おいしかったことまずかったこと

   小5 あきらほ(akiraho)  2025年12月1日

 「うわーおいしそう。」

僕は、寿司が大好物だ。寿司の中でも、特に本マグロに目がない。他にも、旅館に泊まった時に出てくる分厚く切られている新鮮な刺身が好きだ。しかし、僕は、生臭かったり、えぐみのある魚や野菜が苦手で、このようなものを口にしたら食欲を失ってしまう。

僕が最も嫌いな給食の献立は、クジラのケチャップがらめだ。クジラの生臭さを、濃いケチャップ味で、ごまかそうとしているように感じるからだ。口に入れた瞬間、消しきれなかったクジラの生臭さと、濃すぎるケチャップのハーモニーで意識が飛びそうになった。まるでその時の僕は、熱中症になる一歩手前の様だった。やっとの思いで食べきった。「誰もおかわりしないだろう。」と確信した。だが、自分の思っていた想像をはるかに上回った。なんとこの献立は人気メニューで、クジラのケチャップがらめをおかわりをしようと、今か今かと待ち続けている人が、僕の眼前に映っていた。同じ人間なのに自分と他人ではこんなにも好き嫌いが違うのかととても不思議に思った。

 母は小学生の時、給食をいつもおかわりしていたそうだ。小学校の中に給食をつくるところがあり、毎日出来立ての手作りの美味しい給食が楽しみで仕方がなかったらしい。大鍋に大量の食材が投入されて調理する様子を見る事も楽しかったそうだ。僕の学校の給食は給食センターから運ばれてくるので、やはり小学校の中で作った給食の方が美味しいのかもしれないと思った。

 人の食への好みはそれぞれだということが分かった。まさに蓼食う虫も好き好きという言葉がぴったりだ。そして人の食の好みは普段の食生活の習慣によって築かれるのかもしれない。僕の母は冷凍食品を使わずスーパーで新鮮な野菜や肉や魚を買って調理している。僕が嫌いな臭みやえぐみのあるものはあまり新鮮な食材ではないのだろう。しかし食べるということは食材の命を頂いているのであるから、嫌いな食べ物であっても食材の命に感謝したいものである。そこを忘れずに食べ物を大切にしていきたい。

今日も命に感謝して「いただきます」