歴史の学習
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歴史。広く言えば社会という教科に分類される。歴史の中でも世界史や日本史。さらに細かく見れば近代史、中世、古代など幅広く学ばなければならない。そんな歴史を習う理由はなんだろうか。受験に使うため?昔の人の凄さを知るため?そういう側面もあるだろう。ただ大きい点としては過去から習い同じ失敗を繰り返さないためだろう。第二次世界大戦では日本は一気に敗戦国へと堕ちていった。それまでの調子が一気に狂っていったように思う。そこにはさまざまな要因があっただろう。ただ事実を学ぶだけでなく、人々のどのような思惑が働き、どのように事が進み結末を迎えてしまったのか。そこから学ぶことこそが歴史の真髄だと思う。ただ今の学校教育、特には高校での教育では歴史は2年次から必修ではなくなる。歴史を深くは学び切らずに卒業し社会に出ていく人がいるということだ。特に理系。多くの理解はそこまで深く歴史を学ばない。国公立では共通テストに社会が科目として割り振られているが、授業として歴史をとる人は少ないだろう。そして今の日本は理系が増えつつあるよう思う。文系よりも理系の方が賢いとされる世の中で社会を進んでとる人はそう多くない。これは大きな問題だと思う。
原因としてはやはり学校での社会科目の履修の少なさだろう。理系はもちろん、文系でも歴史をとらない人だっている。大学入試の受験科目に社会がない場合もあるからだろう。国語、英語の二教科で済むものもあれば、国語、英語、数学の三教科の大学もある。このような大学を志望する人はわざわざ歴史を学ばなくても良いのだ。ただ、日本人として、地球に生きる人間として、歴史は学んでおいた方が良いのではないだろうか。かくいう私も歴史は選択していないのだが。人のことは言えないが、歴史は習っておいた方が良いだろう。何かと役に立つことも多いだろうし、歴史がめちゃめちゃできる人は見ていて格好いいのだ。本当に。
ではどのような対策が考えられるだろうか。真っ先に思い浮かぶのは理系選択者でも多少の歴史科目は必修とすることだろう。もしくは、必修として課されやすい1年次でもう少し深掘って学習していく仕組みを作っていくべきだろう。ただ入試に必要な科目だけを学ぶのであれば、外部で高卒認定を取り、大学入試を受ければ良いのであって、学校に来る理由がない。学校でしか学べないこと、入試に必要でない科目までも習える場所。これが学校としての在り方だと私は思う。予備校や外部の塾で入試科目はどの人もおそらく習っている。ただ、学校にいる間だけでも幅広く興味を持ち、さまざまなジャンルを学習していく事が今後の日本には必要なのではないだろうか。
確かに入試に関係ない科目はなるべく受けたくないしそんなものに頭の容量も割きたくないし時間も使いたくないだろう。ただ、受験のその先に目を向けたとき、歴史をはじめとする入試以外の科目を学んでおく必要性に気づかされる日が来るだろう。その時に手遅れだったと後悔しないためにも今のうちから広く学習しておく必要があるだろう。