あおなちさんの作文は、「未来の準備のために生きるのではなく、今この瞬間(しゅんかん)を大切に生きることが良い」という意見がはっきりと伝わってきます。
まず、意見の主題がよく書けています。
未来は予測できないからこそ、今を大切にするべきだという考えが明確です。
また、サッカー合宿でのリーダー経験やキャプテンとしての思い出という具体的な体験実例がしっかりと盛り込ま(もりこま)れているため、説得力が増しています。
特に、合宿での予想外の出来事にどう対応したかを詳しく(くわしく)書くことで、未来の計画通りにいかないことの難しさがよく伝わりました。
さらに、「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある」という名言の引用も効果的で、文章に深みを与え(あたえ)ています。
この名言を通じて、自分らしく生きることの大切さを強調している点も素晴らしいです。
文章全体から、あおなちさんが自分の考えをしっかり持ち、体験を通して学んだことを丁寧(ていねい)に表現していることが感じられました。
これからも、自分の意見を具体的な体験や名言と結びつけて書く練習を続けてください。

項目(こうもく)評価】
是非(ぜひ)の主題がよく書けています。
・理由がよく書けています。
・体験実例がよく書けています。
・名言がよく書けています。

 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1293字/1000字
思考点:92点
知識点:75点
表現点:75点
経験点:83点
総合点:84点
均衡(きんこう)点:3点

 


■思考語彙 26種 35個 (種類率74%) 92点
 確か,、思う,。しかし,。だから,しよう,すると,すれば,それに対して,と思う,と考える,ないから,なければ,なるはず,のため,はつまり,は思う,やれば,を思う,を考える,分かるはず,強く思う,思うから,立てるべき,自分らしい,言わん,難しいから,

■知識語彙 55種 92個 (種類率60%) 75点
下手,中学校,予定,予想,人生,人達,仕事,以上,価値,先生,医師,合宿,名言,国家,大切,大学,大胆,学部,小学,小学校,年生,年間,幼稚園,当日,徹底的,急速,患者,意識,成立,批判,把握,拘束,政治,時間,有効,期待,未来,検査,没頭,注意,準備,物事,犠牲,状況,現在,理由,瞬間,社会,自分,若者,荷物,視線,計画,質問,高校,

■表現語彙 104種 182個 (種類率57%) 75点
 確か,こっち,こと,さ,すべて,それ,たち,とき,とたん,なるはず,のため,みんな,よう,ん,アドバイス,キャプテン,サッカー,チーム,リーダー,リーダーシップ,一,一つ,下手,中学校,予定,予想,二つ,人生,人達,今,仕事,以上,何,価値,僕,先,先生,全て,分かるはず,前,医師,合宿,名言,国家,夏,大げさ,大切,大学,大胆,子,学部,家,小学,小学校,年,年生,年間,幼稚園,当日,徹底的,心,思い,急速,患者,意識,成立,手,批判,把握,拘束,政治,時,時間,暇,有効,期待,未来,検査,次,没頭,注意,準備,物事,犠牲,状況,現在,理由,百,目,瞬間,社会,私,答え,自分,若者,荷物,視線,親,計画,詰め,質問,通り,音,高校,

■経験語彙 43種 59個 (種類率73%) 83点
、思う,くれる,せる,できる,と思う,と考える,は思う,もつ,やる,れる,わかる,を思う,を考える,入れる,分かる,去る,受ける,向く,向ける,失う,始まる,始める,尋ねる,崩れる,強く思う,感じる,打つ,教える,決める,生きる,着く,知る,立てる,終わる,置く,考え出す,聞く,費やす,迷う,送る,進む,遊ぶ,過ごす,

■総合点 84点

■均衡点 3点
 

今を、
   中1 あおなち(aonati)  2025年11月3日

 あすればこうなる型の社会では、さらに違った側面が見れる。 本来の未来とは何が起こるかわからない。 あすればこうなるで、拘束されていない時間である。 それなのに、子供が育ち始めると、 母親はこの子をどの幼稚園に入れてと考え出す。 その幼稚園が終わったらどの小学校に、 その次にはどの中学校から高校へ、 どの大学のどの学部へと考える。 こうして漠然たる未来は現在社会では直ちに拘束され、 急速に失われていく。 政治家が国家百年を思わなくなった。 医師はもっぷら患者の検査に没頭する。 ただいま現在の状況を徹底的に把握し、 それに対して有効な手を打たなければならない。 あすればこうなるようにしなければならないのである。 医師も同じである。 患者は先生どうしたらいいんですかと尋ねる。 だから医師はその患者の現在の状況を徹底的に把握しようとする。 それを把握すればあすればこうなるはずだということが 分かるはずだと思うからである。 そうした状況を私が批判すると若者はこう質問する。 先生じゃあどうしたらいいんですか。 この答えがあるということはつまりあすればこうなるが成立しているということである。 若者たちがそれを意識していることがこうした質問からよく分かるのであるである。

私は未来の準備のために生きるのではなく、今、この瞬間を大切に生きることが良いと思う。

 理由一つ目は、先のことを考えても、未来はどうなるかわからないからだ。 小学校の時、サッカーチームの夏の合宿でリーダーになった。 その時は5年生の時で、まだ何も知らなかったけれど、 夏の合宿に行く前に、どんなことをやればいいかすべて予想した。当日、合宿先に着いたとたんからリーダーの仕事が始まった。荷物を置いたとたん音を立てて大げさに遊び始めたのだ。コーチは 僕に視線を向けて 注意しろと言わんばかりに こっちを向いてきた。期待されているのはわかるが、 こんなに早く仕事が始まるとは思いもしなかった。合宿に来る前に立てた予定が全てもう崩れ去った。 また計画を立てるべきか迷ったが、 もうそんな暇はないと思った。コーチの視線は鋭くなっていき、 時間がないと感じた。コーチの鋭い視線は、「リーダーシップなんて大胆でいいんだよ」とアドバイスしているようだった。少し、「教えるの下手だなぁ」とは思ったが、 鋭い視線のアドバイスを心に受けて、遊んでいる人達に注意した。すると、思った以上に注意を聞いてくれて、 大胆に物事を進ませることの良さを、 知った。

 理由二つ目は、未来のために今を犠牲にするのは難しいからだ。小学6年生のとき、僕はキャプテンになり、強く思ったことが一つあった。それは、一年間しかこのチームのみんなで過ごすことができないということだ。

 確かに予定を立てて、その予定通りにすることも大切だと思う。しかし、「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある」という名言があるように、予定を立てて詰め詰めの人生を送るのではなく、自分で決めたその時その時を自分らしく生きることが、何よりなのだ。