うなちゃん、こんにちは。「ああすれば、こうなる」型の社会とは順調なように見えて、予定された未来に縛ら(しばら)れています。がんじがらめで窮屈(きゅうくつ)です。そのために今を犠牲(ぎせい)にしていいのだろうかというテーマでしたね。今の瞬間(しゅんかん)を大切にして生きるべきです。
 第一の理由は、未来は未定でどうなるかわからないからです。合唱コンクールで伴奏(ばんそう)者となったことは、うなちゃんの新しい一歩でしたね。責任を伴う(ともなう)ことで、ひと夏をかけて練習をしました。先生から集合と言われれば、何をおいても行かなくてはと思いますよね。その際は、友達との約束を反故にすることになりました。両方とも大切で秤にかけることができない場合は、自分でしっかり考えて行動しないと大きな後悔(こうかい)となりますね。
 二つ目には、未来のためにということばかり考えていると、むなしくなるからですね。窮屈(きゅうくつ)でストレスがたまります。データをうまく引用できました。子ども時代から時間に縛ら(しばら)れストレスを感じるのは問題ですね。
 たしかに、未来を思い夢を持ち計画をたてる事は大切です。未来は大切ですが、その未来をつくるのは今の積み重ねです。今のこの時間を大切にすることこそ必要なのです。

<<え2020/296pみ>>


すりりんごさんの作文は、「今この瞬間(しゅんかん)を大切に生きること」について、自分の考えをしっかりと持ち、理由を具体的に述べている点がとてもよいです。特に、合唱コンクールの伴奏(ばんそう)者としての体験を通して、未来の予定に縛ら(しばら)れることの不安やプレッシャーをリアルに伝えているところは、説得力があります。自分の体験を具体的に書くことで、読者に気持ちが伝わりやすくなっています。また、理由の二つ目で、ストレスのデータを引用している点も、文章に説得力を加えています。数字を使って自分の意見を支えているのはとても効果的です。さらに、「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある」という名言を引用し、意見を締めくくっ(しめくくっ)ているのも文章を引き締める(ひきしめる)役割を果たしています。全体として、意見の主題がはっきりしていて、理由や体験、データ、名言がバランスよく盛り込ま(もりこま)れているため、読み手に伝わりやすい文章になっています。これからも自分の考えを具体的な例やデータで支える書き方を続けてください。

項目(こうもく)評価】
是非(ぜひ)の主題がよく書けています。
理由がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
データがよく書けています。
名言がよく書けています。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1462字/1000字
思考点:72点
知識点:78点
表現点:85点
経験点:82点
総合点:84点
均衡(きんこう)点:5点

 


■思考語彙 18種 22個 (種類率82%) 72点
 確か, 第,。しかし,すぎると,たから,たため,だろう,と思う,ないため,なると,のため,ません,むなしいから,よると,を考える,着くと,聞くと,話すと,

■知識語彙 59種 106個 (種類率56%) 78点
一緒,不安,予定,事情,人生,今日,伴奏,価値,先生,先輩,友達,名言,基盤,大切,女性,始業,委員,子供,学期,完璧,実行,年生,年齢,廊下,必要,担当,拘束,指揮,放課後,数値,普通,最後,未成年,未来,本来,本番,楽譜,毎日,犠牲,独自,猛暑,理由,男性,発表,瞬間,約束,緊張,練習,職員,自分,自由,行動,解消,課題,途端,鑑賞,長電話,集合,音楽,

■表現語彙 126種 262個 (種類率48%) 85点
 確か,かぎり,がた,こと,たくさん,たため,たち,とき,ないため,のため,もの,よう,カラオケ,キャンセル,クラスメート,ゲーム,コニカ,コンクール,スクラップブック,ストレス,テレビ,ビデオ,ピアノ,プリント,リハーサル,一,一緒,三,不安,中,予定,事,事情,二,人,人生,今,今日,代,仲良し,会,伴奏,位,何,価値,先,先生,先輩,分,初め,前,十,友達,名言,回,基盤,塊,夏休み,大切,女性,始業,委員,子供,学期,完璧,実行,室,年,年生,年齢,廊下,式,役,心,必要,担当,拘束,指揮,放課後,数値,方,日,昼休み,時,普通,曲,書,最後,未成年,未来,本来,本番,楽譜,毎日,法,犠牲,独自,猛暑,理由,男性,発表,瞬間,私,約束,緊張,練習,者,職員,自分,自由,行動,解消,話,課題,譜,途端,通り,鍵,鑑賞,長電話,間,集合,音楽,頭,%,.,

■経験語彙 42種 60個 (種類率70%) 82点
うまれる,かう,かかる,しまう,すぎる,できる,と思う,なくなる,もらう,やる,やれる,よる,れる,を考える,下さる,出る,分かる,勝つ,取る,向き合う,帰る,弾ける,待つ,急ぐ,持つ,書く,歌える,消える,着く,立つ,立てる,聞く,育つ,苦しめる,話す,読む,費やす,貼る,開く,集まる,願う,食べる,

■総合点 84点

■均衡点 5点
 

未来に急ぎすぎない
   中1 すりりんご(akimano)  2025年11月3日

 「ああすれば、こうなる」型の社会では、違った側面が現れる。日常的に使われる「ただいま現在」の意味はすなわち、「予定された未来」を指す。今後の予定があるということは、現在を拘束している。拘束された時、われわれは現在とみなす。未来の準備のために生きるのではなく、今この瞬間を大切に生きることがよいと思う。

 第一の理由は、先のことを考えても未来はどうなるかわからないからだ。私は、九月に行われた合唱コンクールでクラスの伴奏者を務めた。夏休み前、クラスでは、合唱コンクール実行委員、指揮者、伴奏者の三役を担う人を決めた。合唱コンクール実行委員は、昼休みや放課後に集合がかかったが、指揮者と伴奏者は、一回、二回ほど、集合が書かった。独自練習が基盤の役である。指揮者は、二学期初めには、課題曲と自由曲が歌えるようになることという課題が出ていた。伴奏者は、二学期初めの音楽でクラスメートが歌えるように伴奏を完璧に譜読みし、弾けるようになることという課題が出た。その課題を聞いた瞬間、私はとても不安になった。私は、練習は普通にできていても、たくさんの人の前になると緊張する。ピアノの発表会も、リハーサルの時はすらすら練習通りに弾けるのに、いざ本番となると途端に頭の中のスクラップブックに貼られている楽譜が消えてしまい、何がなんだか分からなくなってしまうのだ。そうならないために、夏休みの間ほぼ毎日楽譜と向き合った。二学期初めには、ほぼ、楽譜なしで弾けるようになっていた。二学期の始業式、指揮者と伴奏者は、放課後音楽室に集まって下さい、と夏休み前最後に集まったときにもらったプリントに書いてあったから、音楽室に行った。あいにく、その日は仲良しの友達と一緒に帰る約束をしていたが、集合の方が大切だと思ったため、約束をキャンセルした。音楽室に着くと、三年生の先輩方が、音楽室前廊下に立っていた。話を聞くと、音楽室が開いていないという事だった。三年生の一人が職員室に鍵を取りに行ったが、鍵が無く、音楽担当の先生が持っている事だろうと言われたため、担当の先生に事情を話すと、「今日は、集合はありませんよ。」と言われたのだ。猛暑の中、廊下で三十分も待ったのに、と思ったが、そのことよりも友達との約束をキャンセルしたことが心の中では、勝っていた。先のことを考えすぎると今必要な行動は何かが分からなくなってしまう。

 第二の理由は、未来のために今を犠牲にするのはむなしいからだ。今を犠牲にするとは、本来自分がやりたいことがやれないことと同じだ。そんな人たちには、ストレスがた待っている。10代の女性のストレス解消法(コニカ1996年)によると、一位カラオケ16.4%、二位食べる7.5%、三位長電話5.6%、10代の男性のストレス解消法(同じく、コニカ1996年)によると、一位カラオケ15.3%、二位テレビゲーム13.3%、三位ビデオ鑑賞8.0%という数値が出ている。10代は子供の未成年の人の年齢である。子供は、自由にのびのびと育っていくものである。本来、子供にはストレスという塊はうまれない。しかし、未来の予定に拘束されているかぎり、子供にもストレスはうまれるのだ。

 確かに、予定を立てることは大切だ。しかし、私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値があるという名言があるように、今を犠牲にするまで、未来に急ぐ必要はない。急ぐことで自分を苦しめることになる。子供にあるストレスの塊がなくなることを願うばかりである。