きよのさん、こんにちは。
今回の作文は、昔話の持つ深い意味や価値をしっかりと捉え、現代の生き方に結びつけて考えている点が大変素晴らしいです。
昔話の特徴や類話の多様性についての説明がわかりやすく、昔話が私たちに伝えたい教訓を丁寧に読み取っていることが伝わってきます。
特に、「こぶとりじいさん」の話を通して欲張らないことの大切さを学び、自分のバトントワリングの体験と結びつけているところは、具体的で説得力があります。
自分の体験を通して得た気づきをしっかりと文章に表現できているので、読者に共感を与えています。
また、福島県浪江町の「浪江まち物語つたえ隊」の活動を紹介し、昔話を語り継ぐことの意義を考察している点も、社会的な視点が感じられてとても良いです。
囲炉裏のある部屋での昔話の聞き方の体験も、具体的で印象的な実例となっています。
最後に名言を引用し、昔話から学ぶ生き方の主題をしっかりとまとめているので、文章全体に力強い締めくくりができています。
きよのさんの考えがよく伝わる、内容豊かで読み応えのある作文です。
項目評価
・体験実例がよく書けています。
・方法がよく書けています。
・生き方の主題がよく書けています。
・昔話の実例がよく書けています。
・名言がよく書けています。
内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1148字/1000字
思考点:77点
知識点:86点
表現点:88点
経験点:94点
総合点:90点
均衡点:4点
■思考語彙 20種 22個 (種類率91%) 77点
確か,、思う,。しかし,。もちろん,から考える,そのため,だと,とらわれざる,と思う,と考える,なかろう,なので,なんとも言える,を考える,人によって,伝えるため,大震災によって,思いがけざる,我々に対して,発想こそ,
■知識語彙 70種 101個 (種類率69%) 86点
上位,世代,人生,仮設,住宅,住民,出場,印象,名言,問題,団体,囲炉裏,地元,地域,多様,大会,大切,大震災,審査,小学,小学校,年生,幼稚,役割,必要,思考,懸念,放課後,教訓,方法,日本,明確,昔話,有益,東日本,機会,民話,決勝,活動,浪江,演技,物語,特徴,現代,理由,発想,登場,真似,知恵,研究,示唆,福島,紙芝居,経過,経験,絵本,老人,自身,被害,解決,記憶,認識,逆転,進出,選手権,部屋,重要,震災,順位,風化,
■表現語彙 133種 202個 (種類率66%) 88点
確か,いま,おじいさん,こ,ここ,こと,じいさん,そこ,そのため,それ,それなり,ところ,なか,ぶと,ほんとう,まち,もの,よう,われわれ,チャレンジ,一,一つ,上位,世代,二,人,人生,今,仮設,伝えるため,住宅,住民,冬,出場,印象,名言,員,問題,喜び,四,回,団体,囲炉裏,地元,地域,多様,大会,大切,大震災,審査,小学,小学校,年,年生,幸い,幼稚,役割,後,必要,思考,性,懸念,我々,手振り,放課後,教訓,方,方法,日本,明確,昔,昔話,時,有益,本,東日本,機会,欲,欲張り,母,民話,気持ち,決勝,法,活動,浪江,演技,物語,特徴,現代,理由,生き方,町,発想,登場,目,県,真似,知恵,研究,示唆,福島,私,紙芝居,経過,経験,絵本,老人,耳,自身,色々,被害,解決,記憶,話,認識,誰,身振り,逆,逆転,進出,道,選手権,部屋,重要,隊,震災,順位,類,風化,驚き,鬼,2つ,
■経験語彙 50種 64個 (種類率78%) 94点
、思う,おる,から考える,くれる,しまう,せる,たずねる,つく,つたえる,つづける,とらわれる,と思う,と考える,なんとも言える,のこる,ぶる,もらう,れる,を考える,与える,伝える,伝わる,備わる,出る,取る,増やす,始まる,学ぶ,思いがける,思い切る,感じる,暮らす,果たす,楽しむ,欲張る,残る,決まる,混じる,生きる,示す,経つ,繋がる,習う,聞く,話す,語りかける,語り継ぐ,読み取る,読む,踊る,
■総合点 90点
■均衡点 4点
昔話
中3 あききの(akikino)
2025年11月3日
昔話の研究をすることは、現代に生きる我々に対して思いがけぬ示唆を与えてくれる。日本の昔話はよく老人が登場するという特徴がある。老人の知恵は思考の逆転の必要性を示しており、この思い切った発想こそ、我々が老人のことを考える時に必要なことではなかろうか。また、昔話には類話というものがある。類話の多様性は人生の問題の解決法を示している。人によって色々な生き方があり、それはそれなりに面白いものだ、と昔話の知恵はわれわれに語りかけてくるのである。私は昔話から生き方を学びながら生きていきたい。
そのための方法としてまず、昔話は幼稚なものだと思わずに、そこから人生の教訓を読み取ることだ。昔話のこぶとりじいさんから考える。この話は優しいおじいさんが鬼にこぶを取ってもらい、それを真似した欲張りなおじいさんは、逆にこぶを増やされてしまう話だ。私はここから欲張らない方が良いということを学んだ。私はバトントワリングを習っている。小学四年生の冬、初めて選手権として順位がつく大会に出場した。初めてなので、誰しもが私は決勝まで残らないと思っていた。もちろん、私自身もだ。しかし、まさかの決勝進出が決まった。喜びと驚きが混じったなんとも言えない気持ちだった。私が残った理由は上位にいきたいという欲張る気持ちがなく、ただ心から楽しんで踊っていたということが審査員に伝わったことが良かったのではないかと母と考えた。決勝は少し欲が出てしまい、思うような演技にならなかったが、今の私に繋がる有益な経験だ。
また2つ目の方法として昔話を語り継ぐことだ。福島県の浪江町で、「浪江まち物語つたえ隊」という団体がある。地域の民話や東日本大震災の記憶などを紙芝居で語り継ぐ活動をしている。この団体は、東日本大震災によって仮設住宅で暮らす浪江町の住民に地元の昔話を伝えるために始まった。震災から14年が経過し風化が懸念されているなか、このような活動は震災の被害をより明確に後の世代へ伝えていく、とても重要な役割を果たしているのではないか。私の小学校には囲炉裏が備わっている、少し昔を感じる部屋がある。一年に二回ほど放課後、その部屋で昔話を聞くという機会があった。しかし、ただ昔話の絵本を読み聞かせするのではない。本ではなく、身振り手振りで昔話を話すのだ。物語を本を通して目で認識するのではなく、耳から認識するという経験は新しく、6年ほど経ったいまでも印象にのこっている。
確かに、古いものにとらわれず、新しいものにチャレンジしていくことも大切だ。しかし、「ほんとうの幸いは、ただ一つの正しい道をたずねつづけるところにある。」という名言があるように、昔話をしっかり読み、そこから生き方を学びながら生きていきたい。