あけみおさん、今回の作文は「言葉が行動に与える(あたえる)影響(えいきょう)」について、自分の体験や昔話の例を交えながら丁寧(ていねい)に考察できていて、とてもよく書けています。
特に、自分のピアノのワンポイントレッスンの体験を具体的に紹介(しょうかい)し、言葉がどのように行動や気持ちに影響(えいきょう)与え(あたえ)たかを実感をもって伝えているところが素晴らしいです。
また、桃太郎(ももたろう)の昔話を例にして、言葉の持つ力やイメージの大切さをわかりやすく説明している点も効果的でした。
複数の意見をバランスよく取り上げ、言葉のプラス面とマイナス面の両方を考えているところも評価できます。
さらに、最後に「言葉を実感できる体験が大切」という自分の考えをまとめ、名言を引用して説得力を高めている点もとても良いです。
文章全体が論理的にまとまっていて、読み手に伝わりやすい構成になっています。
これからも、自分の体験を活かしながら、深く考えを広げていってください。

項目(こうもく)評価】
体験実例がよく書けています。
昔話の実例がよく書けています。
複数の意見がよく書けています。
総合化の主題がよく書けています。
名言がよく書けています。
 

森リン評価 言葉に影響する行動 yu 12月1週 あけみお
字数/基準字数:
1262字/1000字
思考点:82点
知識点:63点
表現点:75点
経験点:82点
総合点:77点
均衡点:2点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:2点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙22種32個69%82点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙38種73個52%63点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙103種184個56%75点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙42種59個71%82点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1262字
 82点
 63点
 75点
 82点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 22種 32個 (種類率69%) 82点
 しかし, 確か,。しかし,。例えば,あると,いくはず,いけば,いただくので,いると,しよう,そのため,だろう,できるから,とらわれざる,と思う,は思う,ましょう,みると,出すと,恐れざる,暗示によって,楽しもう,

■知識語彙 38種 73個 (種類率52%) 63点
一言,体験,先生,否定,団子,大切,失敗,定着,実感,左手,影響,役割,征伐,必要,成功,指先,方法,昔話,時間,暗示,有意義,桃太郎,注意,理解,短所,経験,緊張,自体,自己,自然,行動,言葉,透明,進行,選手,野球,長所,高校,

■表現語彙 103種 184個 (種類率56%) 75点
 確か,いくはず,いちばん,おかげ,げ,こと,これ,さ,そのため,それ,たち,だれ,とき,ところ,はたらき,や,よう,アドバイス,イメージ,オクターブ,キジ,キビ,ソナタ,ダメ,ピアノ,ブレーキ,プラス,ポイント,マイナス,モーツァルト,レッスン,ワンポイント,一言,中,人,今,体験,何ごと,作り方,先,先生,前,力,否定,団子,大切,失敗,定着,実感,左手,影響,役割,征伐,必要,感じ,成功,戦い,指先,方,方法,昔話,時間,暗示,曲,有意義,桃太郎,次,母,気,気持ち,注意,犬,猿,理解,的,短所,私,経験,緊張,考え,脳,腕,腰,自体,自信満々,自己,自然,行動,言葉,話,軽やか,透明,進行,選手,重み,野球,長所,間,面,音,頭,高校,鬼,

■経験語彙 42種 59個 (種類率71%) 82点
あげる,いただく,しまう,できる,とらわれる,と思う,なくす,は思う,やる,れる,わかる,与える,伝わる,伴う,伸ばす,似る,使う,入れる,出す,切り替える,勝つ,受ける,変わる,失う,弾く,恐れる,感じる,押す,持つ,教える,楽しむ,歌う,生かす,着く,知る,積み重ねる,終わる,落とす,負ける,過ごす,重ねる,響く,

■総合点 77点

■均衡点 2点
 

言葉に影響する行動
   中2 あけみお(akemio)  2025年12月1日

 私たちは「手を上げよう」と思えば手が上げられる。同じことをするときに「失敗するかもしれない」と思うと本当に失敗してしまう。これが前よりひどく失敗することもある。私たちは自己暗示によって行動している。また、成功する人が「失敗する気がしない」と自信満々なのは、成功した経験があると、そのときの脳のはたらきがひとりでに進行して、成功を重ねることができるからだ。

 確かに、言葉が行動にプラスの影響を与える面はある。例えば、野球の選手とコーチの間では「もっと腰を入れろ」というアドバイスですぐにポイントが伝わるだろう。そういう言葉の役割を生かしていくことが必要だ。私にも、こんな経験がある。この前、高校でピアノのワンポイントレッスンを受けた。モーツァルトのピアノソナタを弾いていて、その中の左手のオクターブを弾いていたときに、先生から「指先だけで押さないで少しだけ腕の重みを使って落とす」とアドバイスをいただいた。この曲は、左手のオクターブに重みが欲しいが、軽やかさや透明な感じを失いたくない曲だと感じる。私はその先生の一言で音の作り方が理解できた。そのおかげで響き方が変わったと思う。このように、言葉で行動にプラスの影響を与えることができる。

 しかし、言葉が行動のブレーキになることもある。例えば、失敗したらどうしようと思うと失敗しやすくなる。昔話の桃太郎は、犬や猿やキジにキビ団子をあげるときに次のように歌っている。「あーげましょう。あげましょう。これから鬼の征伐についてくるならあげましょう。」既にこのときに、桃太郎の頭の中には、「鬼の征伐」という成功イメージが言葉として定着していたのである。これがもし、「これから、鬼との勝つか負けるかわからない厳しい戦いに着いてくるならあげましょう」などと歌っていたら、だれも着いてこなかっただろう。私も似たようなことがある。先ほどの高校でのピアノのワンポイントレッスンの話だが、知らない先生に教えていただくので緊張で私が「やだ、やりたくない!」と言っていた。すると母に「否定的なことを言っていると本当にダメになるよ」と注意されてしまった。そこで私は気持ちを切り替えて「楽しもう!」と思ってレッスンを受けた。終わってみると、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができた。このように、言葉に出すと行動がそれに伴うのだと実感した。

 確かに言葉には大きな力がある。しかし、大切なのは、言葉自体にあるのではなく、その言葉を実感できるような体験をしていくことだと私は思う。そのためには、小さなところから成功体験を積み重ねていくことが必要だ。「短所をなくすいちばんよい方法は、今ある長所を伸ばすことである」という言葉があるように、言葉の持つプラス面を生かしていけば、そのマイナス面も自然になっていくはずである。これから私は、「失敗したらどうしよう」などのマイナスな考えはあまりしないようにし、失敗を恐れずに何ごとにもとらわれずに行動していきたいと思う。