急げ!

   小6 あえほあ(aehoa)  2025年12月1日

 「やばい、寝過ごした!」わたしは慌てて布団から飛び出した。

 わたしは学校に遅れたことは無いが、遅れそうになったことがある。朝、7時20分に起きてしまった。最初は、ぼやけていたがしばらくすると、自分が朝寝坊していることに気づいたわたしは、急いでベットから飛び出した。階段を駆け下りていく、ドンドンドンという音がわたしの耳に響く。慌ててリビングに着くともう朝ごはんはできていた。「ごめん!」と一言、母に謝ってご飯を食べる。わたしの頭の中は、早く食べなきゃという気持ちと美味しいが混ざっていた、そんなときわたしは学校の準備をしていなかったことに気づく。そうなるとわたしの頭からは美味しいという気持ちが完全に消滅した。そして、早く食べなきゃという気持ちがもっと高まった。早く、早くと自分をせかしていた。と言ってもわたしは巨人ではないから丸のみはできない。焦れば焦るほどご飯は口に入らない。やっとご飯を食べ終わって、着替えをして、歯磨きをして、髪をブラッシングして、やっと学校の準備に取り掛かった。給食袋に箸とハンカチ、敷物を入れて・・・と準備をしていたらもう8時だった。時計を見た瞬間わたしは、「げっ。もうこんな時間だ!」と上着を着て、ランドセルを背負ってさあ、出発とのび太のように家を飛び出した。わたしの家から集合場所は少しだけ遠いから無我夢中で走った。これは時間との勝負だ。わたしの学校は近所の人とかたまって登校する。わたしはその班の班長だ。班長のプライドとして遅刻するわけにはいかない。そうずっと心に誓っていた。なのに朝寝坊をしてしまったわたしは、少しだけ遅れてしまった。班の子に謝った後すぐに学校に出発進行したが、班の子には少しだけ笑われてしまいわたしの顔がゆでだこのように真っ赤になった。これはもう二度と繰り返したくない話だ。

 母に聞いた話。これは、まだわたしが小さかった時の話だ。何の旅行に行ったかは母も覚えていなかったが、飛行機に乗り遅れそうになったという母がとても焦ったことがあったらしい。なぜ、遅れそうになったのかは分からないらしいが、とにかくその時は走って走って、メロスのように走り続けたそうだ。航空会社の人に「こっちです!」と案内されながら走った。間に合わなかったら置いてかれてしまう。だから、急いだ。荷物検査のときも後ろの方に並んでいたが航空会社の人が「先にこの人たちの検査してください!」と譲ってもらった。そして飛行機のドアが閉じるギリギリで乗ることが出来たそうだ。この話はわたしが覚えていなくても、聞くだけでどれだけ大変だったかが分かる、大事件だと思う。

 遅刻とは、一度やってしまったらその時は恥ずかしいかったり、ドキドキするが、次は同じことを繰り返さないようにしようと学ぶことができるものだ。遅刻や朝寝坊はあまりしない方がいい、いやしない方がいいのだがもし、やってしまった場合はその事を反省してもうしないようにどう対策するかを考えればいいのだ。

「アラーム設定をっと。」わたしは目覚まし時計の時間を6時30分に設定した。