言葉の「交話機能」というテーマをしっかり理解し、自分の体験や歴史の実例を交えてわかりやすく説明できている点がとても良いです。
★意見A 言葉が潤滑油として機能する場合について、英検の会場での緊張が挨拶で和らいだ体験や、挨拶からスタートしたクラスメートが後に親友になった話題は交話機能の大切さを具体的に伝えていてとてもよいです。
★意見B 二段落であげた交話機能であっても、単なる挨拶だけでは意味がないことを薩長同盟に至るまでの歴史的なエピソード◎歴史実例 で示した点もとてもよいです。とくに【この場合は…潤滑油としての役割である相手に踏みよるための第一歩にもならなかった】とお互いのプライドによってけん制し合った点を解説したところがとてもよいです。
★総合化の主題 「潤滑油」と「内容を伝える働き」というの二つの言葉の働きがに対立するのではなく助け合う関係にあるとうまくまとめ、職場体験で実践しようという心構えを述べたところは、作文の内容が自分の生活や未来に結びついていることが伝わり、文章全体に一貫性と説得力が感じられました。
【項目評価】
体験実例:◎
昔話の実例:◎
複数の意見:◎
総合化の主題:◎
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1267字/1000字
思考点:82点
知識点:82点
表現点:85点
経験点:82点
総合点:92点
均衡点:9点
■思考語彙 22種 25個 (種類率88%) 82点
しかし, 確か,。しかし,くれると,この場合,たので,だから,だろう,と思う,ないので,なければ,みると,も思う,よるため,入らざる,入るため,出会うと,合わせるため,捨てざる,結ぶため,自分らしい,行くため,
■知識語彙 65種 109個 (種類率60%) 82点
一言,不安,両方,中学校,中身,今年,今度,仕事,他人,以前,仲介,会場,体験,先生,先述,内容,同盟,土佐,地域,坂本,大事,大切,天気,安心,対立,対話,小学校,小学生,山口,幕末,年生,役割,必要,挨拶,時間,最初,最近,有意義,本格,本題,機能,波長,潤滑,生徒,相手,笑顔,第一歩,結局,緊張,職場,職業,背中,自分,薩摩,表現,親友,言葉,試験,警戒,距離,途端,長州,関係,飲食,鹿児島,
■表現語彙 125種 223個 (種類率56%) 85点
確か,お互い,こと,この場合,さ,そう,それ,たち,とき,もの,よう,よるため,クラス,スタッフ,トランプ,プライド,プレー,マニュアル,一,一言,不安,両方,中,中学校,中身,二つ,人,人々,今,今年,今度,仕事,他,他人,以前,仲,仲介,会場,体験,何,働き,元々,先生,先述,入るため,内容,別,前,合わせるため,同盟,土佐,地域,坂本,塾,声,大事,大切,天気,安心,対立,対話,小学校,小学生,山口,席,幕末,年生,店,役割,心,必要,思い,急,恐れ,挨拶,方,時,時間,最初,最近,有意義,本格,本題,検,楽,機能,気,気持ち,油,波長,潤滑,生徒,的,相手,私,笑顔,第一歩,結ぶため,結局,緊張,職場,職業,背中,自分,英,薩摩,藩,行くため,表現,親友,言葉,試験,話,警戒,距離,近く,途端,酒,長州,関係,集まり,飲食,馬,鹿児島,龍,
■経験語彙 42種 57個 (種類率74%) 82点
いらっしゃる,かける,くれる,しまう,と思う,もらう,も思う,やわらぐ,よる,れる,伝える,使い分ける,使う,入る,出会う,助け合う,受ける,合う,合わせる,困る,弾む,持つ,捨てる,果たす,沿う,活かす,生きる,生まれる,結ぶ,縮める,聞く,至る,行う,見せる,話す,踏む,込める,返す,通う,違う,集まる,飲む,
■総合点 92点
■均衡点 9点
交話機能というのは
中2 あこうあ(akoua)
2025年11月1日
交話機能とは、ことばがもつ、人と人の気持ちを結びつける作用を指すものである。見知らぬ人に出会ったとき、私たちはなんとなく不安な気持ちになり、緊張することがある。そんなとき、思いがけなく相手が一言「こんばんは」とか「いい天気ですね」などと声をかけてくれると、急に気が楽になって思わず弾んだ声で挨拶を返してしまう人は多いと思う。このように、他人に出会うと、心の中に警戒、不安、恐れなどの気持ちが多少なりとも生まれるものである。交話機能とは人々が本格的な対話関係に入るための心の波長を合わせるために行うものである。
確かに言葉には潤滑油としての役割があり、それを活かしていくことが大切だ。私も、最近英検を受けた。今までは自分の通っている塾で試験を受けていたので、初めて他の地域の会場に行ったとき、とても緊張していた。しかし、会場に入った途端会場にいるスタッフの方が、すぐに挨拶をしてくれ、今までの緊張が少しやわらいだ。また、中学校2年生になった今年、新しいクラスで、元々別の小学校から来て、一年生の時に違うクラスだった人と、近くの席になった時、話したことがないので、気まずさがあったが、その人と挨拶をしてみると、意外と話が合い、今ではとても仲の良い親友の一人になった。
しかし、潤滑油としても機能だけで、中身のない話ばかりというのも困る。幕末に鹿児島の薩摩藩と、山口の長州藩は土佐藩の坂本龍馬を仲介して同盟を結んだが、同盟を結ぶことになる集まりの前、薩摩藩と長州藩は同盟を結ぶために以前にも集まっていたそうだ。しかし、薩摩藩は一向に同盟を結ぶ本題に入らず、結局酒を飲むだけで同盟を結ぶことには至らなかったという。潤滑油は、相手に踏みよるための第一歩にはなるが、この場合は、お互いのプライドを捨てずに、ただ酒を飲んだだけだから、潤滑油としての役割である相手に踏みよるための第一歩にもならなかったことだろう。私も、先述したように、英検の会場で挨拶をしてもらった時は、すごく安心したが、飲食店などで、マニュアルに沿った「いらっしゃいませー」を聞いても特に何も思わない。潤滑油としての役割を果たすには気持ちを込めた言葉が必要なのだ。
このように、言葉には、潤滑油としての働きと、内容を伝える働きの両方がある。しかし、大事なことはその二つの働きが対立しているのではなく、お互いに助け合っているということである。「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」という言葉もあるように、いくらいい中身を持っていても、それが使われなければ、役割を果たしたことにはならない。私も、今度職場体験で近くの小学校に行くため、しっかりと潤滑油と中身を使い分け、自分も相手の小学生や先生も緊張している最初は、軽く笑顔で挨拶をし、少しずつ距離を縮め、挨拶をするだけではなく、先生たちに、どのような思いで仕事をしているのかを聞いたり、生徒たちに自分の背中を見せることで職業体験を有意義な時間にし、自分らしさを表現したい。