デジタルとかアナログじゃなくて

   中3 みさと(aetami)  2025年11月4日



時計を選ぶときにはいろいろな選択肢があるが、文字盤がアナログかデジタルかで選ぶというのもある。1980年頃にはデジタルがアナログを上回り、今度はその反動で1990年にはデジタルの比率は2割にまで落ち込んだ。今は国内の3割程度がデジタル時計だろう。

デジタルは「断片的情報」であり、より正確な情報をドライかつ明確に表示できる。アナログは「情緒的情報」というように、全体の傾向や位置づけを表すことが得意。それぞれ良いところもあれば、欠けている部分もある。では、時計として見ると、アナログ時計は瞬時におおまかな時刻を読み取ることや、残り時間を算出しやすく、デジタル時計は正確な時刻を表示できる。近年、文字盤にストップウォッチやタイマーなど別時計を表示する、多機能のデジタルの頭脳をもったアナログ時計もできてきている。人間の脳にも右脳と左脳があるように、時計のデジタルとアナログも共存共栄で発展していく事だろう。

 私は、アナログとデジタルの両方をいアナログとデジタルの両方を活かせるような人間になりたい。

 そのためには、まず第一の方法として、デジタル的な見方ができるようにしておくことだ。私は学校にて、課題やスピーチ、演説をする機会に多く恵まれてきた。まだそういう機会に慣れていなかった小学生低学年の頃、誰にもらったのか、何を読んだのかは覚えていないが、今でも覚えているアドバイスを受けた。それは「数字をいれると説得力が増す」というものだった。明確な数字をデータとして示すことで、相手はその情報を、より現実的なものとして受け入れられ、言い方を選ばず言うと反論がしにくくなる、ということらしい。

 第二の方法はもちろん、アナログ的な発想もできるようにしておくことだ。

先ほどの例に続くことになるが、私は小学生高学年の頃、数値に加えてグラフや図を加える分かりやすさも学んだ。正確な数値を、正確に・分かりやすくグラフにあらわすことで、視覚的な面からも視聴者を納得させることができる。デジタル的な方法だけでは、たしかに具体的な数値が見えて分かりやすいが、前後との関連や全体での位置づけなどを理解するのは困難である。実際、私は中学3年生であるため、模試や資格を取る試験(英検など)を受ける機会も多いのだが、その時に帰ってくる結果は、前回の私の数値と比べてのグラフや、全体の中での点数の位置を表す棒グラフなどがたくさん書いてある。個人的にあの方法はとても分かりやすいと感じている。それを見ることで、目的をしっかり見据えることができるし、自分のダメだったところを単元ごとに見直すことだってできているのだ。

 たしかに、デジタル的な見方も、アナログ的な見方も、それぞれ大事である。また、自分の得意なことだけを伸ばすことだって大切で大事なことである。だが、デジタル的な見方とアナログ的な見方の両方を磨いておけば、どんな場面でも役に立つこと間違いなしだろう。例えば、私が先ほど書いたように、プレゼンテーションを作成するとなった際に、様々なツールからより分かりやすいものを選んで活用することができる。だが、両方の見方を手に入れていなければ、見た目の綺麗さやよくあるグラフを真似た、凡人仕様が限界になってしまう。小学校の先生に言われた「人と同じとか、人より上とか、そういうんじゃなくて、自分が最高だと思うものを作れ」という言葉が印象に残っている。だから、デジタルとかアナログじゃなくて、これからも自分の感性を多方面から磨いて、たくさんの最高のものを作り上げていきたいと思う。