言葉に意志があり、読んでいるこちらにも前向きな力が伝わってきました。
<<え2020/253jみ>>
【総評】
日常の気づきから教育現場や社会構造への批評へと展開し、「人間は成長を求め続けるべきだ」という主張を明確に述べており、読者に強い印象を与えます。文章全体を通して、自分自身の体験や考えを素直に取り込みながらも、社会的・歴史的な視点も交えており、バランスの取れた説得力ある構成となっています。比喩や名言も的確に使われており、表現力の高さが光ります。
【段落ごとの講評】
第1段落:教員室の描写から入り、テーマの問題意識が明確に示されていました。「自らの置かれた状態に慢心せず、常に向上心を持つべき」という主張が強く印象に残ります。
第2段落:自分の経験を交えながら、挑戦の価値を語る部分に説得力がありました。生活や旅行の具体的な例から価値観の広がりへとつなげる展開がなめらかで、読者に実感を持たせます。
第3段落:組織的な視点で「風通しのよさ」の必要性を論じ、徳川幕府の例を用いた歴史的視点も効果的でした。立場の違う人の意見に耳を傾ける重要性を論理的に説明できています。
第4段落:自作名言「成長しない人は動く抜け殻である」は非常に印象的です。強い言葉で読者の意識を揺さぶりつつ、人生の意味や充実感について思索を深める締めくくりができていました。
【特に優れていた点】
・自作名言「成長しない人は動く抜け殻である」が主張を強く支えており、逆説の表現としても秀逸です。
・「下手に危ない橋を渡るよりは…」のようなことわざの加工表現も、自然な形で使われており、文章全体の深みを増しています。
・抽象的な主題に対して具体例(習い事、旅行、徳川幕府など)を的確に配置し、多面的な視点を示せています。
【考えを深めるための質問】
「成長のために挑戦する」とき、あなたがこれから一歩踏み出したい具体的なことは何ですか?
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1163字/1000字
思考点:82点
知識点:101点
表現点:90点
経験点:79点
総合点:89点
均衡点:1点
■思考語彙 22種 31個 (種類率71%) 82点
確か, 第,。しかし,。つまり,あるため,あろう,いると,しよう,するため,せざる,だから,だろう,つとまるから,てこそ,できざる,と思う,なければ,な可能,持つべき,自分にとって,良い場合,限らざる,
■知識語彙 92種 132個 (種類率70%) 101点
一定,一日中,一芸,下手,不安,世論,事実,人生,人間,余裕,価値,充実,全体,勉強,参考,向上心,器用,固定,埋没,外部,多様,多角,大切,大名,失敗,安定,実施,客観,将来,幕府,年齢,庶民,建築,強制,徳川,必要,意味,意思,意見,慢心,成長,把握,挑戦,挫折,支配,政策,教員,教師,文化,方向,方法,旅行,旗本,日頃,本能,柔軟,様式,機会,気魄,決定,満足,物事,状態,独自,現在,現状,環境,生徒,生活,用事,目安,相手,知識,空気,立場,組織,経験,結局,結果,職業,脱却,自分,自己,自身,行動,要望,観念,設置,達成,開拓,関係,頽廃,
■表現語彙 137種 229個 (種類率60%) 90点
確か,あるため,きた,こと,これ,さ,するため,それ,たち,つきもの,な可能,よう,一,一定,一日中,一芸,下手,不安,世論,事実,二,人,人生,人間,今,何,余裕,価値,充実,全体,勉強,厚み,参考,向上心,器用,固定,国,埋没,外部,多様,多角,大切,大名,失敗,子,安定,実施,客観,室,家,将来,幕府,年齢,庶民,建築,強制,徳川,必要,性,意味,意思,意見,感,慢心,成長,手,把握,抜け殻,挑戦,挫折,支配,政策,教員,教師,文化,新た,方,方向,方法,旅行,旗本,日,日頃,本能,柔軟,様々,様式,橋,機会,気魄,決定,満足,物事,状態,独自,現在,現状,環境,生き方,生徒,生活,用事,疎か,的,目安,相手,知識,私,空気,立場,箱,組織,経験,結局,結果,習い事,考え方,職業,脱却,自ら,自分,自己,自身,良い場合,色々,行動,要望,観,観念,設置,豊か,達成,開拓,関係,頽廃,顔ぶれ,風通し,
■経験語彙 40種 55個 (種類率73%) 79点
こもる,しまう,せる,つとまる,できる,と思う,ふれる,られる,れる,サボる,与える,保つ,出す,動く,取り入れる,失う,導く,広がる,得る,恥じる,持つ,接する,控える,教える,決まる,渡る,省みる,秀でる,終わる,経る,続ける,置く,覚える,触れる,起きる,起こす,転がる,逃す,違う,限る,
■総合点 89点
■均衡点 1点
成長すること
高1 あうては(auteha)
2025年11月2日
教師たちが、日頃相手にしているのが自分たちより年齢の低い生徒たちばかりであるためなのだろうか。教員室の空気は頽廃していた。幼い子を相手に同じことばかり教えていると自分自身の勉強は疎かになるばかりか、自分の今のありようや生き方を省みるということもしなくなる。それをしなくても教師という職業は結構つとまるからである。しかし、およそ人間として成長するためには絶えず現在の自分の生き方を恥じることが必要であろう。現在の環境に埋没することなく自分の新たな可能性を開拓しようとする気魄を持ち続けることだ。私は、自らの置かれた状態に慢心せず、常に向上心を持つべきだと思う。
第一の方法は、自己満足で終わらないことだ。私たちはともすれば現状に満足し、新しいことに手を出すことを控える。人間は新しい物事には本能的に不安を覚えるし、何よりサボり性だからだ。私も人に強制されないと勉強に限らずなかなか自分からは行動を起こさないし、その結果何も用事がない日などは一日中家にこもってしまう。しかし、様々なことに手を出し、多様な経験をする方が人生が豊かになるのは事実である。私も、これまで色々な習い事を経て、結局一芸に秀でることはなかったがその分知識は広がったし、器用にもなったと思う。そして将来生活に余裕ができたら様々な国に旅行に行きたいと思っている。生活から建築からその国独自の自分にとって新しい様式に触れることで、厚みのある充実感を得られるし、そして自らの考え方、価値観が色々な文化に接することでどんどん奥深く、多角的になっていくと思う。つまり、今の自分から脱却し、常に新しいことにふれ、挑戦し続けることで人間は成長していくのだろう。
第二の方法は外部との風通しを良くするように組織全体で行動することだ。ある一定の決まった顔ぶれのみで意思決定をしていてはどうしても行動に柔軟さが失われ、また客観的に自分たちの状態を把握しにくくなり、固定観念に支配されてしまうということが起きる。外部からの意見、全く新しい方向性の考え方が組織をよりよい方向性に導いていくだろう。徳川幕府も目安箱を設置して、大名旗本ではない、庶民の意見、要望を参考にすることで新しい政策を実施できた。立場の全く違う人、組織に関係のない人からの客観的、世論的な意見を取り入れることは大切だ。
確かに現在の状態を保って安定させることは大切だ。挑戦に失敗、挫折はつきものだ。下手に危ない橋を渡るよりは何もしない方が良い場合もある。しかし、成長しない人は動く抜け殻である。新しいことに挑戦しなければ人間は成長できず、そして成長して自分にとって大きな何かを達成してこそ自らの人生に意味が与えられ、充実感を得られる。私も、転がったきた機会はみすみす逃さないようにしたい。