あおつゆさんの作文は、まず西ドイツの公共交通や労働環境の具体例を挙げて、生活のゆとりや安心感がどのように支えられているかをわかりやすく示しています。
対比として日本の現状を取り上げ、交通費の高さや長時間労働が生活を圧迫している問題点を明確に指摘している点がとてもよいです。
さらに、企業文化、政策、社会意識という三つの原因を丁寧に分析し、それぞれの特徴や問題点を具体的に説明しているため、論理の展開がしっかりしています。
特に「長時間働くことが『美徳』『努力の証』とされる」など、社会の価値観に踏み込んだ指摘は説得力があります。
また、自己責任の意識や公的サービスの不足に触れ、社会全体の認識の問題まで視野に入れている点も評価できます。
結びでは、西欧の仕組みを理想として示しながら、日本が豊かな社会を目指すための具体的な方向性を提案しているため、説得力のある締めくくりになっています。
全体を通して、社会問題の主題が明確で、原因分析も深く、論旨が一貫していることがよく伝わってきました。
【項目評価】
社会問題の主題がよく書けています。
原因がよく書けています。
論旨の一貫性がよく保たれています。
書き出しの結びがよく書けています。
構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1167字/1000字
思考点:74点
知識点:111点
表現点:92点
経験点:74点
総合点:81点
均衡点:-5点
■思考語彙 19種 22個 (種類率86%) 74点
第,。たとえば,いるから,いれば,が思う,が考える,すべき,するため,そのため,だろう,できるはず,と考える,のに対し,の第,られざる,れざる,制度によって,社会により,費やすべき,
■知識語彙 105種 195個 (種類率54%) 111点
一方,上限,不可欠,中心,主体,交通,介護,仕事,以上,企業,休日,会社,体制,余地,余裕,価値,保障,個人,傾向,優先,全体,公共,公的,共有,切符,利益,制度,努力,労働,勤務,医療,十分,半額,原因,厳格,取得,同調,向上,問題,圧力,圧迫,地下鉄,地域,学生,安定,安心,定時,実感,実現,家庭,家族,市民,市電,帰宅,平等,強制,強化,影響,想像,意識,成果,政治,政策,救急,文化,日本,是正,時間,最低限,根本,構造,欧州,活動,深夜,無料,生活,生産,相互,社会,社員,私生活,移動,管理,結果,罪悪,美徳,老人,自分,自己,自由,裁量,西欧,評価,認識,諸国,負担,責任,運動,運行,過剰,過度,重視,長時間,集中,雰囲気,
■表現語彙 141種 256個 (種類率55%) 92点
こと,さ,するため,そのため,そのもの,できるはず,まま,ゆとり,よう,サービス,バス,バランス,パス,一,一方,上限,不可欠,中心,主体,二,交通,人々,介護,仕事,仕組み,以上,企業,休日,会社,体制,何とか,余地,余裕,価値,保障,個人,側,傾向,優先,全体,公共,公的,共有,切符,利益,制度,努力,労働,勤務,医療,十分,半額,原因,厳格,取得,同調,向上,問題,国,圧力,圧迫,地下鉄,地域,子育て,学生,安定,安心,定時,実感,実現,家庭,家族,市民,市電,帰宅,平等,強制,強化,影響,性,想像,意識,感,成果,政治,政策,救急,文化,方,日本,是正,時間,暮らし,最低限,枚,根本,構造,欧州,法,活動,深夜,点,無料,生活,生産,的,相互,社会,社員,私,私生活,移動,管理,結果,罪悪,美徳,老人,者,自分,自己,自由,裁量,西ドイツ,西欧,観,証,評価,認識,諸国,豊か,負担,責任,費,運動,運行,過剰,過度,重視,長時間,集中,雰囲気,
■経験語彙 37種 53個 (種類率70%) 74点
おる,が思う,が考える,せる,つくる,つながる,できる,とどまる,と考える,もてる,られる,れる,乗り継げる,保つ,働く,削る,加える,取る,合う,向き合う,奪う,守る,得る,持てる,挙げる,支える,整う,残る,潜む,生まれる,細る,縛る,見直す,覚える,費やす,長引く,関わる,
■総合点 81点
■均衡点 -5点
「西ドイツでは」清書
高2 あおつゆ(aotuyu)
2025年11月4日
西ドイツでは、地下鉄・市電・バスを一枚の切符で安く乗り継げ、老人や学生には半額・無料パスがあるなど、交通費の負担が少なく、人々は自由に移動できる。そのため生活の安定と平等が保たれている。さらに深夜でも公共交通が運行し、救急医療体制も整っており、市民の安心を支えている。労働時間も日本より短く、家庭や地域社会、政治に関わる時間を持てるよう労働者が運動している。こうした仕組みが、人々のゆとりある暮らしを実現しているのに対し、日本では交通費の高さや長時間労働が生活を圧迫している。そして、私が考えるに、家庭生活や地域社会よりも労働時間を優先する日本の社会に根本的な問題が潜んでいるのではないのだろうかと想像した。
そして、まず、私が思う家庭生活や地域社会よりも労働時間を優先する日本の社会の第一の原因としては、企業が仕事優先の価値観を社員に強制しているからだ。とくに日本では、長時間働くことが「美徳」「努力の証」とされ、定時で帰宅することに罪悪感を覚える雰囲気すらある。こうした同調圧力は、労働者が家庭や地域に費やすべき時間を奪い、結果として生活のゆとりを細らせている。加えて、企業は成果よりも勤務時間そのものを重視する傾向が強く、生産性向上よりも「とにかく会社にいること」が評価される仕組みが残っている。そのため、個人が自分の時間を主体的に管理する余地は少なく、私生活と仕事のバランスが取りにくい。
第二の原因として、国の社会保障や労働政策が市民の生活よりも企業活動を優先してきた点も挙げられる。たとえば、欧州諸国が法制度によって労働時間の上限や休日の取得を厳格に保障しているのに対し、日本では企業側の裁量が大きく、制度があっても実際には十分に守られていないことが多い。その結果、労働者は制度に守られているという実感を得られず、過剰な働き方を是正できないままでいる。
さらに、日本社会には「家庭や地域のことは個人の努力で何とかすべきだ」という自己責任の意識が根強い。公的サービスは最低限にとどまり、子育てや介護などの負担は家族に集中するため、労働時間を削る余裕は生まれにくい。家庭や地域に向き合うことが社会全体の利益につながるという認識が共有されていないことも、問題を長引かせている。
以上のように、日本では企業文化・政策・社会意識が相互に影響し合い、労働を過度に優先する構造をつくっている。その一方で、西欧のように移動や生活を公的に支え、市民が自由な時間をもてる仕組みが整っていれば、人々は仕事に縛られず、自分の生活や地域社会により深く関わることができるはずである。したがって、日本が豊かな社会を実現するためには、労働中心の価値観を見直し、生活を支える公共の仕組みを強化することが不可欠であると考える。