のんのさん、今回の作文は日本語の漢字とカタカナの使われ方についての鋭い(するどい)観察から始まり、言葉に対する深い思索(しさく)が感じられます。特に、「名前は記号ではなく、相手そのものを結ぶ音として扱わ(あつかわ)れるべきだ」という表現には、文化やコミュニケーションの本質を捉え(とらえ)洞察(どうさつ)があり、とても印象的でした。さらに、相手の良い面に目を向けることの大切さや、自分の体験を通じてポジティブな心の持ち方が周囲に与える(あたえる)影響(えいきょう)について具体的に述べている点も素晴らしいです。これらは、単なる理論ではなく、のんのさん自身の生き方や考え方にしっかり結びついているため、説得力があります。また、マザーテレサの名言を引用し、小さな行為(こうい)の積み重ねが大切だとまとめているところも効果的で、文章全体に温かみと希望が感じられました。言葉に愛を込め(こめ)たいという強い意志が伝わってきて、読んでいて心が動かされました。これからも自分の考えを大切にしながら、さらに深めていってください。

項目(こうもく)評価】
意見がよく書けています。
方法がよく書けています。
生き方の主題がよく書けています。
名言がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
 

森リン評価 言葉に愛を込めて ru 12月1週 のんの
字数/基準字数:
1321字/1000字
思考点:62点
知識点:83点
表現点:81点
経験点:104点
総合点:76点
均衡点:-5点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:-5点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙14種16個88%62点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙66種98個67%83点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙118種208個57%81点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙57種79個72%104点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1321字
 62点
 83点
 81点
 104点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 14種 16個 (種類率88%) 62点
n確か,。しかし,なるはず,なれば,は単なる,ほかならざる,れるべき,写すと,声によって,思い返すと,支えよう,示す場合,積み重ねによって,音こそ,

■知識語彙 66種 98個 (種類率67%) 83点
丁寧,不安,交流,人生,他人,余裕,努力,労力,原型,友達,反応,名前,名言,唯一,場面,大事,姿勢,存在,学校,安心,実感,尊重,必要,意味,意図,愛情,感情,感謝,態度,成立,拒否,挨拶,操作,文化,文句,文字,日本人,本質,欠如,漢字,無理,物事,生活,由来,痛感,直接的,相当,相手,短所,空気,経験,結果,習慣,肯定,自体,自分,自然,自身,行為,表情,表記,言葉,記号,誤解,長所,関係,

■表現語彙 118種 208個 (種類率57%) 81点
n確か,かたち,こと,さ,すべて,そこ,そのもの,それ,たび,とき,ところ,どれ,なるはず,もの,よう,カタカナ,ネガティブ,ポジティブ,一,一つ,丁寧,上,不安,中,二,交流,人,人生,他人,余裕,僕,力,努力,労力,原型,友達,反応,名,名前,名言,周り,唯一,場面,声,大事,姿勢,存在,学校,安心,実感,尊重,度,心,必要,意味,意図,愛,愛情,感情,感謝,態度,成立,拒否,挨拶,操作,文化,文句,文字,方,日々,日本人,本質,欠如,次,気持ち,気配り,漢字,無理,物事,生き方,生活,由来,疲れ,痛感,的,目,直接的,相当,相手,短所,示す場合,積み重ね,空気,紙,経験,結果,習慣,考え方,肯定,自体,自分,自然,自身,行為,表れ,表情,表記,言葉,記号,語,誤解,豊か,逆,長所,関わり,関係,面,音,

■経験語彙 57種 79個 (種類率72%) 104点
きれる,しまう,せる,つくる,つながる,できる,ほかなる,もつ,られる,れる,伝える,伴う,写す,刻む,励ます,動かす,包み込める,受けとめる,受け取る,受け止める,名乗る,向ける,喜ぶ,変える,変わる,寄りかかる,届く,巻き込む,忘れる,怒る,思い返す,感じる,成し遂げる,扱う,抱える,持つ,捉える,捨てる,支える,気づく,沈む,生きる,生まれる,示す,結びつける,結ぶ,褒める,読み替える,起こる,込める,近づく,選ぶ,選べる,重ねる,関わる,限る,頑張る,

■総合点 76点

■均衡点 -5点
 

言葉に愛を込めて
   中3 のんの(aohita)  2025年12月1日

 日本語の書きことばにおける漢字とカタカナの扱われ方に長く違和感がある。漢字が強い権威を帯び、カタカナが擬音語などの補助的な役割に押し込められている一方で、欧米由来の学問名や人物名だけはカタカナが突然高い威信をまとう。その転換は、本来が漢字ではない語を音で示す場合に限られ、逆に漢字由来の名をカタカナで写すと強い拒否が起こる。日本人が漢字表記に安心するのは、音を捨てて文字の「原型」に寄りかかる姿勢にほかならず、そこには本質的な交流の欠如がある。実際に人と関わるとき、自分は相手が名乗った音をそのまま受け取り、その音こそ唯一の名として心に刻む。紙の上だけの読み替えでは届かない関係が、声によって初めて成立する。文化交流が直接的な関わりへと近づくほど、名前は記号ではなく、相手そのものを結ぶ音として扱われるべきだ。僕は、言葉に愛を込められるような生き方をしたい。

まず、物事の良い面を見るという姿勢は、相手との関わりを温かくし、相手を肯定的に受け止める態度につながる。小さな良さに気づき、それをそのまま言葉にして伝えることで、相手は自分が尊重されていると感じる。褒めるという行為は単なる言葉の操作ではなく、相手の存在をきちんと受けとめる姿勢の表れであり、それ自体が一つの愛のかたちだ。しかし僕は、相手の言葉の意図を誤解し、悪い意味に受け取ってしまうことが多い。感情的に反応してしまい、文句を言い、結果として相手を怒らせてしまったことも一度や二度ではない。そうした経験を重ねるたびに、良いところに目を向ける習慣がどれほど大事かを痛感している。相手の短所や弱さではなく、長所や努力に目を向けられるようになれば、僕の言葉はもっと優しく、もっと相手を包み込めるものになるはずだ。

次に、物事をポジティブに捉えて明るく生きることは、自分自身を支えるだけでなく、周りの人を巻き込み、空気を変える力をもつ。学校で友達を支えようとした場面を思い返すと、自分の心に余裕がなく、気持ちが沈んでいるときには、どれだけ頑張っても相手を励ますどころか、逆に不安にさせてしまったり、気持ちを暗くさせてしまった経験がある。人は、自分が抱えきれないほどネガティブな気持ちの中では、他人を支える言葉をうまく選べない。しかし、僕が明るく心に余裕があるときには、自然と相手を喜ばせる言葉を選ぶことができ、相手の表情が明るく変わっていくのを実感する。ポジティブさは決して無理につくるものではなく、日々の気持ちの持ち方や考え方の積み重ねによって生まれるものなのだと感じる。明るさは人を結びつけ、人を動かし、人を支える力のあるものだ。

確かに、すべてのことに愛を込めるという生き方には、相当な努力と労力が伴う。日々の生活の中では、忙しさや疲れで、小さな気配りを忘れてしまうこともある。しかし、「愛とは、大きな愛情をもって小さなことをすることです」というマザーテレサの名言があるように、大きなことを成し遂げる必要はない。挨拶を丁寧にする、感謝を伝えるなあどの小さな行為の積み重ねが、人生を豊かにする。僕は、言葉に愛を込められるような生き方をしたい。