両者の良い点を
中3 のんの(aohita)
2025年11月1日
デジタルは正確な情報をドライに表現する。アナログは全体の中での位置づけを情緒的に表現する。デジタルウォッチは、時刻の表示だけでなく情報処理をデジタルで行うウォッチへと進化している。アナログウォッチは、頭脳にデジタルな演算処理機能を持たせたウォッチへと進化している。人間の脳に右脳と左脳があるように、デジタルとアナログも共存共栄で発展していくだろう。アナログとデジタルの両方を生かせるような人間になりたい。
まず、アナログとデジタルそれぞれを深く理解しておくことが重要である。単に「古いもの」「新しいもの」といった表面的な区分だけでは、それぞれが持つ本当の価値に気づくことはできない。欠点や特性、適した用途を理解して初めて、自分の中に判断基準が生まれるのだ。僕は学校の授業で複数の宗教について学び、それぞれの思想や価値観を比較しながら、自分なりに「なぜその教えが生まれ、どこで役立つのか」という視点を持つようになった。また、グループディベートでは、自分が必ずしも支持しない側の立場に立って議論を組み立てることもあった。こうした経験は、一つの物事だけを見て判断するのではなく、多面的に捉える姿勢の重要さを教えてくれた。アナログとデジタルを理解する際にも、同じ姿勢が求められるのだと思う。
次に、実際に使い分けてみることで、それぞれの良さを実感することが大切だ。知識として理解していても、体験してみないとわからない感覚や気づきがある。例えば僕は学校でマナーについて学び、二つの国を比較しながら「なぜその文化が生まれ、どうすればお互いにより良い形で尊重できるか」を考える授業を受けている。そこでは、形式ばった規則だけでなく、人と人が心地よく過ごすための“空気”のようなアナログ的な感覚が大きな役割を果たすことを知った。同時に、国を比較する際はデータを整理したり、事実を正確にまとめたりするデジタル的な考え方も欠かせない。この二つが揃って初めて、より深い理解に到達できるのだと実感した。使い分ける経験こそが、双方の価値を確かめる最も確実な手段だといえる。
確かに、一つの方法だけを使ったほうが楽である。判断に迷うこともなく、効率よく物事を進められる場面も多いだろう。しかし「両方を知る者だけが、より広い世界を見ることができる」という言葉があるように、二つの視点を併せ持つことで、一つでは決して到達できない深さにたどり着ける。アナログの持つ温度や曖昧さは、人の感情や創造性を豊かにする力を持っている。一方でデジタルの正確さや即時性は、複雑な課題を効率よく処理するために欠かせない。僕はこの二つを対立ではなく調和としてとらえ、状況に応じて柔軟に使いこなせる人間でありたい。そうすることで、これからの変化の激しい時代を、自分らしく、より豊かに生き抜くことができると信じている。