ゆきさんの作文は、自然の素材と人工の素材の違い(ちがい)について、自分の体験や家族の話を交えてわかりやすく書けています。
特に、布団カバーの素材の違い(ちがい)を調べて比較(ひかく)したところは、とても具体的で説得力があります。
また、家の骨組み(ほねぐみ)を木にした理由や、お寺での心地よさの体験を通して、木の持つ温かみや自然とのつながりを感じ取っている点が素晴らしいです。
「まるで自然と一体になったような心地になる」という表現は、たとえがうまく使われていて、読み手に情景が伝わりやすくなっています。
さらに、自分の話だけでなく、母や父、祖母の話も入れているので、文章に深みが出ています。
最後に、人間と自然の関係についての考えをまとめているところは、一般(いっぱん)化の主題がよく書けていて、ゆきさんの考えがしっかり伝わってきました。
全体を通して、ゆきさんの観察力や調べる力、そして感じたことを素直に表現する力がよく表れています。
これからも、身近なことから学んだことを大切にして、さらに豊かな文章を書いていってください。

項目(こうもく)評価】
・たとえの表現:よく使えている
・前の話聞いた話:よく書けている
一般(いっぱん)化の主題:よく書けている
・書き出しの結び:評価対象外(感想文のため)
 

森リン評価 自然の特徴 hu 11月4週 ゆき
字数/基準字数:
1050字/1000字
思考点:59点
知識点:82点
表現点:80点
経験点:73点
総合点:74点
均衡点:1点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:67点
知識点:90点
表現点:88点
経験点:80点
総合点:81点
均衡点:1点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙13種22個59%59点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙65種82個79%82点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙116種177個66%80点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙36種55個65%73点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1050字
 59点
 82点
 80点
 73点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 13種 22個 (種類率59%) 59点
。確か,すると,それに対して,と思う,なので,なるから,の可能,みると,性かも,産地により,立地によって,聞くと,高いため,

■知識語彙 65種 82個 (種類率79%) 82点
一体,人工,人間,今後,余計,信頼,側面,具合,動物,化学,原始,原料,報告,壁紙,夏場,定期,家屋,寝心地,工学,布団,建築,影響,心地,心理,快適,恩恵,数量,文明,日本,木造,材料,材質,機会,機械,機能,気温,洗濯,湿気,特徴,理由,産地,発展,発明,相性,着心地,石油,祖母,種類,立地,素朴,維持,綿花,繊維,翌朝,耐震,肌着,自分,自然,解明,証明,返事,通気,鉄骨,長文,障子,

■表現語彙 116種 177個 (種類率66%) 80点
。確か,あまり,お寺,きらい,こと,これ,しわ,そう,それ,たち,とき,どっち,なに,の可能,ほう,もの,よう,りか,カバー,コンピューター,ポリエステル,一体,中,人工,人間,今後,他,余計,信頼,側面,光,具合,冬,力,動物,化学,原始,原料,報告,壁,壁紙,夏,夏場,外,夜,定期,家,家屋,寝心地,工学,布団,建築,影響,心,心地,心理,快適,性,恩恵,我が家,数量,文明,日,日本,時,木,木造,材料,材質,機会,機械,機能,母,気温,汗,洗濯,温かみ,湿気,父,特徴,理由,産地,発展,発明,的,相性,着心地,石油,祖母,私,種類,立地,素朴,維持,綿,綿花,繊維,翌朝,考え方,耐震,肌,肌着,自分,自然,解明,証明,話,返事,通気,鉄,鉄骨,長文,障子,風,骨組み,高いため,

■経験語彙 36種 55個 (種類率65%) 73点
かく,くれる,こだわる,しれる,すぎる,つくる,できる,と思う,もつ,れる,乾く,作る,使う,信じる,備わる,優れる,冷え込む,分かる,取り入れる,受ける,困る,寝る,寝付ける,建てる,活かす,置く,聞く,落ち着く,調べる,買う,貼る,返る,追いかける,逃がす,過ごす,違う,

■総合点 74点

■均衡点 1点
 

自然の特徴
   小6 ゆき(aonari)  2025年11月4日

 木は同じ種類のものでも、産地により立地によって、材質が少しずつ違う。私たちは、機械文明の恩恵の中で、工学的な考え方に信頼を置くあまり、数量的に証明できるものにのみ心理があり、それだけが正しいと信じすぎてきたきらいがあった。だが、自然がつくったものは、木のように原始的で素朴な材料であっても、コンピューターでは解明できない側面をもっているのである。

 ある日、母がかわいい布団カバーを買ってきた。その夜使ってみると、寝心地が悪く、寝付けなかった。翌朝母にそのことを報告すると、「やっぱりか…」という返事が返ってきた。なにがやっぱりなのかと聞くと、母が買ってきた布団カバーはポリエステルで、私がいつも寝ている布団は綿でできているそうだ。ポリエステルの原料は石油である。それに対して綿は綿花からできている。調べてみるとポリエステルは、洗濯に強く乾きやすいししわになりにくいという特徴がある。それに対して綿は通気性が高いため、汗をかきやすい夏場でも、肌の湿気を逃がし、快適な着心地を維持できるという特徴がある。ポリエステルは機能的に優れているけれど、布団や肌着などは綿にこだわりたいと思った。

 私の家を建てるときに、骨組みを木にするか鉄にするかという話になったそうだ。困った父と母は、どっちのほうが耐震性があるか聞いた。すると、同じだといわれたそうだ。壁や壁紙が貼られたりすると木でできているか鉄でできているかなんて分からないが、なんとなく温かみがあるという理由で、我が家の骨組みは木になった。鉄は、外気温の影響を受けて、家が暑くなったり寒くなったりする。祖母の家は鉄骨なので、夏は暑くなるし、冬は余計に冷え込むそうだ。

私は定期的にお寺の中で過ごす機会があるのだが、その時はすごく心が落ち着く。昔ながらの日本家屋は、木造建築で、障子が貼られている。心が落ち着く理由は、外の光と風をうまい具合に取り入れてくれて、まるで自然と一体になったような心地になるからだと思う。

長文にもあるように、人間は、自分たちが作ってきた化学や工学を信頼している。確かにポリエステルだけでなく、他にも化学的に作られた繊維なども素晴らしい機能をもっている。これを発明した人間はすごいと思った。そもそも人間は動物なので、自然との相性がいいのだと思う。人工材料を追いかけてきた人間は、自然にもともと備わっている力をもっと活かしていくことが今後の人間の発展の可能性かもしれないと思った。