,唯一,図鑑,地学,外国,多角,夜空,大人,大切,子供,孔子,学問,学校,宇宙,家族,小学生,形態,必要,成功,手段,探求,散歩,方法,旅行,早寝,星座,時間,最初,段階,毎晩,物事,状況,独学,現象,理由,理科,理解,生徒,疑問,発展,発見,発達,着目,知識,研究,科学,科目,積極,自分,興味,航空,観察,記載,趣味,輸送,追求,道筋,開発,関心,飛行機,
■表現語彙 127種 214個 (種類率59%) 85点
確か,、場合,いつか,いま,こと,これ,ころ,すべて,そう,そこ,それ,ただ,たち,とき,なるため,もの,よう,プラネタリウム,ライト,一,世界,事柄,事物,二,人,人類,今,何,側面,兄弟,分野,初,勉強,動力,動物,十,単元,原因,原理,受験,名言,唯一,図鑑,地学,外国,多角,夜,夜空,夢,大人,大切,奥,好き,子供,孔子,学問,学校,宇宙,家族,小学生,年,底,形態,彼ら,心,必要,成功,手段,振る舞い,探求,散歩,数,新た,方法,旅行,早寝,星,星座,昼,時,時間,最初,様々,段階,毎晩,気,父,物事,状況,独学,現象,理由,理科,理解,生徒,疑問,発展,発見,発達,的,着目,知識,研究,私,科学,科目,積極,空,自ら,自分,興味,興味津々,航空,親,観察,記載,誰,論,趣味,身の回り,輸送,追求,道筋,開発,関心,頃,飛行機,
■経験語彙 45種 64個 (種類率70%) 86点
あてはめる,おく,しまう,しれる,し考える,すぎる,たつ,たどる,つながる,できる,と思う,なぞる,もらう,られる,を考える,似る,作る,光る,出かける,向き合う,向く,変える,好む,如く,始める,学ぶ,広げる,引き込む,感じる,憧れる,持つ,楽しむ,楽しめる,流す,減る,潜む,生かす,眺める,知る,絶えず考える,見過ごす,買う,起こる,重ねる,飛ぶ,
■総合点 95点
■均衡点 7点
興味から広がる世界
中3 あおらは(aoraha)
2025年10月3日
子供の興味関心は科学の発展段階と同じ道筋をたどる。最初に誰しもが着目するのは現象論的側面である。次いで、もう少しその事柄に対して詳しく知ろうとするが、場合によっては記載的なことにすぎず、理解しようとする人からすれば物足りないことであろう。必要なことはある事物や現象との形態や振る舞いの奥に潜む原理を追求することであろう。私は、物事の現象のみを見ず、原理や理由を考えられる物事を多角的にみて楽しめるような大人になりたい。
第一の方法として、身の回りで起こる現象をそういうものとして流さず、どうしてそうなるのかなどの興味関心を持つことである。私は理科はあまり好きな科目ではないが、唯一好きな単元がある。それは地学だ。幼いころ、親と夜の散歩に出かけたとき、昼の空にはない何かが光っていた。早寝だった私は夜空をしっかり見ることが初めてで初めて見る光る何かに興味津々だったそうだ。そこから、星に対して興味を持った。毎晩家族と夜空を眺めながら星をなぞって似ている動物にあてはめたり、父とプラネタリウムに行って星座があるということを知ったりした。さらに小学生になってからは宇宙のことに興味を持ち始めて図鑑を買ってもらいもっと深く探求していった。今、受験への勉強で忙しく地学のことを勉強できる時間は減ってしまった。それでも気が向いたら星を見ている。私はあの時、夜空に光る何かに疑問を持ってよかったと心の底から感じている。あの時、星をただの現象と見ずに、自分の興味に引き込んだことで、十数年たったいまにもつながるような趣味を持つことができた。私はこれからも、様々な物事に対して興味や疑問を持ち、探求し学んでさらに自分の世界を広げていきたいと思う。
第二の方法として、学校でも生徒の興味、関心のある分野について積極的に探求し考える時間を作ることだ。1900年頃に人類で初めて世界初の動力飛行機を開発したライト兄弟。彼らは幼いころから空を飛ぶことに憧れがあり、独学で研究や観察を重ね、夢である空を飛ぶことに成功したのである。今、私たちが飛行機で外国へ旅行できたり、航空輸送という手段が発達したのもすべてはライト兄弟が自らの関心を見過ごさず、向き合ったからである。自分の好きがいつか世界を変えるかもしれない、そうなるために、子供たちの興味や関心は大切にするべきだと思う。
確かに、あらゆる学問を幅広く知ることはいかなる状況においてでも自らの知識を生かすことができる。しかし、「これを知るものはこれを好むものに如かず、これを好むものはこれを楽しむものに如かず」という孔子の名言があるように原因や理由を絶えず考えることで、新たな自分の世界を発見することができると思う。