あかたよさん、作文を読んでとても感心しました。
まず、伝統(でんとう)的な手仕事の良さについて、自分の体験を交えながらしっかりと考えをまとめているところが素晴らしい(すばらしい)です。
藍染(あいぞめ)のTシャツ作りの具体的な説明はわかりやすく、読んでいる人にその工程(こうてい)や楽しさが伝わってきます。
また、「まるで自分自身を映し(うつし)ているようだ」というたとえがとても上手で、手作りの作品に対する愛着や思いがよく伝わってきました。
さらに、家族や昔からのことわざを使いながら、手仕事の価値(かち)や心のこもったものの大切さを深く考えている点も評価(ひょうか)できます。
「わかったこと」もきちんと書かれていて、手仕事の歴史や(たましい)がこもることの意味をしっかり理解(りかい)していることが伝わります。
文章の最後に、書き出しの「手仕事の国」というキーワードを結びに使っているので、全体がまとまっていて読みやすいです。
これからも、自分の体験や学んだことを大切にしながら、わかりやすく伝える力を伸ばし(のばし)ていってください。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
・たとえがうまく使われています
・前の話聞いた話がよく書けています
・ことわざがよく書けています
・わかったことがよく書けています
・書き出しの結びがよく書けています
 

森リン評価 あなたがたはとくとを読んで nu 10月3週 あかたよ
字数/基準字数:
1250字/800字
思考点:64点
知識点:70点
表現点:77点
経験点:89点
総合点:75点
均衡点:1点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:1点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙15種20個75%64点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙47種64個73%70点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙109種164個66%77点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙47種68個69%89点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1250字
 64点
 70点
 77点
 89点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 15種 20個 (種類率75%) 64点
。もしも,いくと,いると,いるので,からこそ,たから,だので,だろう,と思う,について考える,はきっと,を考える,任せると,感じざる,貴からざる,

■知識語彙 47種 64個 (種類率73%) 70点
一心不乱,一石二鳥,丁寧,世界,伝統,作品,作業,使用,価値,制作,大切,大量,失敗,宝物,山高,工程,幾度,当日,得意,愛情,愛着,手仕事,手作業,手料理,既製,日本人,時間,本当,機械,歴史,無我夢中,現代,環境,真心,空気,立派,簡単,綺麗,自分,自身,藍染,藍色,製品,親切,青色,餅屋,魅力,

■表現語彙 109種 164個 (種類率66%) 77点
いつ,おかげ,おかず,お母さん,お金,きが,きれい,こ,こと,この世,さ,そこ,その道,それ,それら,たくさん,なん,ぬくもり,はるか,ぼく,もの,よう,イメージ,オリジナル,ストーリー,スーパー,デザイン,ビー玉,一つ,一心不乱,一石二鳥,丁寧,世界,事,人,伝統,何,作品,作業,使用,価値,出来合い,制作,前,品,大切,大量,失敗,好き,宝物,山高,工程,布,幾度,度,当日,得意,思い,愛,愛情,愛着,我,手,手仕事,手作り,手作業,手料理,数,方,既製,日,日本人,昔,時間,暮らし,有難み,本当,機械,歴史,気,気持ち,深み,無我夢中,物,現代,環境,的,真心,空気,立派,簡単,綺麗,自分,自身,色合い,藍,藍染,藍色,製品,見た目,親切,輪ゴム,逆,青色,餅,餅屋,魂,魅力,Tシャツ,

■経験語彙 47種 68個 (種類率69%) 89点
ありふれる,かける,こめる,こもる,させる,つながる,できる,と思う,なれる,にじみ出る,について考える,はいる,もつ,られる,れる,わかる,わく,を考える,任せる,似る,作る,使う,入る,入れる,出す,出来上がる,取り組む,吹き込む,売る,外す,学ぶ,守る,忘れる,感じる,打ち込む,映す,染まる,染める,浸す,眺める,着る,繰り返す,見出せる,見向く,触れる,買う,重ねる,

■総合点 75点

■均衡点 1点
 

あなたがたはとくとを読んで
   小5 あかたよ(akatayo)  2025年10月3日

あなたがたはとくとを読んで

あなたがたはとくと考えたことがあるでしょうか、今も日本がすばらしい手仕事の国であることを。しかし手仕事などは時代に取り残されたものだという考えが強まってきている。でも日本の固有な美しさを守るために手仕事の歴史をさらに育てるべきだ。親切にこしらえた品物には、職人がこの世に生きていた意味が宿る。それは名を残すためではなく、品物で勝負しているからだ。

ぼくにも似た話がある。授業の一環で藍染のTシャツを作った時のことだ。やり方は、布にデザインをしてから、藍に浸す。そして空気に触れさせまた藍に浸すという工程を繰り返すことで、好きな色合いに染めることができる。そこでぼくは、数日前からオリジナルデザインを考えた。当日は輪ゴムやビー玉などを使用しながらイメージしていたデザインを制作した。そして何度も布を藍に浸しては空気に触れさせ、藍色を濃くするこに一心不乱に打ち込んだ。我を忘れて無我夢中で取り組んだ。すると幾度も染め重ねたおかげで、深みのある奥深い青色に染まった。輪ゴムやビー玉を丁寧に外していくと、この世に一つだけのオリジナルデザインの出来上がりだ。世界に一つだけの作品を眺めていると、愛着がわいてくる。既製品にはない手作りの良さやストーリーがにじみ出ていて、まるで自分自身を映しているようだと思った。

そこでぼくは、伝統的な手作業の素晴らしさを学んだので既製品について考えてみた。もしも、機械で大量に作られた藍染のTシャツが売っていたら、ぼくはわざわざお金を出して手に入れて着るだろうか、ということを。見た目は綺麗だが、ぼくはきっと、なんの魅力も感じず見向きもしないだろう。やはり、自分でたくさんの時間をかけて、一つ一つの作業を丁寧に親切にしたからこそ、出来上がった作品には、ぬくもりや温かさという愛が吹き込まれ、大切にしたいのだと思う。まるで、スーパーで売られているきれいな出来合いのおかずを買ってくるよりも、少しくらい失敗したお母さんの愛のこもった手料理の方がはるかにおいしく感じるのと似ているようだと思った。現代は機械製品の大量製品がありふれているので、なんでも簡単に手に入るが、有難みを感じることが少なく、あまり大切にされていないような気がする。逆に手仕事で真心がこもった物は、もっているだけでも優しい気持ちになれるし、いつまでも宝物のように、大切に守っていきたいと思った。

日本人は昔から手作業が得意で、手作りには作る人の歴史や魂がこもるということがわかった。餅は餅屋のように、その道の得意な人に任せるとより深い愛情や魂がはいるし、機械作品のように見た目が立派でも、愛情や魂がこめられないものには、本当の価値を見出せないと思う。それはまるで、山高きが故に貴からずのようだ。それらの思いをを大切にすることは物を長く使う事にもつながる。環境にも優しく丁寧な暮らしができることにつながることは、まさに一石二鳥だ。