身近なお米について、世界とのつながりまで考えを広げているところがとてもすばらしいです。

総評(そうひょう)
 この感想文では、読んだ文章から学んだことを自分の体験(たいけん)結びつけ(むすびつけ)て深く理解(りかい)しようとする姿勢(しせい)伝わっ(つたわっ)てきました。特に(とくに)、おにぎり作りのエピソードやお母さんとの会話を取り入れて、読んだ内容(ないよう)を生活に活かしているところがとても印象(いんしょう)(てき)でした。文章全体に一貫(いっかん)したテーマがあり、自分の考えをしっかりと表現(ひょうげん)できています。

<<え2021/67jみ>>

段落(だんらく)ごとの講評(こうひょう)
第1段落(だんらく):本文の要点(ようてん)を三つの文にまとめる要約(ようやく)がていねいにできており、話の入り口としてとてもわかりやすい書き出しです。

第2段落(だんらく):自分の体験(たいけん)を具体(てき)にふり返り、読んだ内容(ないよう)結びつけ(むすびつけ)て考えている点がすばらしいです。「まるでくずのように崩れ(くずれ)てしまい」といった表現(ひょうげん)印象(いんしょう)(てき)です。

第3段落(だんらく):お母さんとの会話を取り入れることで、読み手に親しみやすさを感じさせています。また、料理(りょうり)によってお米の種類(しゅるい)を使い分けるという理解(りかい)が深まっていることが伝わり(つたわり)ます。

第4段落(だんらく):学んだことをふり返り、自分の思いやこれからの興味(きょうみ)につなげている点がすてきです。「心の中で思いました」という表現(ひょうげん)も、小学四年生の目標(もくひょう)にしっかり合っています。

特に(とくに)優れ(すぐれ)ていた点】
・本文の要約(ようやく)がよくできている
・自分だけの体験(たいけん)を交えて話題を広げている
・家族との会話を取り入れて、読みやすい工夫(くふう)ができている
・「心の中で思ったこと」で締めくくれ(しめくくれ)ている

【考えを深めるための質問(しつもん)
 ほかにも「おにぎりに合わない食べ物」や「料理(りょうり)に合うお米の種類(しゅるい)」があるとしたら、どんなものがあると思いますか?

字数/基準(きじゅん)字数:1205字/700字
思考点:64点
知識(ちしき)点:56点
表現(ひょうげん)点:55点
経験(けいけん)点:69点
総合(そうごう)点:65点
均衡(きんこう)点:4点

 


■思考語彙 15種 15個 (種類率100%) 64点
。しかし,あるから,いるため,からこそ,だろう,て考える,で思う,と思う,にぎると,に思う,のにどうして,はどうして,ません,料理によって,違うから,

■知識語彙 27種 37個 (種類率73%) 56点
両方,今回,以前,体験,内容,分布,印象,多様,実感,寿司,性質,挑戦,文化,文章,料理,日本,最初,現実味,理由,理解,疑問,種類,経験,自分,言葉,説明,途中,

■表現語彙 60種 110個 (種類率55%) 55点
あと,いるため,おにぎり,お母さん,くず,こと,さ,そう,それ,それぞれ,とき,どちら,どっち,よう,インディカ,カレー,チャーハン,不向き,両方,中,今回,他,以前,体験,内容,分布,印象,向き,国,多様,好き,実感,寿司,形,心,性質,手,挑戦,文化,文章,料理,方,日本,最初,気,物,現実味,理由,理解,疑問,私,種類,米,経験,自分,言葉,説明,途中,違い,食べ物,

■経験語彙 33種 44個 (種類率75%) 69点
うなずける,くれる,しまう,て考える,できる,で思う,と思う,にぎる,に思う,ねばる,れる,わかる,作る,使い分ける,使う,保つ,合う,合わせる,向く,崩れる,引き出す,持つ,残る,比べる,決まる,異なる,知る,答える,結びつく,聞く,読む,違う,食べる,

■総合点 65点

■均衡点 4点
 

びっくりさせられるお米
   小4 なな(akasona)  2025年11月3日

日本ではおなじ土地に、毎年毎年、お米がつくれます。水田に引かれる水には、川が山から運んできた森林のゆたかな土の養分がふくまれていて、たえず土をおぎなってくれたからでした。お米には大きくわけて、ジャポニカとインディカという二つの種類があります。私がこのお話で一番おもしろいと思ったところは、インディカ米とジャポニカ米の違いについて書かれていた部分です。ふだんの生活ではお米といえば白くて丸くてねばり気のある日本のお米がすぐに思い浮かびました。しかしこの文章を読んで、世界には見た目も味も全く違うお米が多数存在しているということを再認識しました。特に、ジャポニカ米は丸くてねばりがあり、インディカ米は細長くてパラパラしているという説明から、同じ植物でもここまで違う姿になるということが想像以上に印象に残りました。また、日本で一般的ではないインディカ米が世界の多くの地域で主食として食べられていると知り、お米という食べ物の分布の広さや多様さを初めて実感しました。

インディカのお米については、自分の体験とも結びついて特に印象に残りました。以前、私はおにぎりを作るときに細長いお米を使ってみたことがあります。しかし食べている途中でポロポロとまるでくずのように崩れてしまい、形を保つのがとてもむずかしかったです。そのときはどうしてだろうと思いましたが、今回この文章を読んで、細長いインディカ米はねばり気が少なくパラパラしているためおにぎりには向いていないという理由がはっきりとわかりました。それに比べて、ジャポニカ米で作ったおにぎりは手でにぎるとすぐに形が決まり、食べていても崩れることがありません。この違いを自分の経験と合わせて考えることで、この文章で説明されている内容がより現実味を持って理解できました。また、料理によってお米の種類の向き不向きがあるということも、お米の性質の違いからよくわかりました。

お母さんにジャポニカとインディカ米のどちらが好きか聞いてみました。するとお母さんは、

「どっちも好きだよ。それぞれにおいしい食べ方があるからね。」

と楽しそうに答えてくれました。私は最初、そんなに違うお米なのにどうして両方好きなのかなと疑問に思いましたが、この文章を読んだあとではその理由がよく理解できました。ジャポニカ米はおにぎりや寿司など日本の料理にぴったりで、インディカ米はカレーやチャーハンなどパラパラしていた方が美味しい料理に合います。それぞれの良さが違うからこそ、使い分けることでおいしさが引き出されるのだとわかり、お母さんの言葉に深くうなずけました。

ジャポニカ米とインディカ米は同じお米でも、その性質や形、食べ方まで全く異なることを実感しました。そして、もっと他の国のお米や料理にも挑戦して、食べ物の文化を広く知りたいなと心の中で思いました。