自分の体験と社会の話題を結びつけた深い考察ができました。
<<え2016/113pみ>>
【総評】
「保護と自立」のバランスについて、自分の経験や具体的な事例をもとに多面的に考察できていました。特に第3段落の「野生児」の例は印象的で、意見を支える説得力がありました。全体的に論理的な構成ができており、言葉の選び方にも工夫が見られました。
【段落ごとの講評】
第1段落:調査結果を導入に用い、「自分の身体に耳を傾ける」ことの重要性を印象づける始まり方が秀逸です。読者の関心を引きつける力があります。
第2段落:自分の体験をもとに、過保護の影響について具体的に書かれており、説得力があります。ただし最後のまとめ部分で「過保護な時間も必要なのかもしれない」とあり、文全体の主張(保護を脱して自立が大切)と少し矛盾して見える印象がありました。まとめの一文を意見と一致する形に整理できると、より明確になります。
第3段落:「野生児」の事例を取り上げたことで、個人的な体験を超えた視点が加わり、議論に深みが出ています。調べた情報を的確に使い、読み手の理解を助けています。
第4段落:両極端の意見を総合し、「最も大切なのは自分自身を知ること」と結論づけた点がとても良いです。名言を効果的に用い、自分の人生に結びつけて考えている点に成長が感じられました。
【特に優れていた点】
・身近な体験と社会的な話題を組み合わせて論じている
・資料や歴史的事例を引用して説得力を高めている
・主張の総合化を意識した構成ができている
【考えを深めるための質問】
これから「保護」と「自立」のバランスを考えるとき、どんな場面でそれを意識したいと思いますか?
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1512字/1000字
思考点:90点
知識点:91点
表現点:87点
経験点:76点
総合点:90点
均衡点:4点
■思考語彙 25種 30個 (種類率83%) 90点
一方, 確か,。しかし,。だからこそ,。もしも,いれば,ことによって,しまうから,だろう,て考える,と同様,なければ,なると,に考える,のかも,は考える,みると,ゆくと,人間にとって,常に考える,物事に対し,物事に対して,知らざる,考えると,間に合わざる,
■知識語彙 77種 127個 (種類率61%) 91点
一員,一変,一生,不可能,世界,並行,中学生,予定,人生,人間,以前,保護,分身,原因,圧倒的,基盤,大人,大切,大変,子供,存在,学校,安心,実感,容姿,寸前,小学生,必要,感謝,成長,手本,教科書,教育,施設,時間,最後,最終,有名,極端,注目,洋服,準備,物事,状況,環境,生活,痛感,発見,発達,登校,知的,知識,社会,程度,管理,経験,能力,自主,自体,自分,自立,自身,苦労,複数,見方,言葉,言語,計画,記憶,課題,遅刻,過保護,過程,達成,適切,重要,野生,
■表現語彙 130種 230個 (種類率57%) 87点
確か,きり,こと,さ,そう,そば,それ,づくり,と同様,もと,やり直し,よう,ケース,スケジュール,フランス,一,一つ,一員,一変,一生,不可能,世界,並行,中,中学生,予定,人,人生,人間,今,他,以前,何,例,保護,児,分身,別,十,原因,圧倒的,基盤,塾,大人,大切,大変,姿,子供,存在,学校,安心,実感,容姿,寸前,小学生,年,度,当たり前,彼,彼ら,必要,感謝,成長,手助け,手本,教科書,教育,施設,日,時,時間,最後,最終,有名,本,極端,様々,歳,殻,気持ち,注目,洋服,準備,物,物事,状況,環境,生活,痛感,発見,発達,登校,的,目,知的,知識,社会,私,程度,管理,経験,考え,能力,自主,自体,自分,自立,自身,苦労,複数,見方,親,言葉,言語,計画,記憶,話,誰,課題,豊か,身の回り,遅刻,過保護,過程,達,達成,適切,重要,野生,頃,
■経験語彙 38種 59個 (種類率64%) 76点
くれる,しまう,しれる,て考える,できる,に考える,は考える,もらう,ゆく,られる,れる,付ける,分かる,取り組む,受ける,回る,増える,失う,学ぶ,守る,常に考える,抜け出す,持つ,振り返る,書く,望む,知る,立てる,繋がる,置く,膨らます,見守る,覚える,話す,読む,調べる,過ごす,間に合う,
■総合点 90点
■均衡点 4点
保護と「過」保護
中2 あかるら(akarura)
2025年11月2日
ある保健担当機関が健康管理の効果に関して調査を実施した。研究者達は健康管理の有無によって被験者を二つのグループに分け実験をしたが、結果が彼らを驚かせた。なんと健康管理の対象にならなかったグループほど病気になった人数が少なかったのだ。この結果は自分の身体に耳を傾けるほど健全な生活を送ることのできる証明だと言えるだろう。子供の養育も同じだ。子どもが動物としての感覚を磨き成長するためには本能のままに行動していくことも必要なのではないか。
確かに過保護は生きる力を弱めるため良くない。正直に言うと、私は時間管理が得意ではないところがある。中学校生活に十分慣れた時期であるにしても、宿題の提出や定期試験の勉強が期日の寸前となってしまうことは少なくない。この原因として今振り返って考えられるのは、親に時間管理をしてもらっていたことだ。遅刻しそうになったとしても教科書や洋服の準備をしてもらい、学校に登校していた経験は記憶に新しい。しかし中学生になると状況は一変した。小学生の時よりも予定が圧倒的に増えたことで複数の課題や塾のスケジュールを自分自身で計画し、並行して達成していくことに改めて時間管理の難しさを痛感している。もしも親の姿を手本にどのように予定を管理していくのかを自主的に学んでいれば、今のような状況に置かれることはなかっただろう。このように「保護」という一つの殻から抜け出すことで分かる別の世界、新しい物の見方がある。自立したことによって今まで親の手助けなく自分一人で最後まで取り組む大変さが分かったとともに、今までそばで見守ってくれた親への感謝の気持ちを持つことができたと私自身実感している。このように考えると過保護である時間も人間としての成長において必要な時間なのかもしれない。
一方、保護や管理も大切だ。適切な保護をされなければ人間のもとある能力が失われてしまうからだ。極端な話だが、野生児もその一例だろう。以前読んだ本にこのことについて書かれていたことを覚えている。調べてみると今までに複数の野生児が存在し、人間社会での生活に苦労していたことが分かる。「アヴェロンの野生児」はその有名な一人だとされる。彼は1800年のフランスで11~12歳程度で発見され、保護を受けた。様々な施設を回り、教育を受けたものの最終的には言語・知的能力を十分身に付けることはできなかったそうだ。他の野生児に関しても保護を受けたとしても間に合わず、容姿や人間としての能力が発達しなかったケースが多い。もしも彼らが子供から大人になる成長過程において親や身の回りの人の適切な管理を受けていたとしたら、彼らは私達と同様に誰にでも分かる言葉を話し、人間社会の一員として生活することができていただろう。当たり前のことではあるが、人間の一生は一度きり、やり直しは望んだとしても不可能である。だからこそ自立ばかりに注目するだけでなく、幼い頃は守られた環境の中で過ごすことが安心した自立への基盤づくりに繋がってゆくと私は考える。
確かに保護や管理はそれ自体が良いのでも悪いのでもない。最も大切なことは経験する一つ一つの物事に対し「私だったら……」と常に考え、自分には一体何ができるのか、できないのかを知ることである。「人間にとって最も重要な知識は、自分自身についての知識である。」という言葉がある。自分のことを知らず、どのように成長していきたいのかが分からなければ長い目で見た自分の人生計画を立てることはできないだろう。私も経験する一つ一つの物事に対して自分の考えを膨らまし、人生を豊かにしていきたい。