あえたしさんの作文を読み、とても感心しました。
まず、科学的態度(たいど)についての説明がわかりやすく、しっかりと自分の考えをまとめているところがすばらしいです。
実験の話では、自分で行ったスケルトン(たまご)の実験を具体的にくわしく書いていて、読んでいる人にその様子がよく伝わってきました。
「まるでピータンのようなプルプル(たまご)」や「ソーダ―みたいに(あわ)がでてきて」というたとえがうまく使われていて、文章に親しみやすさとイメージのわきやすさを与え(あたえ)ています。
また、実験の結果が予想と違っ(ちがっ)たことに気づき、どうしてそうなったのか自分で考えたり、次に試してみたいことを考えたりしている点も、科学的な態度(たいど)がよく表れています。
さらに、漫画(まんが)の話やお母さんとの会話を入れていることで、文章が立体的になり、あえたしさんの科学への興味(きょうみ)好奇(こうき)心がよく伝わってきました。
最後に、「好奇(こうき)心を保つ(たもつ)ことが科学的態度(たいど)基本(きほん)」というまとめも、とても力強く、作文全体をしっかりと締めくくっ(しめくくっ)ています。
これからも、実験や調べることを楽しみながら、科学的な考え方を深めていってください。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
・たとえがうまく使われています
・前の話聞いた話がよく書けています
・わかったことがよく書けています
・書き出しの結びがよく書けています
 

森リン評価 科学の基礎は好奇心から nu 11月3週 あえたし
字数/基準字数:
1571字/800字
思考点:64点
知識点:66点
表現点:68点
経験点:79点
総合点:73点
均衡点:4点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:4点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙15種22個68%64点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙41種52個79%66点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙89種145個61%68点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙40種54個74%79点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1571字
 64点
 66点
 68点
 79点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 15種 22個 (種類率68%) 64点
。たとえば,「なぜ,あきらめざる,いると,かけると,がなぜ,すると,たから,たので,と思う,と考える,に思う,よく考える,見えるから,触ると,

■知識語彙 41種 52個 (種類率79%) 66点
上下,不思議,世界,中世,予想,人間,今度,偉大,危険,原因,図鑑,地球,基本,天動説,好奇,完全,実験,左右,態度,支配,旺盛,時間,最近,本当,残念,水面,漫画,状態,発見,真実,真理,眼鏡,科学,絶対,自分,観察,証明,質問,透明,運動,重心,

■表現語彙 89種 145個 (種類率61%) 68点
いつ,お母さん,こと,こぶし,さま,すべて,たち,つぎ,ところ,ふしぎ,ほう,ぼく,まわり,みたい,やり方,よう,オレンジ,ストーリー,ソーダ,パワー,ビーカー,ヨーロッパ,上下,不思議,世界,中世,予想,人々,人間,今度,偉大,冬,危険,卵,原因,命,命がけ,図鑑,地球,基本,夏,天動説,好奇,完全,実験,左右,当たり前,心,態度,手,支配,日,旺盛,星,時間,最近,本当,次,残念,殻,気,気持ち,水面,泡,漫画,状態,発見,的,目,真実,真理,眼鏡,科学,絶対,罰,自分,船,色,観察,証明,話,質問,透明,通り,運動,酢,重心,鉄,頃,

■経験語彙 40種 54個 (種類率74%) 79点
あきらめる,おかす,おきあがる,おどろく,かきまぜる,かける,かたまる,くれる,そそぐ,つける,つづける,できる,でる,と思う,と考える,に思う,ゆれる,よく考える,保つ,出る,動く,取り出す,受ける,変わる,始める,思いつく,探す,描く,教える,気がつく,沈む,浮く,溶ける,知る,聞く,見える,触る,試す,読む,違う,

■総合点 73点

■均衡点 4点
 

科学の基礎は好奇心から
   小5 あえたし(aetasi)  2025年11月3日

科学的態度を身に着けるためには、まずものをよく見ることである。よく見れば何か腑に落ちないことがあれば変だなとおもうことができる。しかしわれわれは案外よく見ているようで見ていないし、習慣や常識にとらわれて正しくものを見ることができていないことがある。だから、しっかりと自分の目でたしかめる態度が必要である。

さらに、ものをよく見て疑問に思うことがあっても、それだけで終わらせずに、なぜそうなのかと考えてみるようにしなければならない。自分の持っている知識だけで説明がつかない時は、実験をしたり調べたりすることが必要である。日常生活でも同じで疑問をいただいたら、実験したり調べたりすることが大切である。科学的態度とは、疑問を実験や調査によって解決しようとする態度であり、これは科学者だけでなく、人間たち誰しもが身につけておく必要のある生活態度である。

私がこの話を読んで一番心に残ったのは、科学的態度とは、科学者だけでなく、私たちの日常にも必要な態度ということだ。

ぼくは、実験をすることが大好きだ。今まで家で色々な実験をしてきている。以前、家でスケルトン卵(透明な卵)を作る実験をした。科学の実験図鑑にのっていて、まるでピータンのようなプルプル卵になったら、きれいだなと思ったからだ。まずは、ビーカーに生卵をいれてお酢をそそいだ。しばらくすると、ソーダ―みたいに、卵のまわりからぷくぷく泡がでてきて、ふしぎだなと思った。次の日にビーカーの卵を観察したら、あまり卵から泡は出てこなくなっていた。手で触るとぬるぬるしていたけど、まだ殻はあまり溶けていなかった。お酢のパワーが弱くなっているのかと思い、少しビーカーのお酢をかきまぜた。さらにつぎの日、卵が水面に浮いて、まるでおきあがりこぶしのよう上下左右にゆれていることに気がついた。もしかしたら、卵の殻が溶け始めて、卵の重心が変わったからではないかと考えた。4日目に、卵をお酢から取り出した。少しだけ卵の色がオレンジ色に変わっていた。科学の図鑑で見たようには、殻が完全に溶けて透明なオレンジにはならなかったのは残念だったが、少しだけ色が変わったので、卵の殻はお酢で溶けたことは証明できた。今度はもっと強いお酢で試してみたり、お酢につける時間をもっと長くするといいのではないかと考えた。

最近、読んでとても面白かった漫画がある。「チ。―地球の運動についてー」という漫画だ。天動説が絶対の真理として支配していた中世のヨーロッパで、「地球のほうが動いているのではないか」と思い、きびしい罰を受ける危険をおかしながら、それでも「本当のことを知りたい」という気持ちをあきらめずに、命がけで真実を探しつづける人々を描いたストーリーだ。

ぼくは、人間の好奇心は自分の命が危険な状態にあったとしても、とても強いということにおどろいた。お母さんがその話を聞いて、ぼくも幼い頃からとても好奇心旺盛だったと教えてくれた。ぼくはよくお母さんに「なぜ」と質問している。たとえば「なぜ、鉄のかたまりの船がなぜ沈まないのか」とか「なぜ夏のお星さまは冬に見えないの」などだ。お母さんは、ぼくのように好奇心の眼鏡をかけると世界が面白く見えて、当たり前に思っていたことが違って見えるから不思議だと言っている。

予想通りにいかないのが実験の面白いところだ。予想通りにいかなかったら、その原因をよく考えて、また違うやり方を思いついたり、うまくいかないことから新しいことに気がつけたりする。

いつでも好奇心を保つことが科学的態度の基本だと考える。すべての偉大な発見は好奇心から来ている。ぼくたちも、好奇心を保っていると、見る世界がもっと面白くなるのではないか。