日暮れが早くなりましたね。秋が深まっていきます。
<<え2021/121pみ>>
みささんの作文は、「笑う門には福来る」ということわざを深く考え、自分の考えをしっかりと伝えています。
ことわざの本来の意味を正しく理解し、それをもとに「笑うことが幸運を呼ぶ」という前向きな姿勢を説いている点がとても立派です。
また、カソンや松下幸之助、新渡戸稲造といった具体的な人物の例を挙げていることで、文章に説得力が増し、内容が豊かになっています。
特に、松下幸之助の話は、みささん自身の考えだけでなく、歴史上の人物の実例を用いることで文章が立体的になっていると感じました。
「因果応報」や「和顔愛語」「温故知新」などのことわざや言葉も効果的に使われており、文章に深みを与えています。
文章全体が論理的にまとまっていて、運とは偶然ではなく、自分の心の持ち方や行動によってつくられるという主題が一貫しています。
最後に、努力と笑顔を大切にすることが幸運をつかむ道だと結んでいるところも、読み手に力強いメッセージを伝えています。
みささんの考えがよく伝わる、説得力のある素晴らしい作文でした。
【項目評価】
・ことわざの活用:よく書けています
・具体例の活用:前の話や聞いた話がよく書けています
・一般化の主題:よく書けています
・論旨の一貫性:よく書けています
・書き出しの結び:よく書けています
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1324字/1000字
思考点:90点
知識点:94点
表現点:86点
経験点:112点
総合点:95点
均衡点:0点
■思考語彙 25種 27個 (種類率93%) 90点
。しかし,。たとえば,。だからこそ,。つまり,かによって,だろう,つかむため,として思う,は単なる,やめざる,人こそ,取り続ければ,呼び寄せるため,失わざる,姿勢こそ,姿勢によって,常に考える,忘れざる,思うざる,惜しまざる,最も確か,絶やさざる,習慣によって,行動によって,通えざる,
■知識語彙 81種 110個 (種類率74%) 94点
世界,中心,事務,人柄,人格,人生,人間,他人,他者,代表,企業,価値,信頼,偶然,創業,努力,原理,名誉,周囲,因果応報,困難,国際,基盤,失敗,姿勢,学校,実業,家業,希望,幸之助,幸運,幼少,感謝,態度,成功,成長,挨拶,教育,敬意,新渡戸,日本,日本人,明治,時代,松下,次長,武士,毎日,消耗,温故知新,無愛想,状況,環境,病弱,相手,礼儀,礼節,社会,稲造,立場,笑顔,第一歩,精神,経営,経験,結局,結果,習慣,自分,自己,自然,良好,行動,要因,要素,言動,言葉,誠実,逆境,連盟,関係,
■表現語彙 129種 215個 (種類率60%) 86点
こと,それ,つかむため,つきもの,つながり,ところ,もの,よう,パナソニック,世の中,世界,中,中心,事務,人,人々,人柄,人格,人生,人間,他人,他者,代表,企業,体,例,価値,信頼,偶然,前,前向き,創業,力,努力,原理,名誉,周囲,呼び寄せるため,和,因果応報,困難,国際,基盤,外,多く,天,失敗,姿勢,学校,実業,家,家業,希望,幸之助,幸運,幼少,彼,心,性,愛,感謝,態度,成功,成長,挨拶,教育,敬意,新渡戸,方,日々,日本,日本人,明治,時代,最も確か,朝,期,松下,次長,武士,毎日,気持ち,流れ,消耗,温故知新,無愛想,状況,環境,病弱,的,相手,礼儀,礼節,社会,稲造,積み重ね,立場,笑顔,第一歩,精神,経営,経験,結局,結果,習慣,考え,者,自ら,自分,自己,自然,良好,行い,行動,要因,要素,言動,言葉,語,誠実,豊か,逆,逆境,連盟,運,道,門,関係,顔,
■経験語彙 62種 89個 (種類率70%) 112点
せる,たえる,つかむ,つくる,できる,として思う,やめる,られる,れる,与える,乗り越える,伝える,働く,切り開く,取り続ける,受け入れる,受け止める,向く,呼び寄せる,嘆く,変わる,失う,好く,学ぶ,導く,常に考える,引き寄せる,弱める,形づくる,忘れる,応じる,思いやる,恵まれる,惜しむ,感じる,抱える,持つ,接す,欠く,気づく,注ぐ,生かせる,生きる,生まれる,生み出す,磨く,立つ,笑う,築く,絶やす,続ける,舞い込む,説く,返る,送る,通える,進む,過ごす,重ねる,開く,離れる,高める,
■総合点 95点
■均衡点 0点
努力
小6 みさ(misa)
2025年10月4日
「笑う門には福来る」とは、笑顔のあるところに自然と幸運が訪れるという意味のことわざである。しかし本来の意味は、「福が来るから笑う」のではなく、「笑うから福が来る」という能動的な姿勢にある。運の悪さを嘆く人は多いが、その多くは自ら運を遠ざける生活を送っていることに気づいていない。社会性を欠いた言動や、感謝の心を失った毎日の積み重ねが、人とのつながりを弱め、結果として「世の中が冷たい」と感じる状況を生み出しているのである。人生には困難がつきものであり、それをどう受け止めるかによって、運の流れは変わっていく。カソンの言葉に「人生の消耗にたえられる人は、幸運の人である」とあるように、困難を前向きに受け入れ、笑顔で乗り越える人こそが、幸運を呼び寄せることができるのだ。
では、「笑う門」とはどのようにしてつくられるのだろうか。それは、自分の心の持ち方と日々の習慣によって形づくられるものである。他人への思いやり、礼儀、感謝の気持ちを忘れずに過ごすことで、人とのつながりが生まれ、運を引き寄せる基盤ができる。たとえば、朝に自ら進んで明るく挨拶をすることや、相手の立場に立って考え行動すること、それだけでも周囲の人の心は自然と開き、良好な関係が築かれていく。逆に、無愛想で自己中心的な態度を取り続ければ、人も運も離れていくのは当然である。運とは単なる偶然の結果ではなく、「因果応報」の原理の中で、自分の行いに応じて返ってくるものなのだ。常に前向きな心を持ち、感謝を忘れずに生きることが、「笑う門」をつくる第一歩となる。
「運を引き寄せる人」とは、逆境においても希望を失わず、前を向いて努力を重ねる人である。その代表例が、日本の実業家・松下幸之助である。彼は幼少期に家業の失敗を経験し、学校にも通えず、病弱な体を抱えながら働き続けた。しかし、そのような環境の中でも学ぶことをやめず、人との信頼関係を築くことに力を注ぎ続けた。その結果、世界的企業パナソニックを創業し、日本を代表する経営者へと成長したのである。「運が悪い」と嘆くのではなく、「この状況をどう生かせるか」を常に考える姿勢こそが、彼を成功へと導いた要因であった。つまり、運とは外から舞い込むものではなく、自分の姿勢と行動によって生み出されるものなのである。
さらに、人格を高めることも、運を呼び寄せるためには欠かせない要素である。明治時代の教育者・新渡戸稲造は『武士道』の中で、「誠実・礼節・名誉」の心が人間の価値を高めると説いた。彼は国際連盟の事務次長として世界に日本人の精神を伝え、その誠実な人柄は多くの人々に信頼された。人格を磨き、他者への敬意を忘れずに生きる人は、自然と人に好かれ、信頼され、その結果として思わぬ幸運に恵まれる。また、「和顔愛語」で人に接し、「温故知新」の心で学び続ける人は、自らの人生を豊かにしながら運を引き寄せていく。結局のところ、運とは天から与えられるものではなく、自らの努力と姿勢によって切り開かれるものである。だからこそ、努力を惜しまず、笑顔を絶やさずに生きることが、幸運をつかむための最も確かな道なのである。