ブナの森
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年月日
誰もが知っているおとぎ話「桃太郎」は、豊かな森林と川に恵まれた風景が書かれている。それは、日本人にとっての一つの原風景である。里山は、人間によってきわめて集約的に利用されているが、決して消滅することなく、長く維持されてきた。この理由として資源採取の場としても利用され続けてきたことと、必要な時に必要な分だけを求める「摘み取り」をしてきたことが関係している。集落を囲む里山は、鎮守の森にあり、それは村人の振興の場である。
私は、去年の夏休みにブナの森へ行った。夏の暑い中、森に入るだけで涼しく感じたが、ブナの木に寝っころがってみると、ひんやりとしていて冷たかった。ブナには、4つの役割がある。1つ目は、ブナの森は「緑のダム」と言われており、ブナ林の厚く積もった豊かな土俵は、スポンジのように雨水を大量に蓄えることができる。2つ目は、生態系の維持にも役立っており、多くの動植物にとって重要な存在である。クマやイノシシなどの大型動物から野鳥やネズミなどの小型動物まで、ブナの実を食料としている。3つ目は、自然災害を防止してくれる。ブナの木の根は、地中に広く深く張り巡らされており、土をしっかりと保持してくれる。これにより、土砂崩れや洪水を防ぐ自然の防波堤としても役割がある。4つ目は、環境保全であり、ブナ林も二酸化炭素を吸収し、地球温暖化の抑制に貢献している。私は、多くの動植物や人間にとって、ブナの森は、欠かすことの出来ない重要な役割を担っているものであると思った。人工の物と比べて森は、役割がたくさんあり、それらのすべてをこなしているのだと感じた。
人間が生活するために必要な天然資源の量を土地で示したものを、「エコロジカル・フットプリント」という。現在は、地球1個分の生産量に対して、1.75個分人間は利用している。オーバーしている地球0.75個分の消費量は、森や海などでの乱獲や大量の二酸化炭素を排出することで、未来から「先借り」をしている。この問題の解決方法は、3つある。1つ目は、リサイクルや再利用を促進し、無駄を減らすこと。2つ目は、化石燃料を極力減らし、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを活用すること。3つ目は、地産地消など、環境に配慮した消費行動を心がけること。私は、「エコロジカル・フットプリント」によって、私たちの生活が地球環境に与える影響を理解することができた。そして、私たち一人一人が意識して行動することが大切だと思った。
人間にとって自然とは、偉大な存在として尊重することで、共存することができると思う。「前者の覆るは後者の戒め」ということわざがあるように、人間は今まで自然を壊してきたが、これからは生き物のことも考えて、自然を守るためにできることをしていくことが大切だと思った。