小さなものは偉大である
中1 あささわ(asasawa)
2025年11月1日
土が死んだということは、ミミズが死んだということだ。ミミズは一年に約1センチメートルの土俵を地表に排出しているとして、ミミズの絶え間ない働きが、有機土壌の形成に大きな貢献をしてきたと述べている。篤農家たちが化学肥料によって「土が死んだ」と嘆く場合、その生きていた土を人間は化学肥料によって殺してしまっている、すなわちミミズも殺しているということになるのだ。私は自然界にある小さなものの役割を見直し、大切にするべきだと思う。
第一の理由は、小さな役割でも私たちの世界を豊かにすることができるからだ。私たちは毎年、美しい季節の花を見ることができるが、それは蜂という生き物のおかげだ。私は前まで、蜂は攻撃的で刺してくるかもしれない怖い印象があったが、学校の理科の授業で蜂の偉大さに気付いた。蜂は花の受粉を助けてくれて、蜂の助けによってきれいに咲いた花が、私たちの世界を美しく華やかにしてくれる。ほかにも、私のおばあちゃんの家はイチゴを育てているのだが、その工程で蜂に受粉をさせて、イチゴを作っていた。しかし、蜂に受粉をさせるといっても場所によっては蜂が飛んでこない場所がある。私の家がまさにそうで、筆を使って受粉させたのだが、蜂が受粉したイチゴのほうが甘く、大きくて立派だった。それほど、蜂がいないだけで、大好きなイチゴのおいしさが変わってしまうのだ。このように、蜂は食べ物などに大きく貢献していて、どんなに小さくて恐れられていても、自然界の中で大切な役割を果たしてくれている。蜂のおかげで、人間の世界がどれだけ豊かに、美しくなったのか、それらにしっかり目を向けて、蜂を大切にしていく必要がある。
第二の理由は小さなものが大切にしてきたことを、社会技術の進歩によって壊されてしまっているからだ。木は人間が排出した二酸化炭素を吸収してくれているが、そんな大切な役割をしている木を、人間自らが切り落としたり、自動車や工場から排出されるガスのせいで酸性雨が降ってしまったりする。このせいで、地球温暖化が進み、私たちの未来は壊滅的な状況にある。こんな問題に直面しているにも関わらず、私たちはまだ環境破壊を続けている。社会の進歩は、表面上よいものとされているが、開発が進むにつれて環境に悪い面も出てくる。実際に世界の二酸化炭素排出量についてのグラフでは、技術が進歩しているアメリカや中国が全体の約40%を占めている。この結果は2007年のもので、その年以降もいろいろな技術が進歩してきたため、このグラフよりもさらに悪くなっていると予測できる。小さなものの役割だけでは補えないくらい、今の環境は悪くなっているということがわかる。状況が悪化している今だからこそ、小さなものの役割を見直し、大切に扱っていく必要があるのだ。
確かに、物事に対し視野を広くして考えることも大切だ。しかし、自然のために働いている小さなものの役割にも目を向け、大切にすることが最も重要だ。「雑草はまだその美点を発見されていない植物だ」という名言があるように、雑草のように役目がないと思われ、すぐに引っこ抜かれてしまうようなものにも、自然をよくしてくれる役割があり、人間界を守ってくれている。小さなものの役割をしっかりと理解し、大切にしていく必要がある。私はこれから、どんなに小さなものにも尊敬の目を忘れず、日常での小さなものの役割を様々な人に教え、そのものの偉大さを伝えていきたい。