にすけくん、こんにちは。長編力作、題名に明確な論点を示し論じ切っています。現時点、森リン第一位です。危機管理能力に着目したのが独創的です。
 野生動物のような生き方は潔さがありますね。今の私たちは平和や安全に慣れきってしまい、今という時を大事にしていないように思えます。死と言う期限を意識することで、充実(じゅうじつ)した生き方ができますね。
 第一の理由は、危機管理能力は不可欠であるからですね。「動物の知恵(ちえ)と進化」の例を根拠(こんきょ)にしたのはわかりやすくていいですね。
 第二の理由は、「目標を設定し、努力を続ける意味が生まれるから」ですね。ここは、自分自身の体験談も取り入れることができました。
 平和で安全で健康的な社会が大切なのは言うまでもありませんが、そのなかで心を麻痺(まひ)させないように、いつも命を輝か(かがやか)せるような生き方をしたいですね。

<<え2015/645pみ>>


なかすけさんの作文は、人間と動物の関係や死の意味について深く考え、自分の意見をしっかりと述べている点がとても素晴らしいです。
特に、動物の危機管理能力や進化の具体例を挙げて説明しているところは、内容が具体的でわかりやすく、読者に説得力を与え(あたえ)ています。
また、死の存在が人生の目標設定や努力の動機になるという考えも、身近な経験を交えて説明しているため、親しみやすく共感を呼びます。
文章全体を通して、自分の考えを順序よく展開しているので、読み手が話の流れを追いやすいです。
さらに、最後に自分の思いをまとめ、死を意識して生きることの大切さを強調している点も印象的でした。
なかすけさんは、難しいテーマに挑戦(ちょうせん)しながらも、自分の言葉でしっかりと表現できているので、今後もこの調子で考えを深めていってください。
この作文は、論理的な構成と具体例の使い方がとても良くできており、説得力のある文章になっています。
これからも、自分の考えをわかりやすく伝える力を大切にしていきましょう。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1660字/1000字
思考点:85点
知識点:94点
表現点:92点
経験点:88点
総合点:97点
均衡(きんこう)点:7点

 


■思考語彙 23種 29個 (種類率79%) 85点
 確か, 第,。しかし,。例えば,あるから,からこそ,しまうので,しよう,するため,そのため,たので,だから,と思える,どの場合,ないと,なければ,なるため,世界第,守るため,恐れざる,生まれるから,限らざる,面倒くさいので,

■知識語彙 82種 116個 (種類率71%) 94点
一生懸命,不可欠,世界,中学校,予定,人生,人間,体験,保護,信頼,充実,克服,到達,努力,効果,勉強,動物,危機,名言,向上,周囲,回避,外敵,大切,失敗,女性,定期,定着,対応,寿命,平均,延期,必要,意味,意識,成功,成長,戦略,所在地,持続,挑戦,擬態,改善,敏捷,文化,日常,日本,最小限,有効,未定,未来,活用,獲物,理由,環境,生活,甲羅,男性,目標,知恵,確保,管理,組織,結局,考案,能力,脅威,自分,自己,行動,被害,設定,迅速,連続,進化,進歩,過酷,都道府県,野生,錯乱,防御,集団,

■表現語彙 141種 217個 (種類率65%) 92点
 確か,いつ,きっかけ,こと,これ,さ,す,するため,そのため,それ,たち,つながり,とき,どの場合,なるため,よう,カモフラージュ,テスト,トゲ,メリット,ヶ月,一,一生懸命,不可欠,世界,中,中学校,予定,二,人,人々,人生,人間,今,位,体験,例,保護,信頼,僕,充実,先,克服,全う,到達,努力,効果,勉強,動物,匂い,危機,名言,向上,周囲,回避,夏休み,外,外敵,多く,大切,失敗,女性,守るため,定期,定着,対応,寿命,平均,年,庁,延期,後,必要,性,意味,意識,成功,成長,戦略,所在地,持続,挑戦,擬態,改善,敏捷,敵,文化,方,日々,日常,日本,明け,最小限,有効,未定,未来,様々,歳,死,殻,毒,活用,点,獲物,理由,環境,生活,甲羅,男性,百,的,目標,知恵,確保,私,策,管理,組織,結局,考案,能力,脅威,自分,自己,行動,被害,設定,豊か,身,迅速,逃げ,連続,進化,進歩,過酷,都道府県,野生,錯乱,間,防御,集団,

■経験語彙 46種 69個 (種類率67%) 88点
いける,させる,しまう,せる,できる,と思える,もたらす,やる,られる,れる,わかる,乗り越える,使う,促す,分かる,取り組む,取る,守る,寄せ付ける,忘れる,恐れる,抑える,持つ,挙げる,教える,活かす,狩る,生きる,生き延びる,生まれる,積み重ねる,空く,終わる,続ける,考え直す,行う,見つける,述べる,追い払う,送る,逃げる,過ごす,限る,隠す,頑張る,頑張れる,

■総合点 97点

■均衡点 7点
 

終わりがあることで目標を設定し、努力を続ける意味が生まれる
   中1 なかすけ(nakasuke)  2025年12月1日

 人は二足歩行で手を解放し、その手に道具を扱う役割を持たせ、それを発達した大脳で制御するという方法によって、急速に強い優勢な動物になった。強くなったために狩る立場に立つことはあっても狩られる側にまわることはほとんどなくなった。我々は狩られる感覚をすっかり忘れてしまった。彼らにとって死とは、衰弱した精神が描く単純で強烈な恐怖の源ではない。死とは、本来、一つの成就、一つの完成、一つの回帰である。動物はみな捕食者であると同時に獲物であり、絶対の優位にたって喰うだけという動物はいない。動物は愚かだから悩みがないというのは間違いだ。動物たちはお互いに大きな知恵を共有することで個体のエゴを制限し、そこにちゃんと安心立命を見出している。近代の宗教がまことしやかに語るやすらかな最期や大往生の準備とは、実は失われた野生動物と狩猟民族の精神の回復ということではないのか。僕は、野生動物のように、危機管理能力を持ち、死を意識して生きることは大切だと思う。

 第一の理由として、危機管理能力は、個人や組織が危機に直面した際に、より効果的な行動をするために不可欠だからである。危機管理能力を持って生きることで、多くのメリットをもたらす。例えば、危機回避能力の向上であったり、迅速な対応と行動の定着、また、自己成長や組織の進化を促し、改善策を見つけ、新しい戦略を考案するきっかけとなる。さらに、信頼性の向上や持続性の確保など、被害を最小限に抑えられたりするのである。その例として挙げられるのは、先ほど述べた、動物の知恵と進化である。野生動物は、日々、狩り、狩られる生活を送っている。その中でも、獲物になりやすい動物は、どのようにして危機を乗り越えているのか。例として、カモフラージュで身を隠したり、外敵の脅威に擬態したり、速さと敏捷性を活かして逃げたり、敵を錯乱させる逃げ方など、様々な知恵を使って、過酷な環境を生き延びている。さらに、甲羅や外殻などで防御したり、トゲで敵を寄せ付けさせなかったり、毒を使って身を守ったり、匂いで敵を追い払うなど、外敵から身を守るための進化のようすがわかる。このように、危機管理能力は、集団や自分の身を守るために、必要不可欠であることが分かる。

 第二の理由として、死という終わりがあることで、目標を設定し、努力を続ける意味が生まれるからである。日本の平均寿命は、男性は81歳、女性は87歳と女性の平均寿命は40年連続で世界第一位である。このように、寿命があるからこそ、人間は人生を全うしようと思えるのである。これは死に限らず、どの場合もそうだ。例えばテスト。定期テストは終わりがあるからこそ勉強を頑張ることができる。中学校で都道府県庁所在地のテストを行うことになったときのこと、夏休み明けにテストを行う予定だったので、勉強していたのだが、結局延期になってしまい、いつやるのかは未定となってしまった。そのため、僕が夏休み頑張って勉強した意味がなかったのである。結局テストを行ったのは一、二ヶ月後だった。そうなるのだったら、終わりを教えてほしかった。間が空いてしまうと忘れてしまうので、また勉強しなければいけなくなった。だが、面倒くさいので勉強はしなかった。それでも、百点を取ることができた。このように終わりがないと、一生懸命取り組むことができないのである。小さな成功体験を積み重ね、失敗を恐れずに挑戦し、周囲の人々とのつながりを大切にすることで、私たちは日常生活を豊かに過ごすことができるのである。未来への頑張る理由となるために、「今」を充実させるのである。

 確かに、動物を保護したりして、死を克服することで人間の文化は進歩してきた。しかし、「死があるからこそ人は頑張れる。」という名言があるように、人生は終わりがあることに意味がある。ずっと生き続けても意味なんてない。死は常に僕たちの人生の到達点である。それまでの人生を有効活用し、死を意識して生きることをもう一度考え直していきたい。