はてな

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 科学的態度は、ものをよく見ることから始まる。タイは赤いと思われているが、よく見ると紫色に近い。ものをよく見て「はてな」と感じたら、すぐに実験したり、調べたりすることだ。科学的態度とは、疑問を実験や調査によって解決しようとする態度である。

 野球のバットで科学的な態度とったことがある。今の野球界ではミズノが出したウレタンと金属との複合バット「レガシー」が流行っている。芯に当たると内外ゴムで出来たボールとウレタンの反発で打球を自分のパワー以上に飛ばすことができる。ぼくは、レガシーはウレタンの芯に当たれば飛ぶけれど、ウレタンの部分でも芯じゃなければ飛ばないと疑問が出てきた、そして友達のレガシーを借りて本当に芯じゃなくても飛ぶのか検証した。そして二球目だった声を出して

「あぁ~」

と声を荒げたが軽かる八十メートルを超える打球だった。この時、二つ分かったことがあった。まず一つ目は、中学生からレガシーが禁止されて理由だ、それは中学野球から変化球が追加される、普通なら変化球でバットの芯が外されるがレガシーの場合、芯が外れても飛ぶためピッチャーが対応しきれないこと。二つ目は、レガシーの場合は、芯が外れても飛ぶこと。

 母の話だ。鉄のフライパンは、一回しっかり熱してから焼くと、食べ物がこびりつかないという。母は「本当にそうかな?」と思い、温める前と後で焼き比べてみたそう。すると、ちゃんと熱した方は、フライパンの表面に油が広がって、するっとはがれた。うまくいかなかったときは、温度が足りなかったのか、油が少なかったのかを考えてもう一回ためした。

 石の上にも三年ということわざがあるように、あきらめずに工夫して続けることが大切だと分かった。母は鉄のフライパンでうまく焼けない時も、温度や油の量を変えて何回もためし、こびりつかずに焼ける方法を見つけた。ぼくも野球のバットで気になったことを、実際に友達のバットを使ってためしたことで、芯を外しても飛ぶと分かった。失敗してもあきらめずに続ければ、本当のことに近づけるのだと分かった。