模倣は良いこと
中3 こたつ(akiriyo)
2025年11月2日
私は、模倣は決して悪いことではないと考えている。むしろ、模倣するという行為は人間に与えられた重要な能力の一つであり、それを上手に使いこなすことで、人生を豊かにしていきたい。そもそも、私たちは言葉を覚えるときも、文字を書くときも、誰かの真似をしながら学んできた。つまり模倣は、学びの最も基本的な方法であり、人の成長の出発点でもあるのだ。したがって、模倣を否定するのではなく、どうすれば良い模倣ができるかを考えて生きていきたい。そのためには、私は二つの方法があると考える。
一つ目は、模倣する対象をよく見極め、慎重に精査することである。模倣と一口に言っても、何を模倣するかによって結果は大きく異なる。例えば、フィンセント・ファン・ゴッホのような著名な画家の作品を模倣するのと、幼児が落書きのように描いた絵を模倣するのとでは、得られる学びの質がまるで違う。ゴッホの作品を模倣することで、その色使いや筆遣い、構図の工夫など、作品の背後にある思想や技術にまで近づくことができる。一方、ただ形をなぞるだけの模倣では、表面的な真似にとどまってしまうだろう。だからこそ、自分が「これができるようになりたい」と心から思えるものを選び、良い模倣ができるように努力することが大切だと思う。。
二つ目は、模倣する力を学校教育の中で意識的に教えることである。今の教育では、創造性や独自性ばかりを重視する傾向があるが、創造には必ず模倣の過程があるはずだ。初代ドイツ帝国宰相のビスマルクは、「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。」という言葉を残している。彼のような優れた指導者でさえ、他人の経験を模倣し、そこから知恵を引き出して国を導いたのだ。つまり、他者の成功や失敗を観察し、それを自分の行動に生かすことも立派な模倣である。学校教育の中でも、単に「自分の考えを持ちなさい」と教えるだけでなく、「まずは良い例を模倣することから始めよう」と教えることで、子どもたちはより確かな力を身につけることができるだろう。
確かに、模倣するばかりではパクリだと言われても仕方がない。道は近くても、行かなければ到達しない。といった名言があるように、まずは模倣という第一歩を踏み出すことが重要だ。模倣を通じて学び、経験を積み重ねるうちに、やがて自分自身の個性や創造が育っていくのだと思う。模倣は悪ではなく、創造への入り口である。だから、私はこれからも模倣を悪だと決めつけず、学びの手段として大切にしていきたい。