自分の考えを深く掘り下げて表現できていて感心しました。
<<え2004/25jみ>>
【総評】
「現象の背後にある原理を考える生き方」という主題をしっかりと軸に据え、それに向けた具体的な方法を丁寧に展開できています。先生への理解やインターネットの情報の扱い方といった身近な題材を用いて、自分自身の経験や気づきを説得力ある形で表現しています。言葉選びも工夫されており、読者に考えさせる力をもった文章でした。
【段落ごとの講評】
第1段落:ものごとを「現象論的側面」として捉える例を挙げた上で、主張「表面だけでなく原理を考える生き方をしたい」が明確に述べられており、知的な書き出しが読者の関心を引きます。
第2段落:「他人の行動の理由を考える」という心理的・人間的な方法が、自分の体験とともに丁寧に語られていて説得力があります。特に「先生の行動に込められた意図を考える」という視点が成熟しており、自分なりの見方をもつ姿勢が立派です。
第3段落:「インターネットの情報を鵜呑みにしない」という社会的・実践的な視点がよく表れており、スティーブ・ジョブズという例も効果的です。「一手間付け加えることは大事だ」というまとめの表現にも重みがあります。
第4段落:反対意見への理解と主張の再確認がしっかりできています。「カメラマンは、レンズのほこりを払う前に目のほこりを払わねばならない」という名言の引用が主題とぴたりと重なっており、構成の締めくくりとして非常に効果的です。
【特に優れていた点】
・主題が明確で、全体を通して一貫性がある
・具体的な体験と歴史上の人物の実例をバランスよく組み合わせている
・表現に説得力があり、抽象的なテーマをわかりやすく伝えている
・名言の使い方が効果的で、文章全体の深みを増している
【考えを深めるための質問】
あなたが今までで最も「表面的ではなく本質を見よう」と意識して行動した場面は、どんなことでしたか?
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1204字/1000字
思考点:79点
知識点:85点
表現点:83点
経験点:71点
総合点:84点
均衡点:5点
■思考語彙 21種 28個 (種類率75%) 79点
確か, 第,、すなわち,、なぜ,。しかし,。だから,。なぜ,あるから,いこう,がなぜ,この場合,さがらざる,しよう,そのため,たから,とらわれざる,と思う,と考える,ないので,を考える,払わざる,
■知識語彙 68種 101個 (種類率67%) 85点
上部,世界,人物,人間,仕事,他人,体験,側面,優先,先生,分類,判断,利用,創業,動物,原則,原理,反抗,収集,名前,哲学,哺乳類,場面,大事,大体,大切,学校,実行,岩石,形態,必要,情報,意識,成功,手間,指摘,方法,星座,普段,最近,有名,機能,活用,物事,現象,理念,理由,理解,生徒,生活,着目,瞬時,研究,社会,結晶,背後,興味,行動,表面,製品,角度,言葉,責任,開発,関係,順位,魚類,鳥類,
■表現語彙 121種 207個 (種類率58%) 83点
確か,いちばん,うち,こと,この場合,ごと,さ,そう,そこ,そのため,それ,たち,とき,ところ,ひとつ,ほこり,もの,よう,アップル,インターネット,カメラマン,スティーブ,デザイン,プレイヤー,ミュージック,ユーザー,リスク,レンズ,一,一つ,上部,世界,二,人,人物,人間,今,仕事,仕分け,他人,体験,側面,優先,先生,分類,判断,利用,前,創業,動物,原則,原理,反抗,収集,名前,哲学,哺乳類,場面,多く,大事,大体,大切,学校,実行,岩石,形,形態,彼,必要,情報,意識,成功,手間,指摘,振る舞い,方法,星,星座,時,普段,最近,有名,機能,気,気持ち,活用,物事,現象,理念,理由,理解,生き方,生徒,生活,的,目,着目,瞬時,研究,社会,私,結晶,者,背後,興味,色,行動,表面,製品,見た目,角度,言葉,誰,論,責任,道,開発,関係,順位,魚類,鳥類,
■経験語彙 35種 51個 (種類率69%) 71点
くれる,さがる,つける,できる,とらわれる,と思う,と考える,まとめる,やる,られる,れる,わかる,を考える,付け加える,使う,受け入れる,叱る,増える,嫌う,寄り添う,当たる,感じる,払う,持つ,携わる,教える,書く,決める,突き詰める,立てる,続ける,考え抜く,許す,負う,食う,
■総合点 84点
■均衡点 5点
できるだけ突き詰める
中3 あおてね(aotene)
2025年10月3日
ある物事に興味を持ち、それを研究しようとする時、まず誰しもが着目するのはその形態や振る舞い、すなわち現象論的側面である。星に名前をつけて星座としてまとめたり、岩石を結晶の形や色で仕分けをしたり、動物を哺乳類や魚類や鳥類ごとに分類したりすることがそれに当たる。私は、ものごとの表面的な現象にとらわれずに、その背後にある原理や原則を考えるような生き方をしていきたい。
第一の方法として、他人がその行動をする理由を考えること。学校の先生は生徒には理解できない行動をすることが多い。そのため厳しい先生ほど生徒によく嫌われる。先生が叱る時、なぜ叱るのか大体理由はわかるがなぜか気に食わないことが多い。多くの生徒は、「関係ないし。」と感じる人や「ちょっとぐらいいいじゃん。」という人もいる。しかし、先生は甘くないのでちょっとぐらいいいじゃん、のちょっとを許してくれない。この場合私は、先生は社会はそんなに甘くないよ、ということを今のうちに教えてくれているのではないかと考える。人の悪いところを指摘することは人間誰しも嫌うことだ。なぜなら他人に嫌われるというリスクがあるからだ。しかし、学校の先生は仕事もそのうちのひとつだがいちばんは私たちの責任を負っているということを意識しているように感じる。だから、私たちは先生の行動を理解し受け入れることが大切だ。またすぐに反抗するのではなく、そのような行動をする理由を考え寄り添っていくことが正しい道ではないかと思う。
第二の方法として、インターネットなどを利用する時上部だけを見ないこと。 今世界で多く使われているアップルの創業者、スティーブ・ジョブスという人物は、多くの製品開発に携わっている人だ。最も有名なのはミュージックプレイヤーのiPodは彼が開発したものの一つだ。そんな彼は常に表面的なデザインや機能的の良さという見た目や上部から見られることだけではなく、背後にある理念、哲学、ユーザー体験まで深く考え抜いたのだ。このように上部だけではなく背後まで突き詰められるまでしつこく突き詰めた人ほど成功することができるとわかった。最近、私はインターネットを利用することが増えた。情報収集するときに良さそうな情報が書いてあったからと軽い気持ちで利用すことが多かった。そのため、その情報は正しいのかあらゆる角度から見てから情報を活用するかどうか決めることにした。めんどくさがらずに一手間付け加えることは大事だ。
確かに、瞬時に判断することも大切だ。しかし、「カメラマンは、レンズのほこりを払う前に目のほこりを払わねはならない」という言葉があるように、やることの優先順位を立ててそこから実行することがいちばん良い方法だとわかった。このことは普段の生活や多くの場面で必要であり大切なことだ。この方法はこれからも続けていこうと思う。