あかねさん、今回の作文は、とても生き生きとしたかくれんぼの様子がよく伝わってきました。
まず、かくれんぼの作戦会議や木の上に隠れる(かくれる)場面が具体的に描か(えがか)れていて、読んでいる人もその場にいるような気持ちになれます。
「急がば回れ」ということわざを使って、木から降りる(おりる)ときの失敗を説明しているところは、とても上手です。
ことわざをうまく使って、自分の経験(けいけん)と結びつけているので、文章に深みが出ています。
また、お母さんの話を入れて、自分の体験だけでなく家族の話も取り入れているので、作文が立体的になっています。
自分の失敗から学んだことをしっかり書いているので、「わかったことがよく書けています」。
最後に、書き出しのかくれんぼの場面に戻っ(もどっ)てくる結び方もとてもよくできています。
全体を通して、あかねさんの気持ちや考えが伝わりやすく、読み手に楽しさや反省の気持ちがしっかり伝わる作文でした。
これからも、具体的な場面や自分の気持ちを大切にして書いていってくださいね。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
・たとえがうまく使われています
・前の話聞いた話がよく書けています
・ことわざがよく書けています
・わかったことがよく書けています
・書き出しの結びがよく書けています
 

森リン評価 無茶なことするから nu 11月1週 あかね
字数/基準字数:
977字/800字
思考点:69点
知識点:63点
表現点:64点
経験点:74点
総合点:73点
均衡点:6点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:80点
知識点:74点
表現点:76点
経験点:85点
総合点:79点
均衡点:6点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙17種23個74%69点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙37種50個74%63点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙79種132個60%64点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙37種63個59%74点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
977字
 69点
 63点
 64点
 74点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 17種 23個 (種類率74%) 69点
。いわゆる,。しかし,。だから,うから,しまうから,しまうと,しよう,たかも,たから,だから,だろう,と思う,と考える,ないと,急がば,関わらざる,降りよう,

■知識語彙 37種 50個 (種類率74%) 63点
一番,一致,会議,体力,作戦,公園,友達,団結,大丈夫,大抵,子供,安心,小学生,後悔,得意,悲劇,成功,放課後,普段,最初,最後,最終,気合,派手,無茶,無駄,田舎,短縮,神経,簡単,結局,結果,自分,行動,運動,過去,雰囲気,

■表現語彙 79種 132個 (種類率60%) 64点
いくつ,お母さん,お願い,かくれんぼ,か月,こ,ここ,こと,ことわざ,そ,そう,その後,たくさん,とき,とたん,どれ,ぶり,よう,チーム,ドッジボール,一番,一致,上,中,二,人,今,会議,体力,作戦,全て,公園,前,十,友達,周り,団結,大丈夫,大抵,子供,安心,小学生,後悔,得意,悲劇,成功,所,放課後,普段,最初,最後,最終,木,気,気合,派手,無茶,無駄,田舎,登り,的,短縮,神経,私,簡単,結局,結果,自分,行動,話,足,逆,通り,運,運動,過去,雰囲気,頃,魚,

■経験語彙 37種 63個 (種類率59%) 74点
おる,しまう,しれる,たてる,つく,できる,とる,と思う,と考える,なれる,ぶる,やる,住む,使う,入る,分かる,回れる,急ぐ,掛ける,残る,残れる,求む,求める,生える,登る,聞く,落ちる,見つかる,諦める,起きる,転がる,転ぶ,関わる,降りる,隠れる,願う,飛ばす,

■総合点 73点

■均衡点 6点
 

無茶なことするから
   小5 あかね(akaneya)  2025年11月1日

「イヒヒ。ここにしようっと。」

 私は放課後、友達と公園でとても気合が入ったかくれんぼをしていた。気合が入ったというのは、隠れる前に、隠れる約十人で作戦会議をして、一致団結して隠れるかくれんぼだ。私のチームでは普段はあまり隠れない所にしようという作戦をたてて、私は木の上に隠れることにした。一番最初に見つかってしまうと、まだ周りは隠れているのに、隠れるチームの中で自分だけしか残っていなくて少し気まずい雰囲気になってしまうから、お願いだから一番最初には見つからないでほしいなと木の上で願っていた。

 その結果、私は運よく一番最初には見つからなかった。その後も次々に友達が見つかっていって、最終的に一番最後まで残れた。一番最後まで残ったのは3か月ぶりだったからとてもうれしかった。しかし、その後、小さな悲劇が起きた。私が木から降りようとしているときだった。その木には、こぶがいくつかあって、登りやすい気だった。いつもは全てのこぶを使ってそーっと降りるのだが、このときは速くドッジボールをしたくて急いでいたから、二つこぶを飛ばして降りようとして、このくらいだったら大丈夫だなと思い、こぶに足を掛けたとたんに

「おっとっと。ドスン。」

と、派手に転がってしまった。いわゆる急がば回れになってしまって恥ずかしくなった。

 私のお母さんは子供の頃から運動神経が悪い。小学生の頃は田舎に住んでいて、木登りがとても簡単にできる木が周りに沢山生えていたそうだ。たくさんあったにも関わらず、お母さんは「そんなの体力の無駄だ」と考えて登っていなかったそうだ。お母さんは、今、そんな過去のことについてあのとき木登りが得意になれていたら運動神経が良くなっていたかもしれないと少し後悔している。でも、私はお母さんの話を聞いて、そのときに木登りをしていてもどうせすぐすっ転んで諦めるだろうから、逆にやっていなくてよかったなと安心した。

 私は、木に登って魚を求むということわざがあるように、無茶なことをしても、大抵は成功しないということが分かった。だから私は、どれだけ急いでいても、短縮しようとしないで、今まで通りで行動しようと思った。

「ドスン。イテテ。」

「大丈夫?」

木に登って魚を求めた私は、結局ドスンと落ちてしまった。