お米の大切さに気づき、心の中でしっかり感じ取ったことがとてもよく伝わっ(つたわっ)てきました。

<<え2014/237pみ>>

総評(そうひょう)
 長文の内容(ないよう)をしっかり読み取り、「お米が生活の中心にあったこと」「お金として使われていたこと」などにきちんと気づけていました。自分の食事のようすや家族の話を取り入れて話題を広げ、自分の気持ちとつなげてまとめられていた点もとてもすばらしいです。最後(さいご)の「パクっと口に入れた」というしめくくりも、自然(しぜん)で気持ちがこもっています。

段落(だんらく)ごとの講評(こうひょう)
第1段落(だんらく):江戸(えど)時代のお米の役割(やくわり)を、自分の言葉でしっかりとまとめています。「小さなダムたちが~」という引用もうまく使われています。

第2段落(だんらく):自分の食生活について具体(てき)に書けていて、「どうして怒ら(おこら)れるのか」がわかったという気づきが自然(しぜん)に書かれています。よく読み取れている証拠(しょうこ)です。

第3段落(だんらく):お父さんとお母さんから聞いた話を取り入れていて、話題を広げる工夫(くふう)ができています。お父さんの話からはお米の歴史(れきし)(てき)価値(かち)、お母さんの話からは田んぼのある風景(ふうけい)伝わっ(つたわっ)てきます。

第4段落(だんらく):最後(さいご)に「お米はお金なんだなぁ」と心の中の思いを書けており、感想文としてとても良い(よい)まとめになっています。行動(お米を食べたこと)と結びつい(むすびつい)ていて、実感が伝わっ(つたわっ)てきます。

特に(とくに)優れ(すぐれ)ていた点】
・長文を正しく読み取り、印象(いんしょう)残っ(のこっ)たことを自分の言葉でまとめている
・自分の生活とつなげて考えられている
・家族の話を取り入れて話題を広げている
最後(さいご)に「心の中で思ったこと」を書いて、よいまとめができている
自然(しぜん)な流れでしめくくっていて、読後感が良い(よい)

【考えを深めるための質問(しつもん)
 お米をもっと大切にするために、あなたがこれからできることは何だと思いますか?

内容(ないよう)◎ 構成(こうせい)◎ 題材(だいざい)◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準(きじゅん)字数:593字/700字
思考点:64点
知識(ちしき)点:54点
表現(ひょうげん)点:60点
経験(けいけん)点:57点
総合(そうごう)点:65点
均衡(きんこう)点:6点

 


■思考語彙 15種 16個 (種類率94%) 64点
うらやましく思う,そう思う,たから,でしょう,でどうして,と思う,はどうして,ません,人にとって,昔もしも,残すと,生きるため,盗むと,聞くと,買うため,

■知識語彙 25種 30個 (種類率83%) 54点
万国,中華,加賀,和食,国民,基本,大事,大名,子供,小判,尾張,弁当,感心,料理,斜面,時代,普通,江戸,絶対,証明,貴重,身分,近所,長文,飯粒,

■表現語彙 70種 95個 (種類率74%) 60点
お母さん,お父さん,お金,お隣,こと,ご飯,そう,そこ,それ,たち,もの,よう,ん,ダム,ハンバーグ,メイン,万,万国,中,中華,人,代わり,僕,加賀,十,口,和食,国民,基本,多め,夜,大事,大名,子供,小判,尾張,山,弁当,心,感心,料理,斜面,方,昔,昼,時代,普通,書,朝,残り,段々畑,水,江戸,生きるため,田んぼ,田植え,百,皆さん,石,米,絶対,証明,貴重,買うため,身分,近所,長文,間,頃,飯粒,

■経験語彙 25種 34個 (種類率74%) 57点
うらやましく思う,くださる,しまう,そう思う,と思う,どく,はる,もらう,れる,使う,入れる,出る,分かる,呼ぶ,張り付く,怒る,持つ,残す,殺す,生きる,盗む,聞く,読む,買う,遊ぶ,

■総合点 65点

■均衡点 6点
 

大切なお米
   小4 りょうたろう(aehoyo)  2025年10月3日

 皆さんは、江戸時代の大名が「加賀百万国の大名」とか、「尾張6十万石の大名」といった呼び方で呼ばれているのを聞いたことがあるでしょう。お米を買うためには、長い間、身分証明書の代わりでもありました。お米とはそれほどに国民の生きるための基本だったのです。田植えどき、水をはった段々畑を見てください。「なるほど、小さなダムたちが山の斜面に張り付いているなぁ」と感心するでしょう。

 僕の朝ご飯はお弁当の残りです。昼はお弁当です。夜は和食がメインです。でもハンバーグや中華料理が出たりします。僕がちょっとだけご飯粒を残すとすごく怒られます。けれど、この長文を読んでどうしてか分かりました。

 僕のお父さんにお米はどうして大事なのかを聞くと、お父さんは、昔もしもお米を盗むと殺されてしまうくらい貴重なものだったからそうです。その頃はお金としても使われていたそうです。もし江戸時代の人だったら絶対にお米を盗みません。まるでお米は小判のようです。僕のお母さんは子供の頃はお隣が近所の人が持っている田んぼがあり、よくそこで遊んでいたそうです。普通だったら怒られるけれど、多めに見てもらっていたそうです。それを聞いてうらやましく思いました。

 僕は心の中で昔の人にとってお米はお金なんだなぁと思いました。そう思いながら、パクっとお米を口の中に入れました。