自然と人間の関係を、自分の体験を通して深く考えようとする姿がとてもすばらしかったです。
<<え2016/613pみ>>
【総評】
読み物の内容をしっかりとふまえながら、自分の身近な体験や記憶を具体的に書いており、読み手にも自然の大切さが伝わってきました。「五木」への思い出や、「木が切られてから生活が変化したこと」、そして「SDGs」の内容にまで話を広げており、六年生らしい深い考察ができています。最後の「両手に花」ということわざも効果的に使われていて、文章全体がよくまとまっています。
【段落ごとの講評】
第1段落:読み物の要点をとらえ、「里山の原風景」という視点から作文の出発点をしっかりと作れています。
第2段落:木が切られたことで起きた自分の身近な変化に注目し、「木のありがたさ」に気づく過程がよく伝わってきます。実体験を通して学んだことを素直に書いていてすばらしいです。
第3段落:「五木」という名前をつけて親しんでいるエピソードが心温まります。身近な自然との関わりが楽しい思い出として描かれており、木とのつながりが印象的に表現されています。
第4段落:「SDGs」を自分の言葉でふりかえり、環境問題と今の生活を結びつけて考えています。「徒歩で移動できる距離は徒歩」など、具体的な提案も含まれていて説得力があります。
第5段落:ことわざを引用しながら、「自然とは友のような関係」というテーマを自分の考えでしっかりとまとめています。作文全体のしめくくりとして力強く心に残る結びになっています。
【特に優れていた点】
・自分の体験(木の伐採、五木の思い出)を通して自然の大切さに気づいている
・SDGsの学びを活かして、現代の課題と自分の行動を結びつけている
・ことわざを活用して、主題を印象的にまとめている
【考えを深めるための質問】
これから自然とよい関係を保つために、あなたが毎日の生活で「続けてみたいこと」はありますか?
字数/基準字数:1239字/1000字
思考点:69点
知識点:84点
表現点:84点
経験点:73点
総合点:80点
均衡点:3点
■思考語彙 17種 21個 (種類率81%) 69点
。しかし,。だからこそ,あるので,あるらしい,いると,しよう,するため,それによって,だろう,と思う,ないから,の場合,はもちろん,人間にとって,人間によって,壊そう,日本人にとって,
■知識語彙 67種 105個 (種類率64%) 84点
世界,世界中,両手,五月,五木,交通,人間,位置,傾向,光景,入学,公共,六月,具体,利用,努力,友達,名前,場所,変動,変化,大事,大切,大雨,学校,学習,対策,小学,小川,年生,徒歩,必要,急激,授業,数字,日本,日本人,日頃,森林,業者,機関,気候,洗濯,消滅,災害,特色,現状,理由,生活,移動,素朴,維持,自然,課題,距離,身近,途中,適切,邪魔,酸素,里山,関係,防災,集約,集落,非常,風景,
■表現語彙 123種 211個 (種類率58%) 84点
おかげ,きれい,こと,ことわざ,さまざま,するため,そば,それ,たち,たび,とき,ところ,どれ,の場合,ばあさん,よう,わけ,スケッチ,一,一つ,世界,世界中,両手,五月,五木,交通,人間,今,他,仲,位置,傘,傾向,元,光景,入学,公共,六月,具体,出,利用,前,努力,友,友達,名前,土砂崩れ,場所,声,変動,変化,大事,大切,大雨,学校,学習,実,家,対策,小学,小川,山,川,年,年寄り,年生,形,徒歩,必要,思い出,急激,所,授業,採り,数字,日,日本,日本人,日頃,木,林,桑,森林,業者,機関,気候,洗濯,海,消滅,災害,為,特色,現状,理由,生活,的,私,移動,空,素朴,維持,自然,花,薪,語り,課題,距離,身近,車,途中,適切,邪魔,酸素,里山,関係,防災,集約,集落,非常,面,風景,駅,CO2,
■経験語彙 36種 55個 (種類率65%) 73点
いける,かける,くださる,さす,せる,たつ,つける,つり合う,できる,と思う,もたらす,られる,れる,似る,出す,出来る,切る,取れる,呼ぶ,増える,壊す,変える,始まる,崩す,帰る,思い出す,描く,摘む,植える,流れる,生える,行ける,見える,調べる,過ぎる,食べる,
■総合点 80点
■均衡点 3点
身近にある自然
小6 あかな(akakana)
2025年11月3日
誰もがよく知っている御伽噺「桃太郎」は、「ある日おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました」という語り出から始まっている。年寄りが行けるような所に、薪採りのできる林があり、家のすぐそばには洗濯のできるきれいな小川が流れている、この素朴な集落の光景は、日本人にとっての一つの原風景といってもよいだろう。こうした人間の身近にあって生活のさまざまな面で利用されるような森林を、日本人は里山と呼んできた。この里山の特色は、人間によってきわめて集約的に利用されながら、決して消滅することなく、長く維持されてきたことにある。
私の家の前には大きな木がたっている。その木は植えたわけではなく、元から生えていた木だ。ある日、家に木を切る業者が来てその木を切っていた。そしてその木が切られてから私の生活は変化した。今までは、その木があるおかげで途中から傘をささなくて良かったが、木を切ってから傘をささなくてはいけなくなった。木を切る前までは、「この木邪魔だな」「空が見えづらいな」と思っていたが、木を切って改めて木って大事だなと思った。私の場合、傘をさせなくなっただけだが、他の場所では土砂崩れや大雨などの大きな災害をときにはもたらすことがある。だからこそ日頃から、防災対策をしようと思った。
学校には数字の「5」の形に非常に似た木がある。その木は私たち入学する前からあり、一年のときにその木に「五木」と、友達と名前をつけた。一年生から学校から帰るたびに「五木じゃあね」と声をかけていた。その「五木」からは桑の実が取れる。なので五月から六月になったら低い位置にある実だけこっそり摘んで食べていたこともある。また、学校にある木をどれか一つスケッチしてくださいの授業もあった。私はもちろん「五木」を描いた。それだけの思い出があるのでこれからも「五木」を大切にしていきたい。
私はこの課題で小学4、5年に学習した、「SDGs」の13「気候変動に具体的な対策を」の課題を思い出した。それについて調べていると、世界中で気候変動が急激に増えている傾向にあるらしい。特に「CO2」が日本や世界でとても増えている。日本で「CO2」が増えている理由は、木の切り過ぎ、またそれによって車が出した「CO2」人間が出す「CO2」をうまく酸素に変えられないからだ。今の現状をより良くするためには、公共交通機関や、徒歩を出来るだけ利用することが大切だ。私がいっているのは、遠い距離を公共交通機関で移動しろとではない。徒歩で移動できる距離は徒歩、駅から近いところなら公共交通機関にしてほしい。人間と自然は友のようにつり合いが取れている。他にも海や、山などでも適切な関係だ。しかし、人間はそれを壊そうとする傾向にある為、努力が必要だ。
「両手に花」のことわざがあるように人間にとって自然とは友のように仲のいい関係である。なのでこれからもその関係を崩さないように努力しようと思う。