詩的な働きは面白い
中1 あささわ(asasawa)
2025年11月4日
私たちの日常の生活では、ことばのきまりというものが習慣的に決まっている。ことばには「実用的」な働きと、「美的」または「詩的」な働きがある。私たちのことばについての認識は普通、「実用的」な働きのほうに大変かたよっていて、もう一つの「詩的」な働きのほうは忘れられがちだ。だからこそ、ことばの「詩的」な働きというものが日常のことばにおいて最も重要な役割を果たす。私は詩的な言葉を大切にするべきだと思う。
第一の理由は詩的な働きは想像力を豊かにしてくれるからだ。詩に含まれていることばは、短い文でもいろいろな場面が想像できる。例えば、「蜂の羽音が チューリップの花に消える 微風の中にひつそりと 客を迎へた赤い部屋」これは三好達治さんの「チューリップ」という詩だ。この詩からは短い言葉でも不思議と色鮮やかな風景が想像できる。そして、この詩の面白いところは、「蜂」を「客」という言葉に例え、「チューリップ」を「赤い部屋」という言葉に例えて、ある物を全く別の物として表現しているところだ。この作者が見ていた風景はどのようなものだったのだろうと、想像を広げることができる。それだけではなく、普通なら「赤い部屋には~」と続くところが「赤い部屋」で文を終えていることから、この後の展開が気になってしまい、もっと想像を広げてしまう。ことばの「詩的」な働きは、想像力を豊かにし、世界を広げてくれる。詩を読むことで、新しい世界が見えてくるのだ。
第二の理由は詩的な働きを使うことで文章がより簡潔にわかりやすく伝わるからだ。日常生活でよく使う、「えっと」や「なんかー」などといった言葉は、普段の会話の中で使うと対して目立たないが、作文や読書感想文を書く時に使うと、文がだらしなく見えて、話の一番伝えたい部分が伝わりにくくなる。そこで詩を読んでおくと、表現力が身に付き、物事を簡潔にまとめる方法がわかる。ほかにも、物語の展開が楽しめるような文を作ることもできる。実際2008年には、パナソニックが企業の宣伝費に約904億円ものお金をかけていることがわかった。ただこの費用は決して悪いものではなく、広告でいかにパナソニックをよく知らない人にも注意を引けるか、工夫された結果だ。そうしたことで、パナソニックは世界的に有名なメーカーとなっている。このように、広告費に高いお金をかけるくらい、ことばの「詩的」な働きは価値がある。詩をたくさん読んで、物事を簡潔にわかりやすく表現することができれば、人目を惹く文で一躍有名になれるかもしれない。
確かに、思ったことをそのまま伝えるのは大切だ。しかし、「詩的」な働きを大切にすることで、物事をより簡潔にわかりやすく伝えられる。「家とは、外から見るためのものではなく、中で住むためのものである」という名言があるように、ことばの「詩的」な働きは、文の表面だけでなく、文の内面もしっかり考えることが大切で、それが見どころでもある。ただそれらしい文を作るのではなくて、ことば一つ一つにしっかり意味を持たせることができれば、読む人を引き込むことができる。私はこれからも、「詩的」な働きを自由に使いこなせるようにいろいろな詩を読んで、立派な物語を書けるようになりたい。